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11話
源田「よっ！元気にしてるか？」
ドアの向こうで懐中電灯が光った。
作業員が使っていたらしい。こんな昼間に
光が源田を指していたから声しか分からなかった

佐久間「源田か」
源田「もう少しで退院だって？よかったな」
源田はいつもより元気そうに見えた。
いいことでもあったのか？
佐久間「そうそう。もう待ちきれない感じ」
源田「よかった。元気そうで。」
佐久間「へ？」
源田「なんとなく」
今日の源田・・いつもと違うな・・？
違うっていうか・・変？

佐久間「あのさ＿＿＿＿＿」
佐久間が話しかけた瞬間に風が吹いた。
カーテンは揺れ、窓際でいた佐久間の頭に被さった
部屋中が風でいっぱいになった。
涼しい。

源田「なに？」
佐久間「いや・・なんでもない。」
その一瞬の出来事で話す言葉を忘れてしまった。
源田「部活・・あるから帰る。またな」
ひらしと手を振って開けたままのドアから
出て行った。ドアも閉めずに。

佐久間「・・・？」
やっぱり変だ。なんか変・・？
源田はいつもと違う・・・


　「佐久間っ」

そのとき、ドアのほうから声がした。
佐久間「・・・！！！」

源田・・？