二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: デュラ学園は今日も大騒ぎ! ( No.42 )
- 日時: 2010/08/09 11:43
- 名前: 花梨 ◆KeeFa5jqf6 (ID: YGE8ENnO)
- 12時限目 「屋上にて」 
 「リーったら、アイ達に何にも言わないで何処行っちゃったんだ!?」
 丁度リーが図書室にて、狩沢達に帽子を脱がされた頃、雷香は階段を駆け上がりながら、愚痴を叫んでいた。
 彼女が目星をつけたのは、屋上である。
 その屋上へと向かっていたのだが…
 「あ、さっきの人」
 丁度3階へと進む階段を昇ろうとしたとき、セルティを見つけ、声をかけた。
 セルティはヘルメットをかぶったまま、首を雷香の方へと傾けると、ライダースーツのポケットからPADを取り出すと、素早く何かを打ち、こちらへ向けてきた。
 『えっと…あなたは確か、同じクラスの』
 「海重雷香っす。ピッチピチの18歳、よろしくセルティさん」
 『ちょっと聞きたいことがあるんだけど、屋上行ってもいいかな?』
 構わないよ、と雷香はセルティにうなずいた。
 リーの事もあったが、この不思議な女性と一度じっくり話してみたいと、雷香も思っていたからだ。
 屋上にくると、リーはいないようで、生暖かい風が二人を出迎えていた。
 「誰か人を探してたか?って聞きたいんでしょ。探してたけど、後は多分乱歌がやるから大丈夫。思う存分話してもいいよ」
 『っ!?』
 ———読まれてる!?
 「少しなら。余りにも酷いのとかは読みたくないけどね」
 『いや、それ少しってレベルじゃないぞ…』
 まぁ、でも、こっちの方が話も大分省略できて便利なのかな。
 新羅も私の表情とか感情とか読めるけど、初対面の人間にいきなり心を読まれるって言うのも…何だかな。
 「あぁ、そうそう!アイも一つだけ聞きたいことがあった!」
 『何だ?』
 「あの、バーテンの金髪のすげぇ兄ちゃんってさ、人間なの!?」
 バーテン服で、金髪で、すごい兄ちゃん…
 って、静雄か!
 まぁ、初対面の人は大体この質問するよな…
 『人間だよ』
 「嘘っ!?だってアイ、あの人の心見たけど、うざや君を明らかに恨んだ感じしか出てこなかったから、うざや君に無念を晴らそうとした、怪物か亡霊かなんかだと思ったよ!」
 —————この子って、電波娘!?
 怪物が学校くるわけないし、亡霊が自動販売機やらガードレールやら振り回せるわけないのに、何てすごい事をいうんだ!?
 っていうかうざや君!?
 駄目だ!ボケが多すぎて何処から突っ込んでいいのか分からない!
 「よし、解決!セルティさん、質問をどうぞ!」
 『あ…あぁ。あのさ、朝君とすれ違ったよね』
 「そうだね」
 『私、首がなかったはずなのに、どうして驚かなかったの?』
 「興味ないもん」
