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　　　　　　*°　第18話　推理　*°

　ラウナがゆっくりと眠ったのを見ると、机の上に置かれている資料に目を通す

「なぁ、キョウ。ここら辺の錬金術師って、誰かいるのか?」

　いないとは限らない。キョウは何か知っているのかもしれない。ラウナが眠っている間に、オレ達が何か聞きださなければいけないんだ

「えっと……隣の家のおじさんと、花屋の子供と、あと、アイルさん。それに、私」

「私って……お前錬金術使えんのかよ!?」

「ハハハ、なめてもらっちゃ困るね〜」

　……別になめてはいない。ただ、意外だったから驚いただけだっての……

「とりあえず……」

　爆発事件の元は、錬金術。この町の人物がやらかしている確率が高い。この町の錬金術師は、キョウを含む4人……
とりあえず、キョウを抜いたら隣のおっさんと、花屋の子供、そしてアイルって奴

「という事は……」

　子供がやる確率は低い。第一、子供が1人でうろちょろしてたら、誰だって怪しむだろう
残るは、隣の家のおっさんと、アイルって奴。よし、一回会ってみるか

「キョウ。アイルって奴と、どんな関係だ?」

「私の家両親いないからさ。結構面倒見てくれているんだ」

　……なるほどな

「んじゃ、隣の家のおっさんとは?」

「家がお隣だから、結構おすそわけとかしてもらってんの」

　……へ〜ぇ〜……

「今何時だ、キョウ」

「午後の6時だけど……?」

「隣の家のおっさんはいるか?」

「うん、いると思うよ」

　よし。んじゃ、ちょっくら行くか

「オレ達、軍の仕事でここにきてるんだ。ちょっくらそのおっさんにあってくる」

「え……?　軍って……?」

「帰ったら詳しい事を話す。ラウナを頼んだぞ、キョウ」

　ひらひらと手を振って、アルを連れて家を出る
……さてと、面倒くさい仕事、とっとと片付けるとすっか……