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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 影はやがて、笑い出す〜復活しました!〜 ( No.80 )
- 日時: 2010/10/03 07:18
- 名前: 浅葱 ◆jnintUZIrM (ID: COldU63y)
- 参照: http://PC変わったので名前も変えました。白柊です
- #07 屋上からの、とある風景 
 「ひゃー凄い風景だなぁ……」
 夕方の、屋上。並盛中学校の屋上で一人の少年が寝転がりながら感嘆のため息をついた。
 それと同時にその場に寝転がり、少年のウェーブのかっかった薄茶色の髪がさらりと揺れる。
 少年はそんな事を気にする事は無く、先ほど見ていていた。
 校庭付近の小林陶華と雲雀恭弥の戦いから
 偶然よく見える安川真理と沢田綱吉の戦いに目線を移した。
 有利なのは今のところ安川真理である、と言うところか。少年は真剣そうな眼差しで戦いを見つめる。
 そしてまたも溜息をつく。しかし先ほどの意味とは全く違うらしい。
 「ボンゴレの奴、気づいていないな……」
 影おろか、存在の意味さえに。
 少年は呆れた風に溜息をつくと寝転がっていた姿勢から起き上がり何故か正座をして観戦している。
 状況は未だ、安川真理に旗が上がっていた。
 (安川真理、か……下手したらアイツ裏社会を壊すほどの強さを持っているだろうな)
 少年は少し目線を空へと移す。
 空は綺麗な淡いオレンジ色で美しい夕焼けだった。
 そう、戦いとは不似合いな位美しい、夕焼け。
 「…………」
 にやりと。
 少年は不敵に笑う。
 本当の(悪の)面を晒すかのように。
 少年の名は、櫻瀬深凉(さくらせ みすず)。
 裏社会なら、誰もが知っているプロの殺し屋であった。
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