二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.17 )
- 日時: 2010/08/16 20:19
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
- 甘いパフェが口一杯に広がっていった。 
 俺はチラリと白蘭を伺う。
 俺の食べている姿を見ながら、ニコニコニコニコ笑う白蘭に、俺は視線を逸らした。
 「どうしたの?」
 「・・・見られてたら誰だって食べづらい」
 「あぁ、ゴメンね」
 そういって視線を違う場所に逸らしていた。
 俺はパフェを再び口に運んでいた。
 「あぁ、そうだ。終夜君。少し基地の中を探索してきなよ」
 「・・・何で?」
 「そうしたほうがいいでしょ?君、ホワイトスペルでもブラックスペルでもないんだから」
 「・・・」
 ブラックスペルとホワイトスペルの事は白蘭から説明を受けていた。
 俺は———そのどちらでもないらしい。
 ミルフィオーレとい連合している組織に所属しているから、だそうだ。
 俺はソファーから立ち上がって、白蘭の部屋を後にする。
 ◆
 「やっと二人きりになれたね骸君♪」
 「えぇ・・・」
 レオ君の姿が薄れて、現れたのは六道骸だった。
 「じゃあ、僕を楽しませてよね・・・」
 僕は、クスッと笑った。
 ◆
 「ブラックスペル、か」
 ブラックスペル——ジェッソが作っている組織に来てみた。
 部屋の中からはビンが転がり落ちていた。
 そして、お酒の匂い。
 俺は顔をしかめた。
 中に入ると奥に、一人の男の人が座っていた。
 体に包帯を巻いている。
 「何だテメェは」
 「俺は壊崎終夜。しばらく世話になってるんだ」
 「壊崎・・・?にしては幼い・・・まるで、十年前の沢田綱吉と同じ・・・」
 俺はそこで止まる。
 (沢田と同じ、か)
 俺は指に嵌ったリングを見ながら表情をゆがめた。
 ◆
 「ゲホッ」
 「クローム!」
 血を吐いたクロームは苦しそうに動いた。
 後ろから雲雀さんが来て——。
 俺は、頭の中が真っ白になっていった。
 「・・・終夜君、一体何処にいるの・・・?」
 一番の不安は、それだけだった。
 十年後の終夜君はミルフィオーレに囚われているって言うし・・・。
 それに、もしも俺達の様にこの時代に来たのだとしたら。
 戻れなかったとしたら。
 そう思うと、不安が一層に増していった。
 俺は、祈るようにギュッと手を握った。
 (それぞれの思い)
