二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 ( No.22 )
- 日時: 2010/08/17 10:51
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
- 心の中にあるのは、敵愾心? 
 それとも———。
 —Flame,09— それぞれの思い
 俺達はミルフィオーレ基地を後にしていた。
 あの後、基地は跡形もなく消えた。
 俺達はボンゴレリングの結界のお陰で助かったけども、俺達の心の中には、モヤモヤがあった。
 『改めて紹介するね、壊崎終夜君・・・僕の守護者で最後の夜空だ』
 モニターに現れたのは、何も映していない、虚空の瞳を持った、終夜君だった。
 そして、指に光っているのは。
 ——マーレ、リング。
 「ツナ、どうするんだ」
 「どうするって・・・」
 俺達の基地に戻ったとき、そんな風にリボーンに問われた。
 「アイツが敵になった以上、お前はあいつを倒さなければいけない。多分、お前が戦わなきゃいけないことになる」
 「・・・」
 それは、感づいている。
 多分、終夜は、力加減をしないし、本気で俺に戦いを挑むだろう。
 俺は頭を抱える。
 「どうすればいいかなんて・・・判らないよ」
 「・・・決めなきゃいけないんだゾ」
 「知ってるよ!知ってるけど・・・ッ」
 (俺の心は、揺れ動いたままなんだ)
 ◆
 「終夜君、良く出来たね」
 「・・・」
 無言、無感情、無表情。
 僕は終夜君の頬に触れた。
 そして笑う。
 「フフッ君のために作ったんだよ、この真六弔華の隊服♪」
 取り出したのは黒と白をメインにした隊服。
 終夜君はソレを受け取って、着替え室に入って行った。
 (面影は沢田綱吉クンと似ているけど・・・でも、やっぱり十年後の君とそっくりだよ・・・)
 クスクスと笑って、終夜君の後姿を見ていた。
 ◆
 闇の中。
 冷たくて冷たくて。
 だけど、そんな世界だからこそ白は必要だった。
 (何時の間にか、俺の中では白蘭が大きな存在になっている)
 そして、思い出すのは数千年前の彼等の事。
 ——要らない、貴様なんか。
 (白、蘭・・・)
 俺は、何時の間にか、すがりつく。
 白き、悪魔に。
