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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 僕が、もしも——。【REBORN】 〜Ⅰ世ファミリー編〜 ( No.30 )
- 日時: 2010/08/17 17:01
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
- (大空、) 
 空を見上げれば心の奥深くに、引っかかる物があった。
 ——ザザザ・・・
 ノイズの掛かった記憶。
 判らなかった、判らない。
 俺はゆっくりと目を閉じた。
 ◆
 「にしても、プリーモ、夜空の守護者って聞いたとたん表情を変えたよな」
 「そうか?」
 「あぁ。なんてゆうか、懐かしいって感じで」
 そうだ。
 懐かしそうに俺の姿を見ていた。
 まるですがり付くように。
 「・・・もしかしたら、壊崎とお前の姿を重ねたのかもな、お前等ソックリだからな」
 「・・・終夜の事を?・・・でも、何で——」
 俺は少し考え込みながら、その日を終わりにした。
 ——ボォッ
 「・・・ヨル」
 悲しげに、プリーモは沢田綱吉の表情を見ていた。
 「初代、お前は壊崎とツナの面影を重ねているんじゃないのか?」
 リボーンはツナの隣に座り、そう聞いた。
 プリーモは顔を俯かせ、頷く。
 「そうだ、ヨルは・・・デーチモと良く、似ている」
 「・・・ヨルというのは壊崎の事なんだな」
 「あぁ・・・」
 懐かしそうに苦しげにそう言った初代の目には、悲しみだけを残していた。
 そんなプリーモを見てリボーンは溜息をつく。
 「プリーモは壊崎・・・いや、ヨルの事を大事に思っているんだな」
 「あぁ、世界で一番大切な存在だ」
 「じゃあ、何故壊崎は、ヨルはこの時代に居る?ありえねぇことだ」
 プリーモは俯かせていた顔を起こし、一息で言葉を発する。
 「ヨルは・・・俺が零地点突破で封印していた。それを——今、この時代によって封印はとかれた」
 「・・・」
 「あぁするしかなかったんだ。アイツを『助ける』のには——」
 悲しげに言うプリーモの頬に、涙が一筋、流れた。
 (初代大空の意思)
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