二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 黒田エリの好きな人 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/05 13:46
- 名前: 紅花 ◆iX9wdiXS9k (ID: ubJFnUz6)
- 第二話 転ぶなよ! 
 *
 私、男等といるほうが性にあうの。
 *
 暫くは走れないだろう。
 普通に歩く事は出来たけど、走れないのは俺にとっては苦痛だった。
 でも、やっぱり歩いて足を鍛えようと思う。
 放課後、グラウンドで歩く。何週も何週も。
 二十周。
 「あ、風丸くん! ……大丈夫?」
 制服+スニーカーと言う格好で、黒田さんが近づいてきた。
 黒い猫のピンで前髪を留めている。
 
 「うん、おかげさまで。でも、なんでここに……?」
 「私ね、女どもと一緒におしゃべりするよりも、男どもと一緒にグラウンド走り回ってるほうが性に会うんだよねー」
 「え?」
 「だってさぁ、女の子の話してることって言ったらだれだれが嫌いだれだれが好き、ってことなんだもん」
 と言って笑う黒田さん。それから、付け加えるかのように、
 「円堂くんが呼んでたよ?」
 「あっ、うん、わかった」
 俺は歩き出した。サッカー部へ。
 円堂が呼んだ理由はなんともなかった。
 ただ俺に練習みていろと言うらしい。
 黒田さんが俺の隣に腰を下ろした。
 黒田さんが笑いながらいった。
 「皆スゴイねぇ。私とは大違い」
 「黒田さんは……」
 「ミッドフィルダーよ。キックオフしたら相手の陣地につっこんでゴールの近くに立つの。で、パスしてもらって、ゴールを決めるという役。守りのときは変な方向へボールを蹴る、もしくはキーパーにゲットしやくさせるのが私の役目。あんまりつよくないから、所謂脇役ってことね」
 脇役、と言いながら彼女は嬉しそうだ。それから俺が不躾なほどにみているのに気付くと、私の笑いの沸点って低いのよ、と言いながらにやりと笑った。
 今回は家まで送ってもらった。
 転ぶなよー、と別れる前に言って、黒田さんは踵を翻して去っていった。
 *
 はい、もう転びません。
 *
 あとがき*
 短いなぁ。
 
