二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- ポケモン二次創作 【虹色の天空】 ( No.51 )
- 日時: 2010/11/13 00:16
- 名前: 豆電球 ◆Y6CWE4r6bA (ID: sp0cIx.0)
- 第十章 〜女の恨み的な〜 
 24番道路の端。別名「恋人岬」
 夕日をバックに告白すると、二人の仲は永遠に約束される・・・という、言わばデートスポットの一種である。
 (作者には、一生縁の無いものだと思われる物の一つだよ!)
 旅をしていた二人は、そこにジムリーダーが居ると聞き、やって来た訳なのだが・・・
 キオン「・・・なんか僕達、物凄く悪い事してるよねえ?」
 エンジュ「そんなことないわ。これもりっぱな、社会べんきょうよ。」
 キオン「僕はどうでもいいけど、ばれた後が怖くないかなー・・・」
 お目当てのジムリーダーは、ここに来ているから当たり前ではあるが・・・男連れであった。
 何を思ったか、二人は思わず草陰に隠れ、事の進行を待っている訳で。
 キオン「ねえ、僕一回ハナダに戻っていい?ここまで来る間に、何人のトレーナーと手合わせしてきたと思ってる?」
 エンジュ「仕方ないじゃない。あたし、まだつよくないし。」
 キオン「そういう問題じゃなくて・・・」
 子ども二人がこそこそしている間にも・・・
 男「カスミさん、何で隠れて会わなくちゃいけないんだい?君が特別な仕事についているから、分らなくは無いけどね。」
 カスミ「ごめんね。でも、私がどうこうできる話じゃないのよ。リーダーは、スキャンダルはいけないって協会の人にもよく言われてるし・・・」
 男「でもさ、やっぱさびしいじゃん。」
 カスミ「あーはいはい。またデートするから。」
 エンジュ「・・・何だかんだ言って、デキてるじゃないの☆」
 キオン「ふあー・・・」
 エンジュ「お兄ちゃんって、とことんデリカシーってもんがないわねー。」
 キオン「僕はもう行くよ。」
 ガサガサ!
 キオン以外全員「!!??」
 モチの論、いや勿論キオン達が居た事は、カスミと彼氏は知らない。
 当然、
 カスミ「あんた達は誰なのよぉぉ!!!」
 叫び声が轟き、彼氏は脱兎の如く逃げ出した。やはり、スキャンダルを恐れての行動だろう。
 エンジュ「お兄ちゃん!にげよう!」
 カスミ「まーちーなーさーい〜!」
 キオンの首根っこをつかみ、ズルズルと目の前に引きずり出すハナダジム、ジムリーダー。
 キオン「・・・僕達、ジム戦に来たんです。でも、貴女はジムには居ませんでした。何処にいるかとトレーナーさんにお聞きしたら、ここに居ると聞きまして。」
 エンジュ「だから、わざとみようとしたわけじゃないんです。ごめんなさい・・・」
 カスミ「だからって物陰に隠れて観察するのは、良くないわね。しかも、彼とは三ヶ月ぶりのデートだったのに・・・」
 キオン「すみません。今後気をつけますから・・・」
 カスミ「あー・・・仕方ないわね・・・じゃあ、行きましょうか?」
 ハナダジム。
 中には、温水プールがありジムトレーナーが待ち構えている。
 キオン「前回のジムで判明したけど、僕とエンジュちゃんじゃルールが違うんだよね。」
 エンジュ「しかも、水タイプのジムだからアタシは、がんばったら何とかなりそう。」
 キオン「問題は僕だ。コイツはまだ、バトルに慣れてないしなぁ・・・」
 そういいながら、一つのモンスターボールを取る。
 ボム!
 中からは、普通の固体よりもやや大きいミニリュウが出てきた。
 ミニリュウ「リュウ!」
 キオン「よしよし、りゅうが♪今度は、お前が頼りだ。よろしく頼む。」
 エンジュ「りゅうが?」
 キオン「この子の名前さ。やっぱり名前があった方が仲良くなれるかなーって☆」
 エンジュ「・・・これ以上なかよくなるひつようあるのかな?」
 突っ込みたくなる程に、ベタベタのりゅうが。
 エンジュ「・・・じゃあ、今回はアタシがさきにいっていい?」
 キオン「ああ。前回で、大体分かっただろう。相性的には大丈夫だから、安心して戦ってね。」
 エンジュの髪を、くしゃくしゃに撫でる。勿論、痛くないように優しく。
 エンジュ「お兄ちゃんはアタシのバトルをみて、どう戦ったらいいか、考えてね★」
 キオン「・・・うん。」
 その頃、所変わってトキワの森。
 老人と、若者が数人集まって話をしている。
 老人「何ッ!?エンジュが!?」
 青年「長老、落ち着いてください。行方不明ではないんですから。」
 少女「そうですよ。今は、何人かの同志が尾行をしていて、場所は判明しておりますわ。」
 老人「誰なんじゃ!エンジュを連れ去ったのは!」
 少年「ここらでは見かけない顔でした。エンジュ様が、お兄ちゃんとお呼びしていたので、多分男性かと・・・」
 老人「な、ななな、なんじゃとー!!」
 少女「きゃぁ!長老様ー!御気を確かにぃ!」
 青年「でも、どう見ても男っていうよりは、男の子って感じだったな。」
 少女「ええ。それは私も思いましたわ。とてもかわいらしかったです。」
 老人「ええい!ソイツは、【トキワの守り人】を攫った奴じゃぞ!即刻捕らえよ!」
 少年「しかし、見る限りでは嫌がっている感じはありませんでした。むしろ、自分から付いて行ったとしか思えないんですよねー・・・」
 老人「とにかくっ!確保次第警察に連行するぞ!」
 青年「・・・はっ。」
 少女「かしこまりましたわ。長老。」
 少年「俺はやだなー・・・」
 次回へ続く
 ああ!ジム戦かけねえっ!!
 ・・・失礼しました。(汗)つい、心の中が・・・
 前回のギンガの件。
 皆さんの反応が嬉しすぎて、涙が出てきました。よかったね!皆から好かれてるよ!ギンガ!
 残念ながら、まだ婿には出しません(きっぱり)
