二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 仮面ライダーDCD 最終章 参照700突破! ( No.47 )
- 日時: 2011/06/18 10:45
- 名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: Oof0JpPa)
- 久しぶりの更新ですね;見て頂いてる皆さん、本当にありがとうございますm(_ _)m 
 第二十一話『第零楽章/第十号』
 その後の研究は彼、門矢士の協力により、飛躍的に進歩した。
 八号機、九号機は見事実験に成功する。
 そして、十号機。
 実戦に投入されることになったこの機体には、使用者の“認知”した他の兵装の能力を使用することができる機能を搭載している。
 今後、門矢士と共に様々な『世界』を巡り、様々な兵装をアップロードさせていく予定。
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 気付くと僕は、真っ白な服を着てカビ臭い布団の上に横たわっていた。ここが何処なのかよく解らない。
 起きあがると、暗い部屋の中を手探りで進み、ドアノブを回して外に出る。
 長く少し湾曲した廊下に窓は無く、ところどころ蛍光灯が切れていて薄暗い。
 そういえば裸足だったけ。何か靴を履かなくてもよいのだろうか。
 急に前から人がやって来た。思わず「うわっ」と声を出してしまったが、相手も同じように声をあげた。
 その後その人は、僕の服の裾を引っ張り奥の部屋へと連れて行く。
 部屋には二つの椅子があり、片方の椅子には眼鏡を掛けた男の人が座っている。
 「はじめまして。私は鳴滝章一郎。この研究所の所長を務めている。と言っても君には解らないだろうが……。」
 はっきりとした力強い声だ。この人は鳴滝というらしい。
 「君に幾つかの質問をしたい。さあ、その椅子に座ってくれないか。」
 僕は促されるままに椅子に座ると、彼は僕の名前を聞いてきた。
 「僕の名前は……。門矢……士…………。かどや、つかさ。」
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 その後僕は、鳴滝さんが主導するプロジェクトに参加することになった。どうやら、別の『世界』へと移動する為のツールを作るらしい。
 失敗したという今までの設計図を見せてもらうと、欠陥の塊のような機械ばかりだった。
 核になるのは“トリックスター”と呼ばれる特殊な鉱石なのだが、どうにもここから得られる動力が少なすぎるようだ。
 何より、そんな大がかりな移動をするのであれば身体を守るものが必要なのに、そういったものは一切ない。
 成程、成功しないわけだ。この事を鳴滝さんに伝えると一瞬怪訝そうな顔をしたがすぐに元の顔に戻った。
 「解った、ありがとう。」
 それだけ言うと、彼は僕に「あとは任せていいから帰っていい」と言い残し、僕を部屋から出してしまった。
 その瞬間、一つの疑問が頭に浮かんだ。
 何故僕は、始めて見る機械の事をあんなにも知っていたのだろう?
 第二十一話『第零楽章/第十号』 終
