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絶望迷路



十二時を知らせる鐘がなった
丑三つ時と言っても可笑しくない
何もかも眠る------はずなのだけれど



ここはどこだろう？
少女はただ呟く、その声がこの部屋に木霊する
この部屋には出口がない・・入り口もない
なのに自分はその中にいる-------だれもいない
誰もいない見ている限りでは、でも誰かの視線と気配を感じる






「------------だれ？だれかそこにいるの？」




答えはない、でも-------足音がする
それもだんだん近付いてくる-----------こわい
ニケ泣きゃ、でもうごけない、かなしばりにあったようだ




こわい、こわい、こわい、こわい、こわい、こわい、こわい、こわい




少女は目を見開かしたまま
足音のするほうへ顔を動かした








--------------悲鳴が夜の闇に木霊した