二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 稲妻短編【ひらひらおちる】ユキナ様リク完成 ( No.99 )
- 日時: 2011/01/03 12:30
- 名前: アーシェ (ID: gyX.9WMH)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
- ひらひらおちる 
 かぐやと風名があって1ヶ月・・恐るべき事が起こった
 そう・・戦が始まったのであるかぐやの家は将軍の家である
 だから狙われる可能性が最も高いのである・・それに
 かぐやは凄く命を狙われている・・敵対する家がふたつあるのだ
 『大納言平道治太夫』の家『春樹山中納言』の家だ
 それぞれの家にはかぐやと風名と同じくらいの少年がいる・・
 まだ戦の手はかぐやの家までは来ていない
 だがもうすぐこの平和が終わるときは目の前に来ているだろう
 かぐやは悲しげな目で桜を見ている
 「もう・・・おわってしまうのでしょうか・・?」
 風名も少し悲しげな顔をして、そして儚げにかぐやを見つめた
 そのときが来てもお守りするのが私の役目です、といった
 桜の花はもう散りかけていた、ただ一枝には満開の花が咲いていた
 *
 とうとう戦が始まりかぐやの家には刺客もやってきた
 風名も必至にかぐやを逃がそうとするが相手も多かった
 やっと敵の手を逃れたが目の前に新たな敵が立ちふさがった
 それは大納言平道治太夫の息子晴彦と春樹山中納言の息子博文だった
 風名はかぐやを守るように前に出た晴彦と博文は面白そうに眺めている
 風名は鋭い目つきでこういった
 「ここから立ち去るがよい!晴彦殿!博文殿!」
 ここから立ち去るわけには行かない、と二人はいった
 恐ろしく殺意に満ちた目でかぐやを見据えた
 風名に二人がじりじりと近寄る・・風名は陰陽師そう簡単には倒せない
 風名は呪符を取り出しただが呪文を唱える前に晴彦に切られた
 「くっ・・・・!」
 だが風名はすぐに九字をきったお陰にかぐやには害が及ばなかった
 それを見ると二人は悔しそうに顔をゆがめたその時だった
 かぐやが風名の前に立ちふさがった
 「貴方達は私を狙っているのでしょう?私は命をあなたたちに捧げます!どうか・・家族や親族、風名様には手を出さないで下さいませ」
 「いけません!姫様!お逃げ下さい!」
 すると二人は剣を振り下ろした・・そして風名とかぐやは倒れた
 二人ともまだ少しだけ息が合ったがもう尽きてしまうだろう
 晴彦と博文は静かに去っていった
 「風名・・・様・・・もうしわけございませ・・ん」
 「姫さ・・ま・・・さいごにおつたえしたいこと・・が・・」
 「・・わか・・っており・・ます・・」
 「そうだったのですね・・・じゃ・・あまたうま・・れかわるときに」
 かぐやは静かに微笑みながら目を閉じたそれを見て風名も悲しげに葉は笑みながら永遠の眠りに付いた
 それと同時に桜の花がひらひら儚げに落ちて、散った
 落ちた花びらはかぐやと風名のように寄り添うように重なった
 (ひらひらおちる)
