二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎* \オリキャラ募集中!/ ( No.36 )
- 日時: 2010/12/27 19:13
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
- [>Episode17 
 デイルはいつもならルフィの指定席であるメリーの頭の上にあぐらをかいて座っていた。
 夕日がデイルのクリーム色の髪を美しく輝かせていた。
 「あら、ルフィ・・・あんたがあの席とられて黙ってるなんて珍しいわね」
 「いいんだ。今はデイルに譲ってやる!!」
 ナミの問いかけに少し大人びた笑顔で答えるルフィ。
 「それにしても・・・」
 タバコに火をつけながらサンジがしゃべり始める。
 「あいつ、ずっとあの調子だぜ?涙はもう出てねえみてえだが・・・」
 「そうね・・・」
 心配そうなサンジとナミをよそに、ゾロはいびきをかいて甲板で寝ていた。
 そこでウソップがずいと前へ出てくる。
 「そういうことならこのキャプテンウソップに任せなさい!!」
 そう言ってデイルの元へ歩み寄るウソップ。
 サンジ、ナミ、ルフィは心配そうに2人を見守る。
 そしてウソップのずかずかという足音で目を覚ますゾロ。
 「んあ?何やってんだウソップ」
 「いいから黙ってなさい、ゾロくん」
 ウソップはデイルの横に立つ。
 座っているデイルがウソップを見上げた。
 「デイル、元気出せよな!!さっきまでの威勢はどうしたっ??」
 ≪ドンッ≫
 思いっきりデイルの肩をたたくウソップ。
 それと同時に——
 ≪グラリ≫
 船が大きめの波で揺れた。
 そしてそのダブルアタックでデイルがバランスを崩し——
 「うわあああっ!!!」
 ≪ボチャンッ≫
 「「「ああ!!」」」
 クルー全員が驚きの声をあげ、あわててデイルが落ちた海を見た。
 「・・・やべえ」
 落っことしたウソップはナミの渾身のビンタを食らった。
 「なにしてんのよ!!任せとけとか言っといて!!!」
 「ずびばぜん・・・」
 「ほんとだぞ!ウソップ!!デイルがこれ以上沈んだら困るぞ!!」
 「ごべんなざい・・・」
 異変に気づいたのはゾロとサンジ。
 「おい、あいつ・・・上がってこねえぞ?」
 「ああ・・・」
 ルフィは慌てて船から身を乗り出す。
 「デイルうううっ!!!」
 ≪ぼごごご!!!≫
 誰かがしゃべったような泡が海底から浮かんできた。
 「おい、今“助けて”って聞こえなかったか?」
 「確かに・・・そういう風にも聞こえた気がする・・・」
 「まさか・・・あいつ!!!」
 悪魔の実の能力者っ!!!?
 と、クルー全員の声がそろったときルフィは船のふちに立つ。
 「よっしゃ!!今助けるぞ、デイル!!」
 「ちょ、待て!ルフィ!!!」
 ≪ボシャン!!≫
 大きな水柱を立て、ルフィが海に飛び込んだ。
 「あんのアホ船長!!!自分もカナヅチのくせに!!」
 「ったく、しょうがねえな!手伝え、ラブコック!!」
 「うっせえな、言われなくても!!」
 ゾロとサンジも同じように海へ飛び込む。
