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day1　朝日は昇る


「カッツェ、こちらに来なさい」

朝。SRU本部のエントランスに足を踏み入れると、受付嬢のティーアに呼ばれた。かれこれ長い付き合いだったが、一応上司なので下手に逆らったりはしない。

「何か用？」

ティーアのグラエナを撫でながら質問をする。

「今日、これから本部に回ってくるSレンジャー達が来るのよ。これから賑やかになるから、仲良くしてあげて？」

とか言ってウインクをしてくる。


「いやだ」
「…全く、あんたの人見知りどうにかなんないの？」
「ならない」
「……はぁ。もういいわ。後はメーアに話すわ」

ティーアは大きな溜息をついてしっしっと手を振ってくる。
殆どのミッションはこなしたので、する仕事もない。メーアの所にでも遊びに行こう。

「メーア」

一声呼びかけるとメーアは青い髪を揺らしてこちらを振り返る。

「あっ、カッツェ！おはよう〜」
「おはよう。ティーアが呼んでたよ」
「え。ティーアさんが？」
「こっちに回ってくるSレンジャーが来るんだと」
「そうなんだぁ、楽しみだなぁ…」

メーアはニコニコしながら受付へ歩いて行った。