二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ワンピース 天まで… ( No.8 )
- 日時: 2011/01/30 18:13
- 名前: リリア♪# (ID: CA3ig4y.)
- 〜第6話 光の裏切りか血の正義か…〜 
 ティルアは、暫く立てず、逃げ出そうにも逃げ出せない状態が続いたが、少し回復して、話せる程度に回復していた。
 「一国の王女か…どっかにもそんな奴いたな…」
 「あ?ビビの事か?」
 「アラバスタ王国のネフェルタリ・ビビの事?」
 「そうだ!まー色々あったんだよ。」
 ベッドの隣で和気藹々と話しているのを押しのけ、サンジが入って来た。
 またそれを押しのけ、ルフィとゾロとサンジが喧嘩になった。
 「……」
 「ティ〜〜ルア〜ちゅあーーん!!お菓子です。どうぞ。」
 「あ…ありがとう。」
 ティルアはそっと三人の喧嘩を抜け、船へ出ていた。
 バイオリンの音色が聞こえる。
 「あなたも能力者?」
 「ヨホ!?」
 ブルックが奇声と共に振り向いた。
 バイオリンの音色は続いている。
 「ええ。ヨミヨミの実です。貴方も能力者のようですが…」
 「私は、自然系のカゼカゼの実よ。」
 「自然系ですか…超人系より強い…」
 「駆使すればの話よ。私はあまり使えないタイプだから。」
 「そうですか〜」
 ティルアは暫くバイオリンの音色に耳を傾けると、その場を去った。
 部屋が割り当てられ、そこに向かう廊下で、ロビンと会った。
 一礼して去ろうとすると、足が何かに掴まれた。
 「その手に隠し持っている音貝と、電伝虫を捨ててもらえないかしら。」
 「!!」
 「この内部の情報を誰に流しているのか…も教えて欲しいわね。」
 ロビンは、微笑を浮かべた。
 ティルアの体から出た手が探すと、直にゴトリと音がし、眠っている電伝虫と、音貝が出て来た。
 「…盗聴していない…」
 「今は話せないけど、私は裏切ろうとは思って無い。微塵にも。
 それを私が裏切る事があったら、死んでも構わないわ。」
 真っ直ぐに見据えると、ティルアは2つを拾い、部屋へ戻った。
 〜女子部屋〜
 「……そんな事を……」
 「それに、あの子の言っている事は的中しているのかも知れないしね……」
 「え?」
 「今、一船の大きな船が此処へ向かっているらしいのよ。」
 「ティルアは…何を隠しているのかしら…」
 満月の夜には、悲しい悲鳴が今にも響きそうだった。
