二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ【誘拐じゃんっ】 ( No.34 )
- 日時: 2011/01/11 20:10
- 名前: 成神 瑠希亜 ◆Q2X1KHpOmI (ID: RQ1WQxE6)
- 参照: http://uranai.nosv.org/u.php/shinri/ee/
- *嫌な予感が・・・*由子SIDE 
 「おりゃぁぁぁぁぁ!ドラゴンクラッシュ!」
 優がいつもと変わらない気合で染岡の真似をし始めた。
 相変わらず、ただの技無しシュートだけど。
 「どうだった!由子っ」
 「あぁ。すごかった」
 もう、こう言うしかねえし。
 「じゃぁさっ!私のシュートもみて♪」
 今度は由夏が言う。
 あぁ、豪炎寺さんですね。はい。
 「あぁわかった。やってみろ」
 シュート前に立った由夏。
 そしてジャンプした。
 が、あまり高くは跳んでいない。
 「ファイアトルネード!」
 普通のシュートがゴールネットにコロコロと転がる。
 「やったぁー!入った☆」
 「すごいすごーい」
 棒読みしか出来ない私は、一体・・・。
 その瞬間、私は何かに気がついたよう。
 由夏がはしゃいでいる声と混じって、何かの声がきこえる・・・。
 『いって!おいエスバカ!このミストレ様の髪を気安く触るな!触っていいのは女の子だけだぞ!』
 『るっせえな!男のくせにそんなに変な髪形してるテメエがアホなんだよ!』
 『人のヘアスタイルに文句をつけるな!』
 『バカ!見つかったらどうするんだ!大人しくしてろ!』
 はい。見つかってますよ、完璧。
 ってゆうか・・・聞いたことあるぞマジでこの声。
 確か王牙学園の・・・って・・・王牙ぁぁぁぁぁぁ!?
 ってゆうかてゆうか!・・・由夏と優ははしゃいでいて気づかないのか、この声に!
 見つかったらって・・・私に見つかってはいけないのか?
 何故?
 でも・・・あいつ等絶対不審者だろ。
 ってことは・・・
 逃げなきゃ捕まる。
 —ガシッ—
 由夏と優の手をしっかり握って・・・。
 「ん?どうしたの?由子〜」
 「由夏・・・優。しっかり捕まってろよ・・・」
 『緒方由子が動きを変えたぞ』
 緒方由子って・・・私のことだな、やっぱり。
 あいつ等の目的は、私か。
 「よし・・・」
 一歩足を踏み出し、
 「逃げるぞ!」
 そのまま全速力!
 『あっ!逃げられた!』
 『誰のせいだと思ってるんだ!追うぞ!』
 「由子ぇぇぇぇぇぇぇぇ!速いぃぃぃぃぁぁぁぁぁぁ!」
 声裏返ってるな。
 まぁ、当たり前か。
 100メートルを11秒で走れる私の体力と疾風をなめられたら困る。
 『ミッション失敗!あいつかなり足速いな!ヒビキ提督が認めただけのことはある!』
 『つべこべ言わずに追うぞ!』
 っやべ・・・あいつ等めちゃくちゃスピード速いんですけど。もう追いついてやがる・・・。
 でも残念。
 私には通用しない。
 「由ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ子ぇぇぇぇぇぎゃぁぁぁぁぁっ!」
 「黙ってろ、優!」
 ごめんごめん!
 あんまり喋られると見つかるからよぉ。
 「逃げるな緒方由子!」
 逃げるなって言われても逃げないわけにはいかないだろ!
 「チッ・・・由夏、優!此処を左に曲がってまっすぐ行けば家だ!早く行け!」
 私の判断は間違っては居ないはずだ。
 2人は巻き込めないからな。
 「由子も気をつけてねー!」
 2人が見えなくなったその時、王牙の3人とおもわれる奴等は私の目の前に堂々とやって来た。
 いや・・・追いついた。
 「この時代の人間のくせになかなかやるな、お前」
 目つき悪い奴が始めに口にした。
 「そりゃぁどうも。あんた等王牙の奴だろ?知ってるぜ・・・。雷門に負けたんだってな・・・」
 「「「!」」」
 挑発ってやつか?これ。
 でもまぁ・・・こいつ等が殴りかかってきたとしても、私は一撃で3人倒せるけど。
 「テメエ・・・喧嘩売ってんのか?」
 お前のその口調も喧嘩売ってんのか?
 ってききてえよw。
 「まぁ・・・あんた等に私を捕まえる事は絶対無理。保証するよ♪」
 目つき悪い奴がものすごいことを笑顔で言う私にブッ切れたらしい。
 「貴様・・・!ぶっ殺す!」
 こいつ、凄いスピードで殴りかかってきたよ。
 短気は損気。
 そのまんま。
 —パシッ—
 私は殴りかかってきた手を、表情一つ変えずに片手で受け止めた。
 *続く*
