二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 絶対可憐チルドレン ( No.28 )
- 日時: 2011/01/19 17:08
- 名前: 玖織 ◆Kqe55SnH8A (ID: 7aD9kMEJ)
- 急いでいるのでコメント返しはまた後でw 
 ここから玖織になりますww
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 「少佐」
 「真木、なんだよ」
 「王女の仲間が…ここに来ると、見張りの遠隔透視能力者が言っています」
 まじかよ、と言うような目で真木を睨む。私のせいではありません、少佐が勝手に連れてきたんでしょう。そう言いたいのをなんとか堪え、真木は葉・紅葉・澪・マッスルに指示を出す。
 「アジトの場所を知られないようにしろ! 澪と紅葉のテレポートで奴らの所に行って足止めするぞ!! 澪、女王を連れて行ってくれ」
 「(何であたしが)…了解」
 何か聞こえたような気もするが、あえて流しておこう。真木は一人頷いて、紅葉を見やる。
 「紅葉、バベルが他に来ないか見張れと見張りに回してくれ」
 「りょーかい」
 気の抜けた返事をした直後に紅葉は消えた。
 数分後、紅葉は消えた時と同じようにいきなり現れた。
 「回してきたわよ」
 「分かった。…澪、女王は?」
 「いるわ」
 澪の傍らには不機嫌そうな薫の姿が。…盛大な寝癖をつけたまま。
 真木は怪訝そうな顔で澪に問うた。「あいつは?」と。
 勿論、飛鳥の事だ。薫が来るなら飛鳥もついて来るだろうと、勝手に思っていたのだが…。流石に新米超度7とは上手くいかないのか…。
 渋い顔で真木は溜息を吐いた。
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 「クイー…、薫!! 起きなさいよッ!!」
 「んぁ?」
 形容するならば、空気を切るような音と共に澪が姿を現した。
 「んー、澪?」
 「ええ! あんたの仲間が此処に来るって言うから、あんたを連れて行くのよッ!!」
 寝ぼけている様子の薫を蹴り飛ばす勢いで言い放った。…言いたい事が全くと行って良い程分からなかったが。これなら紅葉か真木が行った方が良かったのではないかという事は置いといて。
 「うーん、了解。飛鳥はー??」
 「え、別室じゃ無いの? 居ないわよ」
 薫の向かいのベッドシーツは完璧に伸ばされ、確かに誰も居なかったように見える。
 しかし、シーツの上には昨晩は無かった紙切れが一枚。それだけが飛鳥が居たと言う証拠であっても過言ではない。超度7の飛鳥にとっては証拠を消すくらいの情報操作は楽勝だろう。
 紙切れには一言、端整な文字で書いてあった。
 『帰る』
 …なんとも簡潔で、分かり易過ぎる言葉なのだろう。
 つまり彼女は、兵部以下幹部の監視から逃れたのだ。
 「うっそ…」
 世間一般基準で言う馬鹿な2人の頭でも分かった。
 飛鳥はチルドレン以上の、もしかしたら蕾藤子をも凌ぐ能力者であることが。
 
 その頃飛鳥と薫を除くチルドレン一行はとある場所の海上で対峙していた。
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