二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜イナGOネタばれゲット!〜 ( No.187 )
- 日時: 2011/05/07 19:16
- 名前: 桜花火 (ID: /HyWNmZ0)
- 参照: イナイレの特集見た人、挙手お願いします!www
- 46 真の姿 
 春「無駄なあがきを…串刺しになれ!!」
 炎の中、数百の矢が飛び込んだ
 修「終わったな…」
 守「……生きてる」
 春「アンタまで、頭が狂ったの?守」
 夏「フフッ、本当に貴方たちの目は節穴だらけね」
 炎と水がぶつかり合い、水蒸気の湯気で、見えなくなっていた夏未が姿を現す
 姿はっきりすると、衝撃的な光景を目の当たりにした
 春「羽が…」
 円「生えてる!?」
 夏未の背中から、炎の羽がつき
 両手に一本ずつ刀を持っていた
 刀には炎が燃え上がっている
 その姿は、まるで不死鳥フェニックスの降臨を思わせた
 羽が動くたびに、小さな火花が飛び交う
 修「お前…その姿!?」
 夏「驚くでしょうね…当たり前よ、これは姉さんにしか見せていないもの、王も悠也さんも知らないわ、でも、これが私の本当の姿…」
 春「それでも…私たちには勝てない…この石がある限り!!」
 春奈は今もなお強気でいようとした
 心の中から湧き上がる恐怖の感情を必死に押さえつける
 それでも、体はその感情に素直に従った
 肩が小さく揺れ、足がすくむ
 顔に動揺した表情がでる
 冬『春奈!どうして、そこまでして… 春「うるさい、黙れ…」』
 夏「私も知りたい…あなたはどうしてそこまでして、この国に復讐をしようとするの?」
 春「本当はわかってるんでしょ……、善人の振りをして、私たちをまた国に呼び戻して、利用しようとしてるんでしょ?」
 春奈が俯きながら話す
 冬『そんな事なんかない!!お願い戻ってきて!!』
 春「うるさい!私の…私のたった一人のお兄ちゃん…有人兄ちゃんを殺したのは貴女の国じゃない!!」
 夏「それで国を壊すの?復讐のために罪のない人までも巻き込むの!?」
 修「それはお互い様だ。最初に俺の国に手を出したのはどっちだ?」
 冬『…』
 円「本当なのか?冬花」
 円堂が隣にいる『冬花』の顔を見上げながら言った
 『冬花』は口を手で押さえながら、小さく首を横に振る
 豪「こいつがこんなにも否定してるんだ、お前らの情報はすべて嘘なんかじゃないのか?」
 豪炎寺が言った途端、春奈の口調がもっと荒くなった
 春「違う!!私たちは見たんだ!!アルティスが私たちを過去に飛ばして、そこで見た……フェアリー王国の兵士が私たちの家族の命を奪っていった光景を!修也の兄さんだって、この国の王に命令されて、修也の国を滅ばしたんだよ……」
 春奈が顔を上げると、頬に涙が流れていた
 夏(飛ばした?アルティスが?だったら春奈たちを利用するために、嘘の幻影をみせたんじゃ…だったら、話が早い…胸元の石をブッ壊してやればいい…)
 夏「どうでもいい事ね、じゃあ、この勝負早く決着をつけさせて守ろうよ!」
 春「一人で来るつもり?こっちは三人いるよ?」
 夏「三人…そういえば!」
 鬼「ナタク達がいない…」
 皆が辺りを見渡した
 確かに、先程までいたナタク達の姿がない
 春「幻術よ…もっとも、術者が倒れたから、消えちゃったけど…」
 夏「本物のナタク達はどこなの」
 春「フンッ、あの子たちは弱いから…
 
 殺したよ」
 円「殺した…!?」
 虎「酷過ぎじゃないですか!!」
 春「酷いも何も、どうせ捨て駒よ、必要ないわ」
 円「だからって…」
 円堂が拳を握りしめながら、立ち上がった
 傷だらけの足で、地面を踏ん張り立ち上がる
 風「円堂!よせっ、お前の足が…」
 円「ふざけるなよ…、仲間なんだろ?あいつ等にも命があるだろ!!そんな簡単に人の命奪って楽しいのか!!」
 春「用なしを処分して、何が悪いのよ。大体同情すること自体可笑しい…それに、何度も言うけど、先に攻撃したのはそっちよ」
 円「っ…」
 冬『円堂くん、座ってください、傷口が開きます…』
 風丸と豪炎寺が円堂を無理やり座らせる
 そんな彼らも、悔しい表情で、言い返せないでいた
 春「さぁ、本題に戻りましょう…夏未、三対一でもいいのかな?」
 リ「馬鹿だなぁ〜俺たちを忘れないでよ」
 晴「さっきの借り返させてもらうぞ」
 風介「魔力は残り少ないが、お前らごときなら、十分足りる…」
 茜「戦闘はあまりしたくないけど、国を壊されるなら、話は別だね」
 アツヤ「復讐がどうとかこうとか、俺にはどうでもいいけど、姫を攻撃するなら、黙ってはいられないな」
 夏「今度こそ、決着をつける!!」
