二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 異世界の危機 〜魔光石編、開始!!〜 ( No.280 )
- 日時: 2011/05/30 20:21
- 名前: 桜花火◇16jxasov7 (ID: /HyWNmZ0)
- 4 危険物 
 風介「流星の討ち手だ…」
 全「「流星の討ち手?」」
 ?「あれ?人、増えてる?」
 そこに現れたのは、緑色の瞳に真っ白の肌、それに赤色の外はねの髪形をした基山ヒロトに酷似している少年だった。
 その背後には肩まである水色と耳付近は白くなっている髪をしていた。少女は腕を組みながらこちらを睨みつけているかのようで、どこか冷たい雰囲気を漂わせている。こちらもエイリア学園、ジェネシスにいたウルビダ—八神玲奈に似ている。
 夏「ヒロトさん!」
 晴「テメェは今までどこにいやがった!!」
 ヒ『う〜ん、仕事の先でいろいろ大変なことにあっちゃってさ。国が大変だと聞き入れたときは、すぐにでも帰りたかったんだけど、なかなかうまくいかなくてね』
 少年は申し訳なさそうに頭を掻く。どうも頼りなさそうな感じだ。
 風介「いいわけだ」
 玲「客か?」
 玲奈が食堂を見渡し、質問するが、あまり関心はなさそうだ。
 茜「ある意味、客じゃない?」
 円「ヒロトにそっくりだ!」
 ヒ「もう一人は玲奈に似てるね」
 リ「でも、今回は長かったんだね。半年くらい……かな?」
 ヒ『そのくらいだと思う』
 冬『お帰りなさい、ヒロトさん、玲奈さん』
 玲「すみません、この馬鹿が足手まといだったもので…国が危険だというのに、間に合うことができなくて」
 ヒ『玲奈、足手まといは言いs 玲「黙れ」』
 冬『お腹空いてるでしょ?ゆっくりしてってください』
 守「待て!!」
 ヒロトと玲奈が扉をくぐろうとした瞬間、なぜか守が声を張り上げ、席を勢いよく立ち上がり、ヒロトの方へ早歩きで向かった。
 ヒ『守、どうかした?』
 すると、守は手を出し、ヒロトを睨みつけた。
 守「出せ」
 ヒ『な、何を?』
 ヒロトが一瞬戸惑った表情を見せると、一歩後ろに下がった。
 その度に守は一歩ずつ進んでいく。
 守「匂いでわかるんだよ、お前また酒持って帰ってきたな?」
 ヒ『まさか〜、あんな危険物、持って帰ってくるわけないよ〜』
 守「嘘つけ!!今度持って帰ってきたらこの国から追放すると前に言ったよな?」
 ヒ『今回はアルコールも控えめだし、だい 守「とにかく酒は没収!!」ちょっと!あ〜、もう夏未よろしく!!』
 守がヒロトのカバンの中に手を入れた瞬間、ヒロトがとっさに中の『危険物』を取り出し、夏未に向かって投げつけた。
 危険物の正体はガラスのビール瓶だった。夏未はそれの瓶に張り付けてある紙をみると、嬉しそうに飛び上がった。
 夏「このお酒、ヴァルテス国のじゃない!おいしいのよね〜ここのワイン」
 アツヤ「ヒロトォォォ!!!テメェまた変なもん持って帰ってきやがって!!」
 夏「いいじゃない〜、今日くらいは大暴れしても〜」
 夏未がガラス瓶を小さく振りながら言った。
 中身を確認しているようだ。
 守「よくねぇよ!!とくに春奈には飲ませんな!!」
 春「何でよ!!」
 守「お前が酔ったら大変のことになんだよ!!」
 鬼「アツヤが怖がっていたのはこれか…」
 鬼道たちは、やっと晴矢たちが怖がっていたものを理解した。
 お酒だ。弱い人なら、酔って大変のことになるのがオチだ。
 晴矢たちは別に宴が嫌いなわけではない、楽しいものなのだが、この危険物が入ってしまったら、それはもう手に追えなくなるを怖がっていたのだ。
 晴「あぁ、夏未とヒロトは飲んでも大丈夫なんだけどな……ほかの奴が飲んだらそれは大変なことになる」
 夏「じゃ、飲もっか!円堂くんたちいる?」
 木「二十歳未満って、飲んじゃダメだよね?」
 茜「そんな法律あるんだ。この国はないから大丈夫だよ!」
 守「よくねぇ!!こいつ等にも飲ませんな!!」
 春「夏未!パス、パス!!」
 アツヤが夏未の手の内にあるガラス瓶を奪おうとしたため、春奈が手招きをしてパスを要求した。
 修「ハァ…俺はそうなっても知らねぇぞ?」
 玲「ヒロト、今は酒の話をしている場合じゃあないだろ!!」
 ヒ『あ、そうそう。今、守たちにお酒飲まれると困るから、お酒は明日のお楽しみでね』
 夏「えぇ〜」
 守「えぇ〜じゃねぇよ!!おとなしくそれをよこせ、春奈」
 春「ヤッ、だって守がいつも割っちゃうじゃん」
 守「飲んだら次の日どうすんだ」
 春「う〜」
 春奈がしぶしぶお酒を守に手渡した。表情はまだ納得のいかないようだ。
 守は春奈からガラス瓶を奪い取ると、すぐにカバンの中に詰め込んだ。
 夏「で、話はなんですか?ヒロトさん」
 ヒ『うん、ちょっとね。でも、もう一人の守……円堂くんたちだっけ?は出ててくれないかな?』
 その時、ヒロトの表情は一瞬だけ、真面目なものになった。
