二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ONE PIECE】 HOPE!! ( No.12 )
- 日時: 2011/02/23 21:48
- 名前: 遊 (ID: .8sHsKzk)
- 第3話 “ダウラーシティ” 
 午前10時過ぎ。
 “麦わらの一味”一行は、昨日ホープに言われた場所に来ていた。
 ここまで来るのにどれだけ苦労したか。方向オンチの剣士がいると困る。
 おまけに道は狭くて、虫が飛んでくるし枝がひっかかって上手く前に進めない。航海士は大きなため息を吐いた。
 しかし、先程までの道のりが嘘だったかのように、ホープが指定した場所のみポッカリとスペースが空いており、“麦わらの一味”8人がいてもまだ余裕がある。
 どこか不思議な空間だった。
 「すいません、遅くなってしまって」
 「うわ!!」
 いきなりホープの顔が、木と木の隙間からでてきた。
 あまりにもいきなりだったので、まるで幽霊がでてきたような反応をするウソップ。
 「おー、遅かったじゃねェか」
 「ちょっと色々ありまして」
 ルフィが気楽そうに手を振る。
 ホープはゆっくりと周りを見渡し、全員がいることを確認すると柔らかい笑みを浮かべた。
 「……皆さん、来てくれるって信じていました」
 「なァに言ってんだ。いいからさっさと話やがれ、このクソ野郎」
 煙草の煙を吐きながら言うサンジにはい、と笑顔で言うとホープはポケットから一枚の紙を取り出した。
 そしてその紙を広げ、全員に見えるように中央に置く。
 「これはこの島の地図です」
 「こんな形してたんだな」
 興味深そうに地図を見るチョッパー。
 「この……オレンジで囲まれているのが、この島の都市部。都市部は、時計等や夜景があって、南にはビーチ。北西には公園。南西にはハイキングに最適な山があります。観光としても有名なのが、皆さんの知るダウラーシティ」
 「ええ」
 「治安もいい事で有名で、この島の住民達は争いは求めない。たとえ、海賊だろうがこの町にきたお客様は気持ちよく迎える」
 そういえば、とフランキーはこの町に来たときの事を思い出していた。
 ホープが言っていることは、全てこの町のガイドブックに書いてあることばかり。
 まさに理想の町ともいえるダウラーシティに一体なにがあるのだろうか。
 「……だけど、この町にはある秘密があります。
 ——この町の市民のほとんどが、“ロボロボの実”によって操られているんです」
