二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ■銀魂/ 日向と日影 /夢■ ( No.37 )
- 日時: 2011/04/07 21:31
- 名前: くろねこ。 (ID: 7ZyC4zhZ)
- ■+/叶う、叶わぬ ヒナタside。 
 ピンポ——ン..
 ピンポ——ン....
 …ピンポ——ン
 「 どうせまた、だらだらジャンプ読んでるんだろw 」
 …と、予想しここで待ってても絶対出て来ないと思った私は
 もう常識なんて関係ねーと玄関の扉を開け、ズカズカ侵入する。
 「 銀さ——んっ! 日向ですけ——…」
 あの人がいつもいる部屋を覗きながらあの人を呼ぶ。
 その瞬間、後ろから大きい影が私を包んだ。
 「 不法侵入は犯罪ですよー?…日向ちゃん?」
 「——…っ//」
 後ろから私の顔を覗き込む。
 ふいに肌に当たる銀色の髪に、耳元で囁かれたその声に
 不覚にもドキッとした私は、反射的に身体を背けた。
 ——…坂田銀時。
 「万事屋銀ちゃん」簡単にいえば何でも屋
 を営んでいる銀髪の天然パーマ。
 死んだ魚の目をして基本的に無気力。
 かなり重症な甘党。愛読書ジャンプ。
 そんな単語を耳にすればそれは坂田銀時だ。
 …と桂さんに教わった。
 普段はこんな男だが、過去に攘夷戦争に参加し
 「白夜叉」と異名をとった伝説の侍。
 高い戦闘力に、戦闘勘も鋭く頭のキレがいい。
 普段だってこんななら、きっとハーレム状態だろう。
 度々銀さんに会いに行く桂さんに同行していた為
 銀さんは私にとって兄のような存在でもある—…
 「 あれ、ヅラは?」
 「今日は私ひとりですよ。」
 「ふ——ん…
 
 それより日向..なんか気のせいかなー?
 銀さんすっげエいい匂いがする+*.
 これはチョコレートケーキの匂い…—」
 「....相変わらず凄い鼻ですね…(笑
 それより私、銀さんに相談が…。」
 「 ? 」
 ——…その後、スイーツに関しては犬も顔負けの嗅覚をもつ
 そんな銀さんをチョコレートケーキを口実に部屋に連れこんだ。
 ***
 「 さあさあ日向ちゃん!
 この銀さんになんでも相談したまえ*」
 —…この人は"味わう"という気はないのか..?
 という位。目にもとまらぬ速さでチョコレートケーキを平らげ
 私の向かい側のソファで王様座りをし私に問いかける。
 「えっと...」
 ...こういうのって面と向かうと言えなっ!!!
 何処から言えばいいんだろう?
 「 ヅラじゃなくて俺に来たってことは、ヅラには言えねエんだろ?
 …となるとー..真選組の誰かさんに恋しちゃったとか?笑 」
 「・ ・ ・ 」
 「…え? ..あれ?日向、
 ————————ず、図星だったり…w」
 「…っ」
 「……
 どうぇぇえええええぇええぇええぇええ!?!?!?!!!」
 …—恐るべし白夜叉、恐るべし坂田銀時。
 「ど、どどどどこのどいつだ!!? ドSか!?マヨか!?ゴリラか!?ジミーか!?」
 「…残念ながらその中には入っておりませぬw」
 「は!? …他に—…
 ——あぁ!! あの黒崎一護!」
 「.....まあ、似てるっちゃ似てますけどw」
 「…で、そいつに恋したと?」
 「…はい、藤堂日影くんに。」
 …その後、日影くんに出逢ったこと。
 四六時中日影くんのことを考えてること。
 全て銀さんに話した。
 そう全て吐きだした瞬間、心のモヤモヤが消えた気がした。
 ***
 「別にいいといいと思うけど。」
 「え…、出していいですかね?」
 「好きなら好きでしょうがなくね?
 …それが敵で叶わない恋だったとしても
 日向は諦めんのかよ。 」
 いつにもまして真剣な銀さんの眼差しに驚きながらも
 フリフリと首を振った私を見て、銀さんは優しく微笑んだ。
 そして銀さんは立ち上がり、日影くん宛ての手紙を手に取る。
 「——…え、」
 「俺がそいつんとこ行って届けてやるよ。
 本人に渡るんだから日向も安心だろ——っうおっ!!」
 「っ… ありがとう銀さんっ!!!」
 そんな優しすぎる銀さんの背中にガバッっと抱きいた。
 —その時見えた銀さんの笑顔が、
 何処か切なそうだったのは
 私の気のせいだろうか…—?
 嗚呼、くすぐったくて胸が痛くて
 …でもその痛みがなんとも嬉しくて。
 好きだよ日影くん。
 もう、この気持ちに嘘は付けない。
 —…私は貴方が好きです。
 @next**
 
