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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.68 )
- 日時: 2011/05/03 19:57
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: W6MelwHU)
- いつだって目の前を向かないで! 
 #02 平等なんて許さない
 何時でも会える私の彼氏は、現在休憩中だった。勿論、私も。
 彼は何時でも笑顔。誰にでも笑顔。そんな所は好きなんだけど……!
 店の特製弁当を口に頬張っていると、モテモテな彼は他の子と喋っていた。自分の彼氏がモテるのは少し優越感だけど。
 優越感なんだけどさ! ああもう、何でキミはあの子にもこの子にも平等で、優しくて。女なら誰でも良いってか?
 そんなムカツクキミには飛び膝蹴りでもお見舞いしてあげたいわ! でも仕事中だから止めとく。ああ何て優しいの! と、自分を絶賛称賛してから横目で彼を見る。ムカツク!
 そして弁当を食べて暇が出来た頃、私は彼を呼び出した。何をするかって? 勿論飛び膝蹴りに決まってるじゃない。
 「答えてよ。あの子達と私、大事なのはどっちなの?」
 私は特別なのよ。キミの彼女なんだから。あの子達とは違うのに。
 キミは困った様な笑みを見せて考えるフリをする。ホントに考えてるか怪しいもんだわ。
 「どうしていつもハッキリとしないの? いい加減にしてよ?」
 不満不満不満。不満すぎて怒る事しか出来ない。私はキミの何なの?
 普通に、普通のカップルの様に、いつでも隣に居て、手を繋いで、抱きしめて欲しい。ってかそうしなさいよ。
 キミは困り顔ではにかんだ。またか。またそれか。
 「そんなのでまた誤魔化す気!? ああもう、調子に乗るんじゃねぇわよ!」
 
 そんな可愛い魔法で何回も誤魔化されたら、蹴っ飛ばしたい気分になるのも当たり前の事だ。
 
 ——もっと、キミに愛してもらいたいのに。
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