ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第１６話

　　「許さない」


　美「理事長...連れてきました」

美弥日は、少し気まずそうな顔で、グラウンドのベンチの前まで立っていた彩に声をかけた。
美弥日の隣には、いつも以上の無表情を出していた。

　美紗「なんですか？お母さん」

美紗は、平常心を保ち、冷静に母親に近づく。
だが、

　　　　　　　-パシィィィンッ!-

グラウンドに乾いた音が響いた。


　彩「美紗、林野から聞いたわよ、サッカーやったらしいわね
　　　あの、憎たらしいサッカーを...」

　美紗「っ...」

美紗は唇を悔しさで噛みしめ、俯いていた。

　彩「何も言わないのねなら...
　　　本日より女子サッカー部は、無期限で強制休部です。
　　　勿論、グラウンドに侵入禁止で、雷門サッカー部もいるのならば
　　　サッカーは禁止します。」

さらに、グラウンドには静けさが訪れていた。

　円堂「そんな...」

　美紗「お母さん...これは、僕の責任です!!お願いですから、皆は禁止にしないでください!!」

美紗は、今までにないほどの必死な顔で彩に頼んだ。

　美弥日「美紗...」

美弥日も、悔しそうに
顔をしかませていた。


　　　　　第３章
　　　　　　　　　　　　完