二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- *第10話* ( No.28 )
- 日時: 2011/07/10 18:08
- 名前: 茜音 ◆lirqr6DwLQ (ID: icsx9rvy)
- ******************** 
 佐「雅、行くぞ」
 雅「佐、佐久間!?」
 佐「鬼道から許可は貰った」
 雅「許可って何の許可…?」
 佐「お前を好きになる事を」
 雅「それって鬼道はもう私の事を好きじゃないって事だよね…?」
 佐「……それは分からない」
 雅「佐久間、私さもう鬼道の事は諦めようと思うんだ」
 佐「それって…!!」
 雅「しんどいんだよね…」
 佐「雅……」
 雅「鬼道は一人の女の子しか眼中にないんだよ。その子しか見てない。その子のためにサッカーをやってるんだからさ」
 佐久間が雅をそっと抱きしめる。
 佐「俺だったらっ…!!」
 雅「佐久間、それ以上は言わないで…?」
 佐「っ…分かった」
 雅「ねぇ、佐久間今日って雷門中の試合を見に行くんじゃ…?」
 佐「あっ、……行こう」
 ********************
 円「今日は絶対勝とうぜ!!」
 風「あぁ!!」
 雅「守——、一郎太——頑張って」
 ********************
 雅「……っ!!」
 雅が見つけたのは試合を不安そうに見ている春菜の姿だった
 そして、その春菜を愛しそうに見ている鬼道も見てしまった。
 雅「(音無春菜っ………!!)」
 試合が終わり見事雷門中の勝利となった。
 喜んでいる雷門中。
 春菜は笑顔で笑っていた。
 楽しそうに微笑んでいた。
 それだけなのに、凄く憎らしかった。
 何も知らずに笑っている。
 そんな春菜が憎くて堪らなかった。
 鬼道があんたのために自由を捨てて居るのに。
 気が付けば足が動いていて、春菜の元に向かっていた。
 佐久間が何かを叫び呼んでいたけど何も聞こえなかった。
 守や一郎太、雷門中全員が私を見てびっくりしている。
 雅「音無春菜っ!!」
 春「は、はい………っ!!」
 春菜にビンタが炸裂。
 雅の憎しみがすべて篭ったビンタが春菜の頬に当たった
 雅「何で笑ってんのよっ!?」
 春「え、……雅さん?」
 円「雅、何やってんだよ!?」
 風「急に来てどうしたんだよ?」
 雅「何も知らないくせにヘラヘラと笑って良いご身分だね!!鬼道はあんたのせいで私から離れて行ったのにっ……あんたのせいで………!」
 春「お兄ちゃんが……?何かあったんですか?」
 雅「あんたを引きと……「空凜っ!!」……何?」
 鬼「それ以上は言うな」
 雅「だって————!!」
 鬼道の放つ威圧感に何も言えない。
 多分、…怒ってる。
 雅「ごめん…」
 秋「春菜ちゃん大丈夫?」
 春「はい、大丈夫です」
 雅「っ……!」
 私は、逃げるように走って行った。
 凄く悲しかった。
 鬼道を怒らせてしまった事、自分が惨めに感じた事。
 すべてが重なって自分に負荷がかかってつらい。
 円「雅、どうしちまったんだよ!?」
 鬼「円堂、雅の所に行ってくれ」
 円「俺が…?」
 ********************
