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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 星のカービィ×光の堕天使のコラボ! 星の輝き ( No.61 )
- 日時: 2011/08/08 22:17
- 名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)
- カービィは、治療室にいた。 
 その瞳に映っているのは、眠っているルエ。
 サウスにナイフで刺されて瀕死状態である彼女は、いっこうに目を覚ます気配がない。
 カービィは、その姿を見て胸が痛んだ。そして、心中でルエに呼びかけた。
 (・・・僕は君を助けられなかった。だけど、今度は君を守るよ!だから・・・目を覚まして・・・!)
 その思いが届いたのか、ルエの手がかすかに動いた。そして・・・。
 「・・・・・うぅ。」
 うめき声をあげ、ゆっくりと目を開ける。
 「・・・こ・・・こは・・・?」
 ルエは、あたりを見回してそう問う。まだ怪我が治っておらず、言葉が途切れ途切れになっていた。
 「ここは治療室だよ!僕の事、分かるよね!?」
 カービィは、嬉しさと驚きが混じった声でルエに呼びかける。すると、
 「・・・お前の・・・顔は・・・よく分かる・・・。」
 ルエの答えが返ってきた。喋ることができたのだ。
 「もう少しで、死ぬところだったんだよ・・・!」
 そう言うカービィを見て、ルエはカービィにこう言った。
 「・・・私は不死身だ。このくらいでは死なない。」
 すると、カービィは顔を上げ、
 「良かった・・・!」
 と言い、にこりと笑うとフーム達を呼びに出掛けた。
 「・・・笑顔になって良かった・・・。」
 と呟くルエ。そう、これはルエがついた“優しい嘘”。
 “また心配をかけたくない”。そう思い、ルエは嘘をついたのだ。
 (・・・本当は、私たちは死ぬのにな・・・。)
 ルエは心中でそう呟き、寂しそうに微笑んだ。
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