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19話　　　　「胸騒ぎ」


〜由良side〜


朝。

私が起床すると、優奈は、ぐっすり寝ていた。

まぁ、何時もの事だけど。

………でも、今がチャンスかもしれない。

今は、5時。

彼女が起床するのは、7時。

2時間ある…。

やれると思う。

あの人に会いに行こう…!

きっと、今しかないから…。

会いたくない？

そんな事、分からない。

本当は…会いたいのかもしれない。

だから…だから…確かめる為に…

私は、行きます。

あなたの所に…


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〜詩織side〜


………嫌な予感がして、目がさめた。

また、時間は5時。

円堂君は…まだ寝てる。

ま、当たり前か！

暇だし、本でも読もうかな？

意外と、読書するんだよね。あたし。

でも、考え事で上手く頭に入らない。

「………仕方ない…か。」

考え事に、専念しよう。

そしたら、隣で、うめき声が聞こえた。

「うぅん……。」

「えっ！？」

あ、円堂君が、言ったのか。

あたしが一人事言って、置きちゃったんだね。

ごめんね、円堂君……。

それにしても………この胸騒ぎは何？

何か…何か、大切な人がいなくなっちゃう気がする。

とても、嫌な感じ……。