二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.302 )
- 日時: 2012/09/16 14:17
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
- 第18話 「赤」 
 沙「噴水描くのめんどくさ…」
 自分で描き始めて言うのもなんだがあの水がジャバジャバ出てるのを描くのって面倒くさいんですよ?
 静かだからいいんですが…
 沙「平和だねぇ…」
 ?「朱音ちゃんの心は平和じゃないみたいだけど?」
 いきなり後ろから…しかもすごい近くから声が聞こえて思わず飛び跳ねた。
 ?「やぁ♪」
 そこにいたのは緑色の葉っぱをバックに笑いかけている…
 沙「基山…」
 赤がより一層目立っておりまだ初秋だというのに葉っぱが緑の場所ではすでにクリスマスカラーだ。
 まぁ彼一人でも髪の色と瞳の色で間に合っているのだが。
 知り合いだというのだからとりあえずベンチに座りなおして彼がもともと居なかったことにしようかと考えた矢先…
 ヒ「隣いいかな?」
 沙「だがことw「よいしょ…」どうせ座るなら断りを入れなくてもいいだろ。」
 何がしたかったというのか…
 シャッ シャッ
 二人とも無言になり遠くで遊ぶ子供たちの声と鉛筆が紙を黒く染める音しかなくなった。
 沙「…何か用があったんじゃないか?」
 わざわざ公園に来るほどこいつも暇じゃないはずだ。
 それにあの円堂に自分を変えられた1人だ…休みでもサッカーしたいはずなんじゃ?
 ヒ「…朱音ちゃん、なんか悩んでるから沙羅ちゃん絡みかな?と思って…」
 なる程。困っている人は放っておけない人なんですね。
 沙「で?それだけの為に探してたわけじゃないでしょ。」
 クスッ…
 ヒ「分かる?ww」
 沙「嫌な予感しかしないけどね。」
 けたけた笑うのだから不愉快極まりない。
 ヒ「ねぇ、俺からも言わせてよ。」
 サァァァ———…
 風が木々を揺らし当たりに心地よい音を広げる。
 ヒ「俺とどっかで会ってるでしょ?」
 これだからこいつは苦手だ。
 沙「どこに確信がある。それともなんだ?私は仲良く基山と写真でも撮ったか?」
 まぁ覚えてたとしても撮ってないがな。
 (蹴ったけど)
 ヒ「写真なんか撮れる状況じゃなかったでしょ;だって俺達は…」
 何故だろう、こいつの瞳を見ていると何もかもが見透かされそうだ。
 ヒ「敵同士、だったんだから。」
 沙「…………」
 その通りだ。
 敵同士だから写真なんか撮らない。(いや、問題はそこじゃないけど)
 ヒ「ねぇ、教えてよ。君は何を抱えているの?」
 沙「教えてほしければ朱音と一緒に問題でも解いてね♪」
 それだけ言い残してそそくさ逃げさせてもらいました☆
 沙「いやはや危ない所でした。」
 元ハイソルジャー…甘く見てはいけないらしい。
 沙「ゴホッ…」
 体調管理怠った覚えはないんだけどなぁ;
 手に付着した血を拭いて何事もなかったかのように合宿場へと戻る。
 【それは時に自分の体を苦しめるとしらずに】
