二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *イナイレ*【トリップ】失いすぎた少女 第2章更新中!! ( No.441 )
- 日時: 2013/01/29 19:31
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
- 第33話 「一致」 
 ドンッ
 未「皆さん!!スポーツドリンクとタオルです^^」
 今日はユニコーン戦に向けての練習。
 一之瀬の事とか色々あるけどマネージャーも選手も照りつける太陽の下で動いていた。
 沙「…………あれだよな。」
 ボソッと呟く。
 沙「人って見かけによらないよな。」
 目の前には皆を癒す天使のような笑顔を浮かべる星城さん。
 けれど少し下を見てみよう。
 それはさっきまで星城さんが運んでいたもの。
 音「み、未羅さん……そのドリンク一人で運んだんですか!?」
 春奈ちゃんが驚くのも無理ない。
 いつもなら2人、いや3人で分けて運ぶものを星城さんは一人で運んできたのだから。
 沙「可愛い顔してなんていう怪力……」
 一体どういった事を普段やっていらっしゃるのか。
 未「沙羅さんどうしました?もしかして熱中症……?」
 沙「えっ……あ、いや全然。すごいなーと思って。」
 何を言っているのか分からない様子で小首を傾げる。
 沙「……星城さん、聞いていいかな。」
 未「未羅でいいですよww」
 前から、というか会った時から違和感を感じていた。
 沙「ここじゃ話しにくいから後で。浜辺で待ってて。」
 いや、絶対違うと思うんだけどさ。
 やっぱ気になるじゃん。だって名前もだけど……雰囲気が似てるんだよねー。
 未「質問……というのは?」
 沙「あー;変な事貴君だけどさ……」
 ますますわからないご様子で。
 沙「せいz……未羅ちゃんってさ、何人家族?」
 「何故」と聞かれるのを覚悟していたのだが以外にも未羅ちゃんは真剣に応えてくれた。
 未「えーと、私を合わせて4人家族です。」
 両親の他に兄弟がいる、ということか。
 沙「妹でもいるの?」
 未「いえ、姉が一人。私が小学生の時に会ったきりなんですけどねww」
 懐かしむように目を細めている。
 でも、それだけではないような気がしてならない。
 沙「お姉さんは……どうしたんだ?」
 喉が渇く。
 前にいる未羅ちゃんを見れない。
 (まぶしすぎるという意味ではないよ)
 未「どこか、違う人の所に行っちゃいました。」
 あぁ、なんでこんな気持ちなんだろう。
 頑張って崖の先で留まっていたのに誰かに押されて落ちたみたいな感覚。
 もしかしたらたまたま未羅ちゃんのお姉さんがそうなだけかもしれない。
 だってここは二次元の世界であって現実ではないのだから。
 未羅がこっちの世界に来る必要もないし未羅にとってのメリットだってないはずだ。
 沙「そう、なのか。」
 未「?大丈夫ですか?顔色が悪いようですが……」
 そりゃそうだろう。
 きっと今の私は基山に負けないほど白いだろう。
 未「………何か、思い当たる節でもあるんですか?ニヤッ」
