二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.212 )
- 日時: 2012/03/17 21:42
- 名前: 有栖 (ID: T5S7Ieb7)
- 「これで、終わり?」 
 「あぁ、終わりだろう」
 最後の一匹を倒し、双剣をすぐにケルシーに返す。
 ただ、さっきからイノセンスの気配がしない。
 たぶん、イノセンスはないんだろうけどな。
 『じゃあ、リナ姉に教えなきゃ』
 そうだな
 「イノセンスは、ここにはないだろう」
 「え?」
 「アクマに持って行かれたか、元々ないかのどっちかだな。どっちにしろ、ここにはない」
 「…そう、じゃあ、帰りましょう」
 「あぁ」
 汽車に乗ってから、帰るために船の予約を取る。
 だが、天候が天候で今晩は動かないらしい。スペインは、晴れてたってわけじゃないけど雨ふってなかったんだけど
 『仕方ないんじゃないのか』
 そうだね。仕方ないか。
 「あ!」
 「どうしました?」
 「あそこにいるのってアレン君じゃない?」
 リナ姉の視線の向こうにはティムを頭にのっけてベンチに落ち込んで座っているアレン君の姿があった。
 「アレン君!」
 「リナリー、ルキア」
 「偶然ですね」
 「そうでもないかもよ。アレン君は元帥の所にいってたし、ちょうどこの国にいたみたいだから」
 そうなんだ。
 「とりあえず、昼食にしましょ」
 「「はい」」
 最近、よく誰かとはもるような気がする。
 「ひどい天候になったわね」
 「「そうですね」」
 只今、食堂で昼食を取っている。アレン君の食べる量とほとんど同じ量を食べている。
 料金は前払いですましてある。
 「このあたりでは、教団の水路が繋がってる所はないし、待つしかないか。」
 「はい」
 アレン君は、さっきまで落ち込んでいたのがウソのように喜んでいる。
 まるで、お腹がへっていたから落ち込んでいた、といわんばかりの様子。
 「スペインまでイノセンスを回収しにいってたんだけど、結局なかったわ。」
 そういって一旦落ち込んだリナ姉を見て、話題を変える。
 「そういえば、アレン君は、イエーガー元帥?に合って来たんですよね。かなり、元帥にトラウマがあるようにみえたんですけどどうでした?」
 アレン君は、食事の手を止めて私の問いに答える。
 「とても優しい方でした。僕のことを教え子のように励ましてくれて感激しました」
 その後、イエーガー元帥のことで話が盛り上がる。
 アレン君がいうんだから、きっと優しい人なんだろうなって思った。
 でも、数分後の事。
 『近くでイノセンスの悲鳴が聞こえる』
 え? それってどうゆうこと?
 「(本部から通信がきてる。緊急連絡みたいだけど…)」
 「繋げて」
 「(イエーガー元帥がノアの一族に襲撃された! 近くにいるエクソシストは、ただちに急行せよ)」
 『元帥は、何個ものイノセンスを持ってる。それが壊されてるんだ。きっと近くにいる。いくぞ』
 う、うん。
 イノセンス発動
 「リナリー、アレン!」
 「あ、はい!」
 俺は、すぐに店の外へ飛び出してイノセンスの悲鳴が聞こえる方へ急いだ。
 —ヤメロォォォオオオオ—
 3っつ目の悲鳴
 元帥が何個のイノセンスを所持しているのかは分からないが急がなければいけないのは確かだ。
 —俺は違う!!—
 4っつ目の悲鳴
 —キャァァアアアアアア—
 5つ目の悲鳴
 こうも連続で壊されるものなのか。一体何が目的で…っ!
 まさか、あいつらは心臓を狙っているのか。
 ありえなくはない。どっちにしろ助けなければいけない。
