二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.238 )
- 日時: 2012/04/10 20:00
- 名前: 有栖 (ID: PCp3bZQ1)
- 第15話 懐かしい街並み 
 一人の元帥が死んだあと、室長さんと馬車にのって話を聞いた後、船にのって目的地へ向かっていた。
 その理由は、元帥の1人がノアの一族に殺されたことにある。
 数時間前、室長さんからこんな話を聞く。
 「・・・クラウド、ソカロ、ティエドール、クロスの各元帥を守るため、各地のエクソシスト達を4組にわけ、護衛させることにした。そこで、アレンくん、リナリー。そしてルキアちゃんの3人でクロス元帥の所へ向かって欲しい。」
 そこで、アレン君が、リバプールへいこうとなり、イギリスに向かっている途中。
 アレン君とリナリーは、客室に入って何か話している。
 さっき師匠がなんとかかんとかっていってたから、クロス元帥の事を話してるんだと思う。
 私は、いってしまうと悪いが興味がなかったのであえて話を聞かなかった。
 外で、海を眺めているだけ。
 何もかわらない。みずみずしく綺麗であまり濁ってない色。景色なんてめったに変わらない。
 だけど、その光景は私の何かを引きつける。広い広いこの海に、何か同じものを感じた。
 それが何かわからなかったけど。
 ずっと眺め続けていた。
 『♪〜』
 あれ? ルギアも歌うんだね。
 『ふと思い出したから歌ってみただけだ』
 イノセンスなのに歌なんか知ってるんだね。意外。
 『まぁ、一応子供の頃からお前に寄生してるんだから歌くらい覚えるさ。』
 あぁ、そうだよね。
 ただ、私も知らない歌だったから。イノセンス同士で歌って作ってるのかなって。
 『……そうだな。きっとお前は知らない。』
 …?
 『なんでもない』
 「キャァ!」
 客席の中から叫び声が聞こえた。
 叫び声といっても誰か有名人が通った時のような叫び声。
 気になって、中に入ってみると、アレン君がかこまれているのが見える。
 『何してるんだ?あいつ』
 さぁ? リア姉に聞いてみようよ。アレン君忙しそうだし。
 「リナ姉、これどうなってるんですか?」
 「え? えっとちょっと・・ね?」
 「???」
 そういってリナ姉は、私に笑顔を向ける。最初の頃見たあの暖かい笑顔。
 一体、何があったんだろう?
