二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.286 )
- 日時: 2012/05/07 20:39
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
- 「いったいどこにいってたんですか? 起きたら父も誰もいないので心配してたんですよ。」 
 「誰?」
 「あ、私達を家に止めてくれた人です」
 「ふーん。」
 たいして興味はない。
 「お前が魔女か。」
 「ちょっと! 神田さん。こんなときに。」
 「うるさい。お前は黙ってろ」
 半日以上一緒に行動していなかったため話がなかなかつかめない。
 なにがどうなったらこうなるのか。
 こうなってしまうと、とりあえずこの空気にあわせなければならないからめんどい。
 「もう一度聞く。お前が魔女か。」
 「いいえ、違います。」
 「じゃあ、今まであの小屋にすんでいたのは誰だ? 最近まで住んでいたような形跡があった。」
 うん。完全に話が分かりません。
 「この村には、魔女の伝説が言い伝えられてるんです」
 そういって、この村の伝説とやらを聞かされる。
 聞かされてもあまり話がつかめない。
 「・・・私は、死んだの」
 その話少しおかしい。
 死んだ人間は、生き返らないはずだよ。生き返るとしたら方法は1つ。
 アクマになること。
 神田やファインダーの人も気付いたらしい。その後、その少女はアクマになったときのことをはなしだす。
 ちょうど話が終わった時、周りからたくさんのアクマが登場。
 結局のところその少女は、「魔女」ではなく「アクマ」だったらしい。
 「「イノセンス発動」」
 神田は、六幻を手にアクマを次々を倒してゆく。
 僕は、ペンをとりだし空(くう)に命令文とかもろもろ書きあげてゆく。
 「ディスタラジオン・ピトレ」
 実体化していき、僕のイノセンスもアクマを倒して行く。
 「う、うわぁ!!」
 声がした方をみると、ファインダーがアクマに狙われている。
 僕は、簡単な結界を空にかき、ファインダーのまわりに実体化させる。
 これでひとまずは、安心だろう。
 ひととおりアクマが倒し終わり、Lv.2との戦闘体制に入る。
 と、そのときあやしい光が僕をつつみこむ。
 アクマを見失わないように出来るだけ目をつぶるのを我慢していたが無理だった。
 まばたきひとつで世界がかわる。
 まわりには、たくさんの人が集まっていた。
 「なん…だ、これ」
 その人物それぞれが僕にはなしかけてくる。
 だけどなかなかその声はききとれない。
 一体なにがあったんだろう。どうしてこんなに僕の周りに人が集まって来てるんだろう。
 誰も僕に話しかける人なんてあまりいないのに。なぜ。
 嘘だ。ありえない。こんなのありえない。
 僕なんかの気持ちが分かる人間なんていない。そう、誰もいない。
 とくに何も考えずに目の前に飛び蹴りをする。
 すぐに感覚は戻って来てさっきの村にいた。
 「お前、誰に向かって…」
 目の前には、僕の蹴りを受け止めている神田がいる。
 周りをみてみると、Lv.2のアクマは破壊されていてファインダーが悲しんでいる光景。
 「ごめん。無意識」
 かなり長い間アクマの攻撃にやられていたらしい。
 神田がいてくれて助かった。
 「気を付けろ」
 「あ、はい」
 今日は、ゆっくり休み明日出発することになる。
 朝になり、ファインダーの方と別れてから、デイシャがいる目的地へ向かった。
 「随分、遅かったじゃん?」
 「すみません。あとえっと初めまして。アリスです。」
 「あぁ、君が新入りのエクソシスト? よろしくじゃん」
 口癖は「じゃん」なのか。分かりやすいキャラしてるなぁ。
 「お? なにか嬉しいことでもあったのか?」
 神田に向かって問いかける。
 「なんだ?」
 「お前は、昔から嬉しいことがあると余計にむっつりした顔をしてたじゃん。 どうだ。あたりじゃん?」
 へぇそうなんだ。とくに嬉しいような出来事はなかったような気がするけど。
 まぁ半分気を失ってたからなぁ。無理ないか。
