二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: KAMISAMA!【銀魂】 ( No.15 )
- 日時: 2011/12/27 10:10
- 名前: 夏雲あざみ ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
 06 【愚か者には視えない彼女】
 東雲あかね。華のさんじゅ・・・・・・・いや、16歳。
 こんな世界に落とされてはや10年以上、弟だの息子だのなんだか知らない奴らも大きくなって(憎たらしさが増した、特に銀時)
 ついでに放り込まれた直後はやってられっかと匙を投げてたし日頃から来る運動不足で子供たちとの鬼ごっこさえゼーハー言いながらやってたわたしがだよ。
 
 いーつのまにか普通の成人なら5人程度一気にばこーんと倒せるようになって?
 いーつのまにかこんな年になって?
 でも外見は髪の毛の長さひとつ変わんなくって?
 
 え?なんかおかしくね?だってわたし前まで、はいすくーるすちゅーでんとでしたよね?自分のことすら疑問に思えるのが腹立たしい。
 愚痴を言う相手も居ないから遊び(という名の子供たちへの八つ当たり)によって発散していたのだけれど大人気ないのでもう止めた。止めたといってもごく最近まで近所のガキを集めて野球やら遊○王をしていたのだけれど。いや本当に楽しいの。
 
 
 話がそれた。
 
 
 
 つまることわたしが言いたいのはアレなんだよ。
 なぜ、わたし達は木に縛られているの?(←もはや原点復帰を諦めた)
 
 「どうしよー銀時、あのスカート的なヤツ?の中身がほつれてケツがとっても痒い。」
 「ほんっと空気の読めない女だな!!自粛しろ!」
 「ねえねえこの木へし折っていい?ほんとに痒いのー!でもかなりきつく結んであるから木が折れる前に三人の肋骨2、3本死ぬと思う。」
 
 「「「やめろォォォォ!!」」」
 めきめきめき、と少しだけ力を込めた瞬間に三人の叫びが重なった。
 ケツが痒いのはもう限界なんだけどマジで死ねナイロンって感じなんだけどさすがに夢ある若者達を帰らぬ人にするのは気が引ける。
 
 「っちゅーわけで、このとーり皆さん苦しんで阿鼻叫喚状態なんで、さっさと解いてくれませんかねー?」
 「あれ?総悟くん舌打ちした?え?今舌打ちしたよね?あ、何その右手にしれっと持ってる缶?オレンジ100パーセントってあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」
 
 色素の薄い髪色をした青年が銀時の鼻にオレンジの液体を注いでいく。あまり絵的によろしくない。
 すると肩をつついてくる新八くんに気付き、何やら良い案があるとのことだった。
 
 「・・・わたしが、その赤い女だかなんだか知らない幽霊のフリをすると。」
 「はい、東雲さんはまだカツラ付けたままですから、夜になってそれらしく出てきてくれれば。」
 「そうだね、追い払われる感じでだいじょぶ?」
 「捕まらないようにだけ、注意してくれれば。」
 「りょーかい。」
 
 陽も落ち掛け、時は既に夕刻となっていた。頭に血が凝縮されていく気もするが、とりあえずケツが痒いことしか頭に無い。
 後ろの方でギャー!だのヒィ!だの叫び声が聞こえる。
 
 ・・・ぐっどらっく!銀時。
 
 
 
