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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第1節 開発途中の魔術師達 ( No.140 )
- 日時: 2012/01/18 21:07
- 名前: おかゆ (ID: hj9a4sJB)
- その少女は、蜂蜜色のふわふわした髪で空色の瞳、頭にはボロ臭い三角巾をかぶっていた。 
 その肢体は端切まみれの茶色のワンピースで、所々千切れているエプロンをしていた。足には何も履かれていなかった。
 その少女はグリム童話の『シンデレラ』の変身する前の様な服装。
 ?3「魔法使いさん」
 少女は言う。
 その言葉を聞くと同時、前谷真希の身体に何故か重圧を感じた。
 ?3「ガラスの靴を下さいな。この哀れなカーナ=ウィネスに冷酷で正しきガラスの靴をお1つ」
 カーナと言う少女は瞳を瞑ったまま、舞踏会に居るかの様に1人で踊る。
 やがてカーナは、自分達を見て微かに笑った。
 カ「これは私の指定した足のサイズを認めない差別型術式最大魔術、『ガラスの靴の悲惨劇』。指定サイズは21.5〜24.5㎝。これ以上小さければ足の指を強引に伸ばし、これ以上大きければ指先を切って整える」
 真希の足のサイズは23,5だ。十分余裕はある。
 すると、薄い水色の髪の少年がカーナに言葉を放った。
 ?1「ただの自己暗示型術式だろう。そんな物で私達に勝てるとでも?」
 カ「これは警告。今は足の骨を縮ませているだけで済ませているが、これからはどうなると思う?それに私の術式は『ガラスの靴の悲惨劇』だけではない」
 カーナは1息付き、告げた。
 シンデレラをいじめた義母よりも、義姉よりも、そして冷酷で正しきガラスの靴よりも冷たく。
 カ「ようこそ。狂ってしまい、相手を憎んでしまう程楽しい舞踏会へと」
 *
 ギリギリ15分・・・
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