二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナGO〜なくしたくない物〜 歌詞公開中 アドバイスください ( No.360 )
- 日時: 2012/02/28 18:22
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: z52uP7fi)
- 46.データなどなど(←なんだ、それ) 
 天「これって……!」
 パソコンの画面をのぞきこんだ天馬が声を上げた。
 風「ああ。雷門に送られてきた、または送る予定のシードの顔写真とデータだ。」
 信「こんなもの置いて逃げちゃうなんて……。」
 天城「フィフスも案外マヌケだド。」
 天城の言葉に、みんなも「ハハハ……。」とかわいた笑いをこぼす。
 輝「あれっ、これ……!」
 輝が、パソコンの画面をゆっくり指さす。
 その先には——……
 ユエがいた。
 輝「ど、どういう……なんで……!?」
 友「そのまんまのとおり。お兄は、フィフスだったってこと。」
 倉「ほんとにそうだったのか……。」
 風「友撫がなんで知ってるんだ? ユエは言ってないはずだろ?」
 友「ううん。思いっきり追いつめたら言ってくれた。」
 全「どうやって?」
 友「『お〜い、なんかかくしとるだろうが。ほら、はけ、はけ、はけ〜! じゃないとテン・バナナ☆何億本買ってきてもらおうかな〜。』って言ったら白状した。」
 全(バナナかよ! つか、ユエ妹に弱すぎ!)
 みんなが笑いをこぼす。いくらなんでもバナナで取引だなんて……しかも、それに負けるユエだ。完全に絵が、目の前に浮かんでくる。
 輝「なんで、ユエがフィフスセクターなんだろう。あんなにサッカーが好きだったのに……。」
 風「そのことも言ってなかったのか、ユエ。」
 輝「え? あ、はい。全然。」
 輝の返答に、風丸は話すことにした。
 風「俺の予想が正しければ、ユエは『ユエ』ではなく、『風花』ってことになる。」
 天「風花!?」
 風「? 知ってるのか、松風。」
 天「あ、はい。じつは、ゴッドエデンであったんです。ユエが急にいなくなっちゃうものだから、さがしていたら。」
 風「そうだったのか……。」
 友「それ、たぶん、髪の毛のピンをとったお兄だと思います。お兄、いつもは髪の毛をピンで留めて、男の子風の髪型にしてるから。」
 友撫の言ったことに、またまた雷門のみんなは、「新事実発覚」という感じだ。
 風「そして、風花は情報によれば4年前、フィフスセクターにつかまった。そのままいけば、もちろんシードになったと想定しても全然違和感はない。でも、風花が『ユエ』になり、さらには偽名をふたつも考え、そのふたつを使い分けてこれまで生活してきた、ということが分からない。『月流』と名字を変えたのは、まだ分かるが……。」
 輝「なんでですか?」
 風「友撫の名字なんだ、本当は。」
 友撫をみんなは、いっせいにふり返る。そのぴったりのタイミングに、友撫は思わずふき出してしまった。
 友「ちょ、みなさん息ぴったりすぎっ。」
 輝「あ、あはは。だって、友撫ちゃんがでてきたものだから、つい……;;」
 天城「にしても、ユエがシードだったとは思わなかったド。」
 倉「あそこまで、チームの強化のためにトレーニング方法まで提案してくれてたのにな……。」
 みんなは、うつむきながら、ユエについて考えていた。
