二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナGO〜なくしたくない物〜 NEW:大きな、穴 ( No.392 )
- 日時: 2012/03/06 20:40
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: z52uP7fi)
- >>>レント 
 うん、リア充爆発しろ。
 それは、大いにあるぜ。わたしのまわりのリア充も爆発して。
 タヒのう?
 レッツ・デスタイム!
 >>>赤獅子エンザさん
 訪問、ありがとうございます!
 神作じゃありません! 駄作です。
 クセにもなりません。
 そうだ! エンザさん、眼科に行ってみてはどうでしょう?
 もしかしたら、目が……;;
 54.タスケテ
 ?「あっ、月流さ〜ん♪」
 ……ここまで追ってくるなんて……ストーカーもいいところです。
 もちろん、声をかけてきたのは、あのいじめのクソ女子たち。……まあ、こんなの口にしたら、いったいなにされるか分かんないけどさ。
 まあ、ここはいちおう、大人しくふり返ってみる。
 ユ「ッッ!」
 そしておびえたフリww
 女5「ね〜え、もぉ〜っと遊ばなぁ〜い?」
 そのヌルイしゃべり方止めろっての。
 でも、ここで演技を止めちゃダメだよな。
 ユ「え……。」
 女3「だってさ、あんなに楽しい遊び、あれだけで終わったら、もったいないでしょ?」
 楽しいわけねえだろ、バーカ。
 つか、その右手のものはなんですか。
 まあ、どう見たってカッターナイフなんだけど。しかも、そのみぎてに持っているのは、特撮のとき、よく血を流したように見せかける、赤い液体ですよねー。
 ユ(あー、うん、よくあるよね。)
 こいつら、まんが読み過ぎだろ。
 流れはこう。↓
 1.カッターナイフわたす
 2.カッターナイフ受けとる
 3.女子がさされたフリをしてさけぶ
 4.かけつけた人が、カッターナイフを持っている人を見る
 5.女子が泣きついて「いじめられてるのぉ。」とか言う
 6.かけつけた人がウワサを流し、受けとった人は孤独に〜
 ……ほんとにまんが読み過ぎだろ。大丈夫ですか〜?
 と、思ったとたん、女子がひとり残り、あとは全員、階段を下りていった。
 ??? やばい。これは予想してなかったけど、なんなんだ?
 残ったのは、あのヌル〜イしゃべり方をする、キライな女子。たしか、1年A組の川戸美々(かわべみみ)だよな。
 ……ウサギww
 川「ねえ、これ、持ってくんない?」
 ユ「いえ、遠慮しておきます。」
 川「ねえっ、持ってよ!」
 ユ「いえ、だから遠慮しておきますって。」
 川「もうっ、だから持っ……あっ!」
 川戸の持っていたカッターナイフが、宙に浮いた。しかも、こっちに向かってるし!
 ユ(刺さるのはごめんだ!)
 俺が左手でそのカッターナイフを手にとった、その瞬間。
 川「キャーッ!!」
 ユ「!?」
 ユ(し、しまった!!)
 川戸の腕からは、血のような液体が流れ出ている。さっき説明した、特撮用の液体だ。
 しまった! 俺、まんまとワナにかかったんだ!
 ?「なんだ!?」
 階段の方から、バタバタという足音が聞こえる。
 川戸が、ニヤリと微笑んだ。
 ユ(あ……。)
 すべて、予想がついた。
 もう、ダメ——……!
 バタン!
 とびらが、いきおいよく開いた。
 すると、川戸は誰かれかまわず、とびらを開けた人物に飛びついた。泣きながら。
 でも、もう、ダメだと思った。
 だって、とびらを開けたのは——……
 天馬たち、サッカー部の人たちだったんだ。
 川「うわああぁああぁぁんっ。」
 川戸が、天馬の胸にすがって泣きまくる。天馬といったら、いきなりそんなふうにされたから、たじろいでいた。
 天「ど、どうしたんですか?」
 川「うっ、ヒック、月流さんが……ヒック……これ……。」
 霧「酷いケガだ! ……これ、月流に?」
 「霧野先輩、それ、違いますよ!」
 言いたい。
 言いたい。
 言いたいけど、言葉にならない。
 ひん死状態の金魚みたいに、口をパクパクさせてるだけ。
 伝わらない。
 伝えたい。
 川「う……ん……。」
 天「ユエ……。」
 天馬が、俺を見つめる。その目は「ユエ、失望したよ。」と言っていた。みんなも、そんな目で俺を見る。
 だまされてるよ、みんな……。
 速「まさか、こんなことする人だったなんて。」
 違う、違いますよ、速水先輩……。
 川「わたしっ……ずっと前から……こうやって……。」
 浜「ほんとなの?」
 浜野先輩まで……!
 川「教科書にラクガキされたり……グスッ……きょうなんて、このアリサマ……。」
 誰か……
 車「信じられねえ……。」
 やってない……
 天城「最低だド。」
 違うんだ……
 信「よく、ぼくたちの前に、平気でいられたよね。」
 信介……まで……
 葵「保健室、行きましょ?」
 川「ううっ……ありがとう。」
 倉「天馬、もう行こうぜ。」
 天「倉間先輩。」
 倉「人を傷付けるだけのことをやってるコイツと、
 一緒にいる意味なんて、ないだろ。」
 天「……行こう、川戸さん。」
 天馬……まで………………………………
 ……そう……なんだ…………。
 そうだよ。
 人と人との間なんて、
 絆なんて……
 やっぱりもろいもの。
 信じてみようと思ったけど………………
 ムダだったんだな……。
 最後、みんなが俺を見たときの目は…………
 ともに戦ってきた『仲間』を見る目じゃなかった。
 そして、最後に見たのは、
 川戸の怪しいほほ笑み。
 ————ヒトリ————
 そんな言葉が、脳裏をよぎる。
 ユ「俺は…………いらないの………………かな………………………?」
 答えなんて、だれも教えてくれない。
 でも、分かってる。
 ヒトリだよ。
 「だれか………………助けてよ………………………………。」
 俺は、ひざをかかえた。
