二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブンGO〜なくしたくない物〜 コメントください! ( No.71 )
- 日時: 2012/01/10 12:55
- 名前: 柳 ゆいら (ID: jIh6lVAe)
- 12.強化合宿へ 
 全「えぇっ!?」
 監「フィフスセクターがやったかもしれないとは、いったいどういうことだ?」
 鬼道監督がつめ寄る。こんなときに軽いノリキャラを演じてる場合じゃない。
 「ほんとに、ただのカンなんですけど。もしかしたら、ただの不運な衝突事故かもしれません。
 でも、いま雷門は、反フィフスセクター勢力の中心的存在。こちら側を動揺させようという、フィフスセクターの思惑(おもわく)かもしれませんよ。」
 全「……。」
 俺の言葉に、誰もが黙りこむ。なんか罪悪感感じるけど、正しいだろ。ていうか、これきいたのきのうだし。俺も今日やるとは思わなかったから、すごくおどろいてるんだ!
 監「いつまでもこんな具合でもしかたない。月流、おまえが青山の代わりになれ。」
 「えっ、でも……。」
 俺は心配げに倉間さん、キャプテン、霧野さん、そして、剣城を見た。この人たちは、確実に拒否しそうだからな。
 神「俺たちはべつにかまいませんよ。」
 霧「あの実力なら、文句はない。」
 倉「俺たちをここまで言わせておいてトチったら、承知しないぞ。」
 監「決まりだな。それでは、月流は青山のかわりに、ベンチに入る!」
 ユ(! そうか、こういうことだったんだ、奴らのねらいは! あぁっ、もっとはやく気づいていれば……!)
 俺はひとりでなげいた。
 でも、もう練習ははじまり、俺は複雑な思いを抱えながらも、目の前のことに全力でのぞんだ。
 〜次の日 inフィールド〜
 理「というわけです。」
 監「どういうことですか、理事長!」
 鬼道監督の怒声がとぶ。分からなくもないさ。でも、これはたしか、『あの人』が言ってたような……?
 天「おはようございます。」
 何分かおくれて、天馬がやって来た。
 三国先輩が、軽くしかる。そりゃそうだ。
 天「どうしたんですか?」
 理「君たちには、今日から強化合宿をかねた遠征に出てもらいます。」
 天・信「遠征!?」
 監「待ってください。今はホーリーロード開催中。なぜそんなときに遠征なんですか。」
 冬海「これはフィフスセクターの指示です。」
 全「なっ……!?」
 冬海「君たちがフィフスセクターに刃向かうからですよ。」
 三「ただのいやがらせ、ってわけか。」
 神「監督、こんなの、行く必要ありません。」
 キャプテンが言うと、理事長がニイッと笑った。……はっきり言ってキモイ。
 理「ほう、残念ですね。知りたくないのですか、円堂君がなにをやっているのか。」
 神「円堂監督!?」
 理「彼はわたしたちの手伝いをしてくれています。」
 神「そんなバカな!」
 監「円堂……。」
 「言ってみるかちはあるんじゃないですか。」
 神「月流!?」
 「場所は分からないけど、でも、円堂監督の手がかりがあるのだとしたら……元監督のことを思うキャプテンたちなら、行かないわけないと思うんですけど……。」
 俺がそう言ったこともあって、けっきょく遠征には行くことになった。この作戦は、たしかきのう、メールで聞いたな。
 ユ(いったいこの先、なにが待ち受けてるっていうんだ。ていうか、フィフスセクターの言う合宿所って、ひとつしか思い浮かばないんだけどな……。)
 俺がイヤな予感を胸にいだいていると、肩が少し重くなったように感じた。
 見ると、となりの席の輝が、
 小さく寝息をたてて寝ていた。
 そして、次々とパタ、パタという音がして、みんな眠っていく。
 ユ(ま、まさか……!!)
 俺がそう思った瞬間、あごを誰かにつかまれ、口の中になにか入れられ飲み込むと、抵抗しているのに、だんだんと意識がうすれていった——……。
