二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 黒子のバスケ〜二人で一つ〜 ( No.225 )
- 日時: 2012/10/06 19:50
- 名前: このみ (ID: N5yVg.Pp)
- 参照: http://yaplog.jp/momizi89/
- 第19Q 「僕等はどこまでも、part12」 
 女たちの叫び声がトイレに響いた。
 皆はやりすぎない程度に女たちを攻めている。
 責めているんじゃなくて、攻めている。
 人数が多いもんだから、二人とかで一人を攻撃できない。
 それが、相手にとっては救われたところかもしれない。
 だって1対1でも、十分酷い目にあわせているもん。
 一番酷いのは、征君かな?服切ったりしてるし。
 大ちゃんは女の命の髪の毛を鷲掴みにしている。
 むっくんは……首根っこを掴んでる。
 すごく低い声で、何か言ってる。
 私は何をしてるかって?
 見てるだけだよ。私は傍観者。
 だから、何もしないの。
 「ちょっと!!桃井!!助けなさいよ!!」
 『どうして、私たちが助けなきゃいけないの?
 私たちが酷いことをされたときに、助けてくれた人はいなかった。
 見て笑ってた。やって楽しんでた。見て見ぬふりだって、私たちには鋭い刃物だった。
 私たちは助けてもらえなかった。
 なのに、なのに。
 私たちをこんな目に合わせた貴方達を、どうして助けなきゃならないの。
 意味わかんない。
 貴方達の言葉がわからない。
 つーか私たちが貴方達を助ける義理がどこにあんの?
 馬鹿にしてんの?
 都合のいい時だけ助けてほしいなんてそんなの聞くと思ってんの?
 ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!
 ふざけるんじゃねぇよ!!!!
 助けなさいなんてどの口が言ってんだよ!!
 今までしてきたこと忘れたのかよ!!!!
 私はよかった。
 私だけなら、まだよかった。
 だけどさっちゃんにするのだけは許せない!!!!
 お前らなんか消えてしまえ!!
 殴られて蹴られて脱がされて殺されてしまえ!!
 トラックに撥ねられろ!!!!
 いじめられて自殺でもしろ!!!!
 二度と目の前に現れるな!!!!』
 自分が何を言ってるのかさえもわからなかった。
 それでも、言いたかった。
 私は、お前らが許せない、ということを。
 どれだけ、憎んでいるかということを。
 どれだけ、殺したいかということを。
 たとえどんな酷い言葉を使ったって、言いたかった。
 声が嗄れたって、言いたかった。
 皆にどんなふうに思われたって、言いたかった。
 一人になってでも、言いたかった。
 私は、涼ちゃんが相手をしていた女の顔を、思いっきり殴った。
 妹と心の叫び、終。
 (今まで、我慢してたんだから、)
 (これくらい、許してもらえるよね)
