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第一章二節　狂いし復讐者

外が何やら騒がしい。

「ムッシュパッパグ!!アルヴィット様!!大変です!!何かが起きます!!」
「何かでわかるか!!何の話だ!!」
「だ…だって見てください。上空に…」

フォークスとパッパグは上空に何かあるのかと、店内を出た。
ゴドリックと"麦わらの一味"も外へ。

「竜宮城からあの方が」

上空を見やると、愛鯨に乗り、体のでかい男の人魚が降りてきた。
そいつはフォークスたちの前で止まった。

「何だアレ?くじら?」
「麦わらの人間たちっ!!おぬしらを竜宮城へ招待するんじゃもん!!!」
「「りゅりゅ……りゅ……!!竜宮城〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」」

ケイミーとパッパグは目が飛び出すほどに驚いた。
フォークスははァ、と、肩をすくめた。

「オレはいい。先客がある」
「じゃァ、おれが行くぞ?」
「勝手にしろ」

フォークスはゴドリックにそう言い放ち、人間の足で歩いた。

「（あの城には招待されなくてもこっちから出向くことになるんだ。今行く必要もない）」