二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- a title[此方雷門サッカー部です] ( No.6 )
- 日時: 2012/08/16 16:27
- 名前: 蒼月律零瑠 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 花って英語に直すとカッコいいよね←
- サッカー棟の更衣室。 
 覗いてみれば霧野先輩や風丸先輩、神童先輩はもうとっくに訪れ着替え終わっていた。
 「おはよう御座いますッ!」
 「おはよう天馬」
 「おうッ」
 風丸先輩と霧野先輩は俺に挨拶をすると早速練習をしにグラウンドに向かって行った。
 見計らっていたのか神童先輩は熱でもあるのかと思わせる位顔を赤らめながら此方に近付いて来る。ちょっと心配だなぁ…。
 「おはよう御座います神童先輩。 顔真っ赤ですけど熱でもあるんですか?」
 「あッ、あぁ…///大丈夫だ…///」
 ぎこちない口調で俺の方を強く掴んできた。
 「きょッ、今日は俺と練習しないか…?///」
 「神童先輩、今日〝は〟じゃなくて今日〝も〟でしょう?」
 神童先輩は毎回毎回自分と練習しようと頼んで来る。
 この前俺が風丸先輩と練習したくて声を掛けようとしたら神童先輩に遮られて結局神童先輩とマンツーマンで練習したし、逆に南沢先輩が俺を誘ってくれても神童先輩が割り込んで来たので神童先輩と二人で練習する事に。もしかして、練習相手が居ないとか?
 そういえば同じことの繰り返しで気付いたんだけど。俺と話す時の神童先輩の瞳と他の先輩方と話す時の瞳の色が少し違う気がするんだよね。
 神童先輩の瞳の色は紅緋色なんだけど、俺と話すときは鮮明になって他と話す時は薄暗くなってるんだ。
 特に、南沢先輩と話す時の神童先輩の瞳の色が元の色と分からないくらい漆黒に染まるんだ。神童先輩、他の方々と仲が悪いんじゃないのかな。
 えッ?何でそんな細かい部分を知ってるかって?いやぁ、俺に聞かれてもなぁ…。
 「て〜んまッ♪」
 (一人)解説してたら後ろから急な重みを感じた。
 ちょっと嗅いだだけで咽返る香水の様な匂いにエロティカルなテノールボイスに定評のある人物は一人しかいない。その人物こそ———
 「なんだ。南沢先輩じゃないですか。何か俺に用事でも」
 「なんだとは何だ。折角練習に誘ってやろうと思ってたのに」
 「日常茶番事じゃないですか」
 「ま、結局神童クンに邪魔されて御前と一度も練習した事ないけどな」
 「南沢さん。いい加減天馬から離れてください。天馬が汚れます」
 「フザけんな。 そういう御前だって天馬を護るって言っておいて結局は横取りするんだろチビ」
 「南沢さん。ちょっと面貸して下さい。サイドワインダーの餌食にしてあげますから」
 また何時もの喧嘩が始まっちゃったよ…。
 いい加減仲直りして欲しいんだけどなぁ。
 やれやれと呆れていると天馬ぁー!と遠くのほうから声が聞こえた。
 「てっんまッ♪一緒に練習どう?」
 「あーうん、良いよ。 向こうで練習しよっか」
 「わぁーい♪ 行こ行こ!」
 「成神も誘おうね」
 俺の親友の太陽に手を引かれ空いている場所へ向かった。
 そういえば今更だけど何時もならここで話しかけてくる神童先輩が忽然と居なくなっていた。何かあったのだろうか。
 初の南沢先輩と練習の真っ最中、遠くから神童先輩の声がグラウンドに、俺達の耳に響いた。何かありそうだと察した俺は先輩達の後に着いて行った。
 *
 another title/[チャンスがあれば付け入る事が出来る]
