二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: バカとテストと召喚獣 二次(?) ( No.68 )
- 日時: 2012/09/22 20:07
- 名前: F (ID: pK07DWyY)
- 本編 
 一騎side
 「一騎、とりあえず今は切り替えよう」
 「うん...そうだね...」
 僕は折れてしまったシャープをしまって、向き直る。
 ...とりあえずあったら根本ってやつ1発ぶん殴るけど。
 「で、雄二は教室がこんなになっているのに気づかなかったの?」
 「協定を結びたいという申し出があってな。調印のために教室をカラにしていた」
 「協定じゃと?」
 「ああ。4時までに決着がつかなかったら戦況をそのままにして、続きは明日午前9時に持ち越し。その間は試召戦争に関わる一切の行為を禁止するってな」
 「それ、承諾したの?」
 「そうだ」
 あれ?何かおかしい気が...
 「その卑怯者がそんな素直に協定を結ぼうとするのかな...」
 「?どうしたの一騎?」
 「いや、なんかその根本っていう人、そんなに卑怯ならこんな素直に協定を結ぼうとするかなぁって思ってさ」
 「それなら、教室の文房具破壊したけど?」
 「でも、なんだか嫌な予感するんだよね」
 「ま、とにかくだな、今日の戦闘はあいつらを教室に押し込んで終了になるだろう。そうなると、作戦の本番は明日になる」
 まぁ、いいか。
 「明久、一騎。とりあえずワシらは前線に戻るぞい。向こうでも何かされているかもしれん」
 そう言って、秀吉が駆け足で出て行った。
 じゃ、僕も行きますか...
 そう思って、駆け足で秀吉を追う。
 すると、秀吉は全力で走っていなかったのか、すぐに追いつくことができた。
 「秀吉、確認のために聞くけど、あれをやったのは根本とかいう人たちなんだよね」
 「そうじゃが、急にどうしたんじゃ?一騎よ」
 「ん?ただ、思いっきり一発ぶん殴ろうとしただけだけど?」
 「...」
 「どしたの秀吉」
 と、そこで明久が追いついてきた。
 「何か、まだいろいろやってきそうだね」
 「僕もそう思う」
 「そうじゃな。この程度で終わるとは思えん。気を引き締めた方が良さそうじゃ」
 それは確かに。
 っと、戦場が見えてきた。
 「では、くれぐれも用心するんじゃぞ!」
 「「秀吉もね!」」
 で、部隊に戻ると、
 「吉井、織斑!戻ってきたか!」
 出迎えてくれたのは須川くん。
 あれ?今は島田さんが指揮を取っているんじゃ...
 「待たせたね!戦況は?」
 「かなりまずいことになっている」
 「え!?どうして!?」
 まさか、誰か人質に...ってまさかそんなことはないよね。
 「島田が人質に取られた」
 「なっ!?」
 ...。うーんと、ほんとになったよ...
 「おかげで相手は残り二人なのに攻めあぐんでいる。どうする?」
 「........そうだね。とりあえず状況が見たい」
 「僕も」
 「それなら前に行こう。そこで敵は道を塞いでいる」
 人が気を抜けると、そこには須川くんの言うとおり2人のBクラス生徒に捕らえられた島田さん及びその召喚獣の姿があった。
 そしてそばには補修担当講師がいる。
 「島田さん!」
 「よ、吉井!」
 なんかドラマみたいだな。
 「そこでとまれ!それ以上近づくなら、この召喚獣に止めを刺して、この女を補習室送りにしてやるぞ!」
 ふむふむ。
 と、いうことは——
 「これ以上進まなければいいんだよね」
 「そっから俺たちに止めを刺せるもんならやってみろよ!」
 片方が言う。
 (一騎、できるの?)
 明久が小声で話しかけてきた。
 (できるよ)
 (じゃあ、頼んだよ)
 じゃ、頼まれたし、
 《サモン》
 僕は自分の召喚獣を呼び出した。
