二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: バカと俺達と召喚獣 ( No.1 )
- 日時: 2012/08/29 00:25
- 名前: ブラックJAPAN (ID: p2pYjaNT)
- 1限目 俺と宗ちゃんと早い朝 
 時間が経つのは早いもんだな。俺の腹時計は入学してから一カ月も経って無いってのに。
 「暁。相変わらずお前は早いな。まだ4時だぞ」
 そう俺に声をかけたのは、西村宗一先生。俺がこの学園の生徒である事を知っている数少ない内の人物の一人だ。
 「それはこっちの台詞だ。宗ちゃん」
 俺が来るより早く学校に来ている奴にだけは言われたくない台詞だ。て言うか、宗ちゃんは確か昨日帰ったの1時のはずだ。
 睡眠時間3時間ってどれだけ凄いんだよ。三日も寝てない俺が言う台詞じゃないけど……。
 「それと、お前の所属クラスはFクラスだ。全く、振り分け試験の当日にシステムのメンテナンスとは。任されていたとは言え、覚えている筈だ」
 ちっ。他の奴はごまかせても、宗ちゃんだけはやっぱり無理か。仕方ない。理由を説明するか。
 「元々、この学園で俺の存在を知っているのは宗ちゃんを入れても3人だけだ。そんな中で俺が居ても既にグループと言う物は形成されている。ならば、バカの中でバカになってバカをすればいいだけだ」
 我ながら苦しい言い訳だな。純粋にメンテナンスが長引いて疲れたから寝てただけなんだが……。
 「正直に言え暁。大方疲れて寝てたんだろ」
 ぐっ。ドストレートに人の痛いところついてきやがって。でも、やっぱりばれるよな、普通。
 「はい。その通りです……」
 やばい。補習だけで済めばいいんだが……
 「暁。HRは8:30からだ。絶対に遅れるなよッ!!」
 ありゃ?予想外の反応。きっと俺の日頃の行いが良いから、見逃してくれたんだな。
 「分かってるって。じゃあな、宗ちゃん」
 「それと暁。その宗ちゃんと言うのはやめろと言ったはずだ」
 俺はその声を無視して、足早に研究室へと続く秘密通路の入り口まで行った。
 これから起こる、バカで騒がしい学園生活を送ることも知らずに……。
