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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 灰色 ( No.28 )
- 日時: 2012/09/07 23:26
- 名前: 兎欠 (ID: vj3b3W/M)
- 参照: http://nanos.jp/zotbox77/
- 19. 抱擁 
 こんな事を、一体誰が想定しただろう。
 ぎゅう、と細い彼女の体をきつく抱きしめて、「すき」と呟く俺の口。
 川島さんはただ何も言わずに俺の抱擁を受け止めて
 すきだからかは分からない。
 もう、奪ってやりたい。めちゃくちゃにしたい。
 俺の心は、体は、川島さんを求めて止まない。
 すき、
 すき、すき
 どうして、こんなにも川島さんを好きになってしまった?
 どうして、緑間を忘れさせたいとまで思う?
 すきだから?
 違う。
 緑間の彼女だったから
 悔しくて
 ほんとは真ちゃんと付き合ってると知って残念がってる自分がいたから
 初めて会った時から多分、すげーすきだったから
 何で真ちゃんなんだよ
 何で緑間なんだよ
 俺じゃダメって、言ったの誰だよ?
 緑間が好きっていったの、誰だよ?
 全部、原因は川島さんじゃねーか
 こんなに好きにさせたのも、辛いのも、悲しいのも
 だから、責任取れよ
 「川島さん、俺と付き合お」
 もう、後先なんか知らねえ。真ちゃんとの関係なんか気にしねえ。
 俺だけ見て、くれればそれでいいから。
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