二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リリなの衛宮士郎に憧れたもの改 ( No.26 )
- 日時: 2013/01/15 18:11
- 名前: れ、れ、れ、霊 (ID: JryR3G2V)
- 参照: http//
- 視点 雪 
 鮫島「悪く思わないでください」
 と、執事(?) の鮫島ってやつが突きを繰り出してくる。
 見た目からしてもう少しスピードが出ると思うから、やっぱ手加減してくれてるかな〜。
 けど、中々、結構早いぞ。
 風切り音を出しながら、俺の顔に突きが飛んでくる。
 鮫島「なっ!?」
 「よっと」
 だが、俺は受けてやるつもりは微塵もない。
 すぐに懐に入り、突きを繰り出してきた手首を掴み、投げ飛ばす。
 「く…」
 しかし、それはさすが執事? (…ボディーガード兼??)。転がりながらも受け身を取り、ダメージを軽くする。
 けれど、少しつらそうに顔をしかめた。
 どうやら俺が掴んだ手首を痛めたようだ。
 「………」
 ちなみに俺の戦闘能力は……弓矢とアレンの強さを半分に合わせたぐらい。
 今自分の体に『解析・開始』も出来たし、イノセンスもちゃんと右手にある。
 だけど、それほど熟練した動きはできそうにない。
 ま、それ位なら別に気にならないけど。
 「なあ、これぐらいにしない?俺、怪我すんの嫌なんだけど」
 鮫島「…なりません。私はお嬢様の命とあらば、どんな困難でも立ち向かいます」
 そういい、俺をキッと睨みつける。
 見事な忠誠心だな、おい。今時こんな奴はなかなか居ないぞ。
 ……昔もそんなに居なかったけどな。
 居たとすれば…アイツぐらいか。
 ふと、鮫島の態度を見た時に思い出してしまった。
 俺が弓矢の時に、力の鍛錬に奮闘中の時、あいつに出会った。
 確か…あれは、そう、60年くらい前にイギリスで見つけたんだ。
 どっかのバカ共が資産家の家を襲っていた時だったな。
 家はもうほとんどがそのバカ共に制圧されていた。
 ある一部屋だけが、まだ、ギリギリだが、制圧されていなかった。
 その部屋の前には、ある執事が主を逃がす為に、ボロボロになりながら戦っていた。
 まぁ、俺が行ってとっととバカ共を縄で締め上げて捕まえたんだがな。
 …だがな、執事は安心するとすぐ死にかけちまったけどな。
 そして、執事は力尽きる前に、主に伝えてくれとこう言った。
 『私は、主に…お嬢様に……お使い出来て、幸せでした。お嬢様に拾われてから…私の運命は変わりました。ゴミ溜めにいた、価値が無い私の人生は、お嬢様に拾われて…価値のある人生となりました。だから、悔いは、ありません。ただ……あるとすれば、これを直接伝えられなかったことですね。私は…お嬢様を……』
 『愛していました』
 男は静かに瞳を閉じてそう伝えた。
 って…何死ぬ前の遺言みてえなこと言ってんだ。俺は誰一人として、死なせる訳にはいかねえんだよ、と思いながら。
 「そうか…その様な大事な思い。私の言葉では伝えられない。だから…」
 「自分で伝えろ」
 傷をつかさどる剣…確か……ウォンドソードでいいや、めんどい。
 それを使って男の傷を全部治した。その後は色々あって一月ぐらいお世話になっていただけで、その後のことは知らない。きっと、残りの人生幸せに生きたんだろな…そう信じるよ、俺は。後、形見みたいなものを貰った。
 っと、回想終了。
 どうも鮫島は俺が上の空だったようで、待っていてくれたらしい。
 律儀だな、等と思いながら鮫島を見据える。
 そういえば…あの執事の名前、何だっけな?
 たっしか…
 「アインド…スライナ」
 鮫島「!?なぜ私のお爺様の名前を知っている!!?」
 っと、どうやら口に出ていたらしい。
 …っへ?先祖。……ええ!!
 「お前……あいつの孫なの……か?」
 震える手で指をさしながら、思わず絶句してしまう。
 確かに忠誠心以外にも似ている節はあった。
 けど、まさかな〜。驚きだよ。
 「だから、なぜ、私の、お爺様の、名を、知っている!?」
 「おっと、まて、話を、聞け、頼む、から!!」
 どうも焦りから鮫島は冷静さを失っているようだ。
 ま、アリサちゃんを弄ってた知らない男が、自分のお爺様の名前を知ってたら…いや、普通此処までにはならないぞ!?
 言葉の区切れた所で、先程とは比べ物にならない足も使った連撃が飛んでくる。
 少しギリギリになってしまったが、紙一重で避けられる。
 …人の話ぐらい聞けよ。
 少しイライラしてきたので、手っ取り早く終わらせるために…あれをするか。
 鮫島の腹を蹴り飛ばし、みんなの注目を外してからあるものを召喚する。
 「これなーんだ?」
 もう一度注目を集めて、その召喚したものを見せびらかす。
 なの「蝶模様の…大きい扇子?」
 俺は綺麗な2mはある蝶の扇子を召喚し、首から下まで全部隠す。
 「正解。さて、良い子のみんな…手品を見せてあげよう」
 思いっきり扇子を上に投げ飛ばし、重力に従い扇子が落ちてきた所で、俺の体を全て覆い隠す。
 その瞬間に、俺はゲートを足元に開き、方舟の中に逃げ込む。
 完全に扇子が落ちてきた時には、俺はすでに姿を消している。
 さて、次は何所行こっかな〜。
 視点 雪OUT
 視点 アリサ
 なんなの…なんなのよアイツは!!?
 私は今、冷静さを失っている。
 何時もの様にうまく頭が回らない。
 目の前に起きたことが理解できない。
 だって…いきなり目の前で人が消えたのよ?
 すず「え、ど、何所…?」
 なの「あ、あれれ?」
 鮫島「そ、そんな…」
 鮫島達も驚きに顔を染めている。他のみんなも何が起こったか理解できていない。
 これを起こしたアイツは…名前を聞いてなかったけど、アイツが起こした。
 第一印象は、顔がいい好青年だと思ったけど、全然違った。
 人を小バカにして笑い物にした挙句、謝りもしなかった。
 だから、ついやりすぎだとは思ったけど、鮫島に頼んで懲らしめて貰おうとしたわ。
 けど、アイツはそれを軽くあしらった。
 鮫島は例え武術の達人だとしても互角に戦える力はある。
 それを軽くあしらったって事は…アイツは『達人以上の力がある』。
 しかも、目の前で姿を消せるあり得ないことを起こした。
 …一体どうやってやったのよ?
 視点 アリサOUT
 視点 鮫島
 ば、ばかな…そんな……ありえない。
 辺りを見回しても、奴は居ない。
 私はお嬢様のプライバシーに関わらない程度の所で護衛をしていました。
 急にお嬢様に呼ばれたと思ったら、知らない青年が居り、あまり気が乗らなかったが、お嬢様の命で少し痛い目に合わせることにしました。
 しかし、それは浅はかでした。
 奴は最初の一撃は手加減とは言え、並みの武芸者では避けるのも困難だったはず。
 しかし、奴はそれを逆に掴み、放り投げるという荒業をした。
 なんとか受け身は出来ましたが、しかし手首を痛めてしまいました。
 その後もお爺様の事を奴が知っていたりなどおかしなことが多々あったが、まさか一瞬で姿を消すなどと言う事をした。
 何か手掛かりは無いかと、やつが置いて行った大きな扇子を見てみると。
 「こ、これは…」
 そこには…
 お爺様が大事にしていた、若き頃の二人の男性が写る写真があった。
 視点 鮫島OUT
 すいません!!スランプです!!!
