二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【短編】君と歩いた通学路【Ib&どう森&bkts】 ( No.32 )
- 日時: 2012/11/17 23:20
- 名前: 愛河 姫奈 (ID: 6HmQD9.i)
- 参照: http://id37.fm-p.jp/336/8710kuma/
- アスター(ピンク) 
 *甘い夢*
 私の夢は私に忠実だ。
 嫌なことや逃げたいことがあるとその夢は私に
 ★ほうちょう★を渡して振りまわさせてくれる。
 嫌な過去も嫌いな人も
 全て全て切り殺してくれる。
 優しい、優しい夢なのだ。
 「この夢は私だけの者。
 私だけの領域。誰も踏み入れさせないから」
 私は笑みを浮かべる。
 誰も私に逆らわない。
 筈なのに、鳥人間だけはしつこい。
 でも無視しておけば大丈夫。
 あんな物は関係ない。
 エフェクトこそが大事な物。
 だって、ほら
 ★ほうちょう★だってエフェクトだもの。
 エフェクトと言う物がなかったら
 ★ほうちょう★だって手に入れられなかった。
 あぁ、★ほうちょう★が真っ赤に染まっている。
 でも、夢から覚めればその赤色もどうで消える
 これは夢だ。
 どれだけ切り殺しても
 刺殺しても
 それは罪にならないもの。
 あぁ。なんて楽しいのかしら?
 とっても とっても
 とっても楽しい……!
 「あははははははははははははははは!
 あんたたちなんて…消えちゃえばいいのよ!!」
 刺しても戻ればまた出てくる。
 どうで、傷つくふりして傷ついていないのよ。
 「消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ」
 そう言って
 ★ほうちょう★を大きく振り被った。
 そう
 自分の胸に向けて。
 「…どうして?」
 胸を刺された痛みは感じないのに
 (悲しみ)だけが胸の中に降り積もる。
 痛いよ
 痛くないよ
 どっち?
 どっちも
 痛いよ
 胸の奥が
 「うぁ…!!!」
 視界は何も移さない
 大量の雨(涙)が私を支配する
 どうして
 どうしてなの?
 得られたと思ったら
 全てを失う
 「こんな結末なら…
 エフェクトなんて、いらない」
 一つ一つ、
 エフェクトを落としていく
 「…もう、夢も終わりなの」
 涙をこぼす
 ねぇ、もし神様と言う人物が本当にいるのなら
 「私を愛してー…」
 この願いを叶えてくれますか?
