二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼
- 日時: 2010/03/19 17:14
- 名前: 支葵 (ID: VNP3BWQA)
- 皆さんこんにちは! 
 このスレはゲーム・薄桜鬼を元にしました。
 (題名も一緒です)
 主人公の鈴(すず)と○○との恋物語、
 頑張ります♪www
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- Re: 薄桜鬼 ( No.1 )
- 日時: 2010/03/20 02:00
- 名前: 支葵 (ID: VNP3BWQA)
- 序章 
 「ここが、京の都.........」
 我知らず唇から、ほう、と感嘆の息が洩れた。
 京に暮らす人々は誰も彼も、
 優しげな笑顔を浮かべている。
 でも、京の市中に漂っている空気は、
 不思議と冷えているように思える。
 「なんだか.........」
 ちょっと居心地が悪いような......
 「気のせいかなぁ.......」
 京まで歩き通しだったから、
 疲れているだけなのかもしれない。
 だけど、だからと言って、
 立ち尽くしているわけにはいかないのだ。
 「あの、すみません!」
 勇気を出して町の人に声をかける。
 「道をお尋ねしたいんですが———」
 「どうしよう.......」
 私は今度こそ立ち尽くしていた。
 町の人は、親切に道順を教えてくれたけど......。
 「まさか、お留守だなんて......」
 私が京で頼れる人は———
 父様を除けば、松本先生1人だった。
 松本先生は、幕府に仕えているお医者様。
 直接お会いしたことはないけれど、
 父様がとても信頼している人だ。
 父様には、困ったことがあれば、
 松本先生に頼るように言われていた。
 でも、肝心の松本先生は、
 しばらく前から京を離れているらしい。
 「急ぎすぎちゃったのかな」
 事前にお手紙を送ったのだけれど........。
 京を離れているなら、
 当然私の手紙なんて読んでいないはず。
 お返事が届くまで、
 待っていれば良かったのかな。
 ..........でも、これ以上は待てなかった。
 《鈴》
 《父様、どうかしたの?》
 《実は、しばらく京の都に行くことになった》
 《またお仕事?》
 《しばらくってどれくらいなの?》
 《それは分からん。
 ひと月になるか、ふた月になるか.....》
 《そう........》
 《気をつけてね、父様》
 京は決して平穏な場所ではない。
 武士にお金をくれるのは、
 彼らが仕えている主家だけれど、
 主家を持たない浪士たちは、
 人々から無理矢理お金を巻き上げることもある。
 そんな浪士たちが集まっている京の都。
 父様は、大丈夫なのだろうか。
 心配しすぎて、気持ちが落ち込んでしまう。
 「でも、まずは泊まる場所を探さなくちゃ」
 気が付けば夜も更けている。
 父様に会える日はいつ来るかなんて検討もつかない。
 でも、上手に節約すれば、
 1ヶ月は京で生活していけるはず。
 その間に父様が見つかれば最良だし、
 松本先生だって帰ってくるかもしれない。
 最悪、父様と先生とも会えないようなら、
 私も家に帰らなければならないけれど.....
- Re: 薄桜鬼 ( No.2 )
- 日時: 2010/03/20 02:15
- 名前: 支葵 (ID: VNP3BWQA)
- 序章② 
 「とにかく、できるだけ出費は抑えないと.....」
 私は大股で歩き出す。
 普段の服装ならできない急ぎ方だけれど、
 今は袴をはいているから大丈夫。
 女の子の一人旅は危ないと思って、
 ぱっと見で男の子に見えるように変装したのだ。
 この格好のおかげなのか、
 道中は何の問題も起こらなかった。
 ........だから私は、
 油断していたのかもしれない。
 ここは決して安全でないと知っていたはずなのに。
 その危険は現実味を帯びない、
 どこか他人じみたものだった。
 「おい、そこの小僧」
 実際に浪士から声をかけられるまでは。
 「っ!?」
 振り返ると、3人の浪士が視線を向けていた。
 「何か.....?」
 私はとっさに小太刀に手をかける。
 父様は私に、護身術を学ばせてくれた。
 道場通いを続けたおかげで、
 私もそれなりには武術に抗することができる。
 だけど........。
 自分を自分で護れるという過信が、
 この現状を招いてしまったのかもしれない。
 ........失敗した。油断しすぎていた。
 「ガキのくせに、いいもん持ってんじゃねえか」
 浪士たちが見ていたのは、
 私の持った小太刀だった。
 「小僧には過ぎたもんだろ?」
 「寄こせ。国の為に俺たちが使ってやる」
 「そんな———」
 これは、私の家に代々受け継がれている、
 とても大切な小太刀だ。
 絶対に渡すわけにはいかない。
 でも、話してわかってくれそうな相手じゃない。
 こういうときは、
 逃げるが勝ちって言うんだと思う!
- Re: 薄桜鬼 ( No.3 )
- 日時: 2010/03/20 09:12
- 名前: こと (ID: RqJf1b70)
- おお!薄桜鬼ですか! 
 僕も、薄桜鬼の夢小説書いてますよww
 よかったら見にきてくださいね〜♪
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