二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- けいおん! ドタバタ音楽日誌
- 日時: 2010/05/10 22:26
- 名前: リッキー (ID: 66F22OvM)
- 始めましての方は始めまして! 
 お久しぶりな方はお久しぶりです!リッキーです。
 このたびはけいおんの小説を書いていきます。
 以下にいくつか注意点を挙げておきますね。
 1:主人公はオリキャラです。
 2:オリキャラの完全固定視線で物語は進行します。
 3:意味不明な表現や無理のある展開、つじつまが合わなかったりうだうだ長い前置きや説明などが多数ございますがご了承ください。
 4:荒らし目当ての方は即刻ご退場願います。
 こんな感じです。
 以上の事を踏まえ、それでもいいよと言う方はお読みください。
 以上の事を読んで1つでも不快に思われた方は、お読みにならない事をオススメします。
 それでは、はじめます。
Page:1 2
- Re: けいおん! ドタバタ音楽日誌 ( No.3 )
- 日時: 2010/05/11 00:23
- 名前: サバイヴ ◆u8da6hjvyw (ID: t18iQb5n)
- こんにちは。同じけいおん!!仲間が来てくれて嬉しいです。 
 続き楽しみにしてますからめげずに書いてくださいね。
- 第1−1話 ( No.4 )
- 日時: 2010/05/11 22:03
- 名前: リッキー (ID: 66F22OvM)
- 春風の舞う時期が終わり、本格的な夏の日差しが顔を出してくるこの時期。小・中・高、どの学校の1年生もようやく学校に馴染んでくるのもこの時期・・・だと僕は思っている。 
 僕も今年で高校1年生。新しい生活に夢を膨らませていたが、どうやら僕の高校生活はとんでもない物になってしまうようだ。
 どうしてそう確信出来るかって?それは・・・実は、僕は転校する事になってしまったんだ。
 ・・・別に転校するくらいなら構わなかったさ。それが「普通の高校」ならね・・・何を隠そう、僕が転校・・・もとい編入するのは私立桜が丘高校・・・「女子校」だ。
 ちなみに僕の名前は水流聖也・・・生粋の「男」である。見た目は女っぽい女っぽい言われてるけど中身はれっきとした男である。
 さて、ここで「何故女子校に男である僕が編入するんだ?」とほとんどの人が疑問を抱くだろうが・・・今からそれを順を追って説明して行こうと思う。
 まず、僕が編入する事になった私立桜が丘高校。最近になって共学化の話が持ち上がったんだそうだ。
 だが、今までずっと女子校としてやってきたのにいきなり共学化する訳にもいかないらしい。まぁそりゃ今までの方針をガラッと変えるわけだから軽い決断は出来ないだろう。
 そこで、「それだったら試しに何人か男子をテスト入学させてみれば?」と言う提案が上がって結局それで決定。
 でも、まぁ決まったところで容易にテスト生を決めるわけにも行かず、とりあえず全国の男子高校生にアンケートを取った。
 共学化のテスト生に協力してくれますかって。僕はその紙に書いてある「NO」と言う文字にしっかりと丸をつけておいた。
 しかし、そのアンケートはどうやらフェイクだったらしい。YESと書いた生徒を全て落とし、NOと書いた生徒の中からくじでテスト生を決めたらしい。
 まぁそりゃ自ら進んで女子校に入りますなんて連中にロクなやつはいないだろうからな。変な事考えないNOと書いた連中から選ぼうって話になったんだろう。
 しかし、そんなに何人も男子をいきなり編入させてしまっては在校生が混乱する可能性がある。
 なので初めに1人だけを編入させ、様子を見ながら徐々に人数を増やしていこうと言う方法で落ち着いた。
 んで、ものの見事に僕が当選。僕がテスト生第一号という事で桜が丘へ編入する事になったと言う訳だ。
 まったく・・・迷惑な話だよな。僕は嫌だって言おうとしたのに親父と母さんが「どうぞどうぞ」なんて言いやがったせいで・・・
 おかげで住んでいたマンションを出て寮に入る事になってしまった。まぁ寮っていってもほとんどマンションみたいな物らしいが。
 ・・・と言う道筋を得て、僕は今桜が丘高校の1年生の教室の前に立っている。さすがに緊張する・・・
 今教室の中ではHRの真っ最中。しかし、HR中の廊下ってのは静かで明るくても少し不気味だな。
 ふと上を見ると1−2と言う札。そういえば前の学校でも1年2組だったっけ。
 単なる偶然なのか、気を利かせてくれたのか・・・もし気を利かせてくれたんだとしても何の気休めにもならないけどな。
 学校から寮までは徒歩10分程度・・・まぁ走れば5分くらいかな。意外と近かったりする。
 まぁ寝過ごしても走ればなんとか間に合いそうな時間帯だけにゆっくりしすぎて時間が過ぎてしまわないかが心配だが。
 「・・・と言う訳なのでみなさん覚えて置いてください。」
 「「「は〜い。」」」
 「それでは、昨日言っていた通り共学化のためのテスト生の子が来ています。どうぞ、入って来て下さい。」
 僕「あ、はい。」
 教室のドアを横に引いてガラガラっと開ける。その瞬間に一斉に僕のほうへ視線が注がれる。
 くぅ・・・恥ずかしい。何が悲しくてこんなに大勢の女の子に凝視されないといけないんだよ・・・
 と言うか前にいた学校とは雰囲気が違う。それはもう180℃完全に。男子校じゃ無かったけど雰囲気が全然違う。しつこいけど全然違う。
 ・・・そういえば制服は前の学校の(ブレザー)を着てきたけどこれで大丈夫だったのかな?関係ない話だがこんな事でも考えないと気が参る。
 「共学化のためのテスト生に協力してくれることになった男の子です。さ、自己紹介して下さい。」
 僕「す、水流聖也です・・・よろしくお願いします。」
 クラス「・・・・・・」
 すごい沈黙・・・あれ?今の自己紹介何かマズかったか?
 「きゃー!可愛い!女の子みたい!」
 「ホントに男の子!?」
 「髪ながーい!肌しろーい!お人形さんみたい!」
 僕「へ?」
 お、おいおい。何ですかこの反応は。女の子みたいだって?お人形さんみたいだって?
 ・・・泣いてもいいですか?男としての自信を喪失しかけましたよ?いや、泣いちゃったら情けなさ過ぎる。本気で泣きたいがここは我慢だ。
 「み、みなさん落ち着いて!えーっと、水流くんの席は・・・あ、中野さんの隣が開いてるわね。」
 僕「分かりました・・・」
 はぁ・・・なんで僕がこんな目に会わなきゃいけないんだよ・・・とりあえず言われた席に座る。
 カバンから教科書をごっそり取り出して机へしまう。隣を見るとツインテールの女の子がいた。えっと、中野さん・・・だったかな。挨拶しとくか。
 僕「よろしく・・・」
 梓「あ・・・う、うん。よろしく。」
 「はい!それでは授業始めますよ〜。教科書の17ページ開いてください。」
- 第1−2話 ( No.5 )
- 日時: 2010/05/11 22:04
- 名前: リッキー (ID: 66F22OvM)
 〜昼休み〜
 僕「あぁ〜疲れた!」
 やっぱり慣れない教室で授業を受けると言うのは精神的に辛いものがある。まぁ慣れないといけないけどさ。
 後、休み時間の質問攻めにはまいった。クラスメイトだけじゃなくて他のクラスや上級生までやってくるもんだからなぁ・・・
 同じ質問を何度もされて同じ返答を返すのが大変だった。しかし、僕以外に男がいないってのがこんなにも辛いものだとは・・・
 早くテスト生の数増えないかな・・・見たところそんなに混乱は無いようだし、むしろ僕には喜んでるように見えるし。
 これだったら後数人くらい増やしてもなんともないと思うけど・・・僕が女子っぽいから混乱して無いだけか?・・・だとしたらなおさら気分がブルーになるな。
 僕「とりあえず購買行くか。」
 前の学校では自分で弁当を作って持って行っていた。本来なら弁当を持って来たかったのだが、ドタバタしていて結局作れなかった。
 今日は購買でパンでも買って、明日から弁当作って持って来よう。さて、購買の場所を誰かに聞かないと。
 隣の席の中野さんに聞いてみるかな。
 僕「あのー・・・ちょっといいかな?」
 梓「あ・・・水流くんだったよね。何か用?」
 僕「いや、ちょっと購買の場所を聞きたくてさ。初めてだから分かんなくて・・・」
 梓「それだったら・・・」
 「あーずーさっ!」
 梓「わわっ!」
 僕の視界の外から中野さんにいきなり何かが飛び掛ってきた。・・・お団子頭の女の子?
 僕「・・・お団子頭?」
 「お団子頭って言うなー!・・・えーっと、水流くん?」
 僕「そうだけど・・・」
 いや、中野さんに抱きつこうと思ったら中野さんの正面で話していた嫌でも僕は視界に入るはずだろう。
 何故今更気づいたような態度を取ってるんだ?・・・まぁ聞いても意味無いし聞かないでおくけど。
 僕「そうだよ。水流だよ・・・君は?」
 純「鈴木純。よろしくね。」
 僕「よろしく。」
 見るからにノリが良さそうな子だなぁ。しかし、女の子で純って珍しいよな。まぁ僕の苗字の水流ってのもそうそういないと思うけど。
 少なくとも僕は同じ水流と言う苗字の人に会った事はない。もちろん親とかは省いてだけど。
 純「で、何の話してたの?」
 僕「いや、購買の場所を聞こうと思ってさ。初めてだから分かんなくてね。」
 梓「購買だったら1階の正面玄関の前だよ。」
 純「私達も行くから案内してあげるよ。」
 僕「ホント?ありがとう。」
 これはありがたい。正直女だらけの購買に1人で突っ込むなんて考えただけでも寒気がしてくる。
 ・・・まぁ一緒に行ってくれる人も女の子だけど、誰も一緒じゃないよりかは遥かにマシだ。
 純「憂〜!一緒に行こうよ。」
 「あ、うん!」
 鈴木さんが誰かの名前を呼ぶと、髪の毛を後ろで結えた明るい茶髪の女の子がこっちへやって来た。
 憂って・・・変わった名前だな。この学校には変わった名前の人が多いのか?
 「あなたは・・・」
 僕「水流聖也です。よろしく。」
 憂「平沢憂です。よろしく、水流くん。」
 礼儀正しいな・・・平沢さんね。この3人は友達グループっぽい感じだな。いいよね、友達って。
 僕も早いトコ友達を作りたいよ・・・と言っても、この学校じゃどう頑張っても女友達しか作れないけど。
 僕「久々だなぁ・・・パン買って食べるの。」
 純「水流くんって前の学校では購買行かないタイプだったの?」
 僕「僕は弁当派だったからね。ちなみに自作。」
 梓「自分で作ってたの?」
 僕「うん。」
 憂「そうなんだ。私もお姉ちゃんと私の分毎日作ってるよ。」
 僕「アレ?じゃぁどうして一緒に購買来てるの?」
 憂「純ちゃんに呼ばれたから・・・」
 ・・・呼んでやるなよ、鈴木さん。パン買ってくるから弁当食べるの待って置いてとかでいいじゃん。
 何でわざわざ連れてきたんだよ。これじゃ平沢さんがかわいそすぎるじゃないか。
 僕「教室で待ってもらえば良かったんじゃないのか?」
 純「んー・・・それもそっか。」
 僕「それもそっかってなぁ・・・」
 反省の色無しかよ!
 ・・・それにしても、やけに視線が痛いな。そんなに僕が珍しいか?
 まぁ、女子校にいきなり男が転がり込んできたんだ。在校生のみなさんはさぞや迷惑な事だろう。申し訳ありません。
 しかし、僕だってこんな事したくなかったんですよ。しっかり「NO」に丸をつけておいたのに何でこんな事態に・・・フェイクとかひどすぎるよまったく。
 梓「着いたよ。」
 僕「ぶつぶつぶつ・・・」
 憂「水流くん?」
 僕「あ、ごめん。ありがとう案内してくれて。さてと、それじゃあパン選ぶかな。」
 あんパン・メロンパン・クリームパン・ジャムパン・チョコパン・クロワッサン・・・って菓子パンばかりじゃないか!
 まぁ女子校だし、菓子パンが多くても不思議じゃないけどさ。さすがに菓子パンばかりはちょっとなぁ・・・
 何か調理系のパンは・・・あ、あったあった。カレーパン。あんまり売れてないみたいだな・・・逆にメロンパンとかはもう残りあとちょっとしかない。
 前にいた学校ではパンが腐るほど余ったからって帰りに業者さんがタダでくれて食べながら帰ったりとかもしたんだけどね。
 僕「カレーパン2つとメロンパン1つ。あとコーヒー牛乳下さい。」
 「はい、まいど。500円です。」
 結構安いんだな。
 純「あんパンとメロンパン、あとフルーツ牛乳ください!」
 梓「私は・・・焼きそばパンとミルクをください。」
 「はいはい。まいど。」
 うーん、普通だ。前の学校の女の子が選ぶパンもこんな感じだったぞ。まぁ、同じ女子高生だもんな。
 僕は学校でパン食べるときと言えば、弁当作らない時と余ったパンもらった時くらいだったからな。
- 第2−1話 ( No.6 )
- 日時: 2010/05/20 14:57
- 名前: リッキー (ID: 66F22OvM)
- その後、教室まで中野さん達と一緒に戻り買って来たパンをがさがさと袋から出した。 
 鈴木さんに一緒に食べないかと誘われたので机をくっつける。当然中野さんや平沢さんも一緒だ。
 僕「しかし・・・まったく初対面なのによくここまでしてくれるよね。」
 純「転校生って言ったら大体心細いじゃん?だから優しくしてあげないとね!」
 僕「・・・お人よしなんだね。まぁ、ありがと。1人で食べるよりよっぽどいいや。じゃ、いただきます。」
 梓「いただきます。」
 憂「いただきま〜す。」
 純「いただきまーす!」
 お、このカレーパン結構美味しいな。カレーもほどよい辛さだし、これならスイスイ食べれる。
 コーヒー牛乳も美味しい。久々に購買のパンを食べたが、やっぱり美味しい。これからはちょくちょくパンでもいいかもな。
 梓「相変わらず憂のお弁当は豪華だね。」
 憂「そんな事ないよ〜。」
 純「いや、充分すごいって。お姉さんの分まで作ってるんでしょ?」
 僕「平沢さんってお姉さんいたんだ。」
 憂「うん。唯って言う名前なんだけど・・・」
 梓「私と同じ軽音楽部で、先輩なの。」
 僕「軽音楽部・・・あぁ〜・・・なんかバンドとかやるみたいな?」
 梓「『放課後ティータイム』って言うバンド組んで活動してるの。でも、普段はお茶会してばかりなんだけどね。」
 いや、それじゃ軽音楽部として活動できてないじゃないか。顧問は一体何やってるんだ?
 っていうかその唯って人はともかく、他の人は練習しようとか言わないのか?
 僕「変わった部活だな・・・軽音楽部なのに音楽活動してないなんて。」
 梓「ま、まったく練習してないって事はないよ!」
 僕「いや、それは分かってるよ。まったく練習しないんだったら軽音楽部じゃないじゃん。茶道部じゃん。」
 純「ま、まぁその話は置いといて・・・水流くんは何か部活入るの?」
 梓(純、ナイスフォロー!)
 僕「入るわけ無いだろ?女子校の部活に僕が入ってどーすんのさ。僕の役目はあくまでもテスト生だし。」
 憂「そんな事ないと思うよ?入りたい部活があったら入ったらいいと思うよ。」
 僕「前の学校でも部活はやってなかったしなぁ。特に入りたい部活も無いから・・・入らないと思うよ。」
 そう。僕は前の学校でも部活はやっていなかった。特に入りたい部活なんて無かったからな。
 運動部はもちろん文科系の部活にもまったく興味なし。完全無欠の帰宅部だった。
 梓「前の学校では帰宅部だったんだ。」
 僕「そう!学校から一歩出れば帰宅部の活動は開始される。全身全霊を混めて一歩一歩踏み出し、命がけで帰宅する!これが帰宅部の活動内容さ。」
 純「ただ家に帰ってるだけじゃん。」
 僕「・・・・・・まぁそうだけどさ。」
 梓「何か説明はカッコよかったけど活動内容は部活やってる人も最後にはみんな家に帰るし、帰宅部だけに限らないんじゃないのかな。」
 まぁそうだが。こうでも説明しないと部活やってる人と比べられかねないからなぁ。
 2つ目のカレーパンを飲み込み、メロンパンの袋を開封する。コーヒー牛乳3分の1くらいになっちゃったなぁ。
 純「ねぇ聖也。」
 僕「せ、聖也!?」
 純「ん?何か問題あった?」
 僕「いや、いきなり名前で呼ばれたからさ・・・別に嫌じゃないけど。」
 純「じゃあ今後は聖也って呼ぶね。私のことも名前でいいから。梓と憂もそれでいい?」
 梓「う、うん。」憂「もちろんだよ。」
 僕「分かったよ。じゃあ名前で呼ぶよ・・・で、純。用件は何?」
 純「梓から先輩に頼んでもらって軽音楽部に入れてもらうのはどう?」
 僕「はぁ!?いやいやいや。そんな迷惑かけられないし、第一部活をやる気はないってば。」
 梓「それだったら純のジャズ研だって・・・」
 純「ほら、軽音楽部って人数少ないじゃん?聖也が入ってくれればいいプラスになるんじゃない?」
 憂「お姉ちゃん達も新入部員が入ってくれたらきっと喜ぶよ!」
 僕「僕の意見は無視ですか・・・?」
 何だか僕が関与するまもなく話が進んでいるんですが・・・僕の意見とか人権は無視?関係ないパターン?
 それはいくらなんでもひどすぎる・・・
 僕「あのー・・・」
 梓「う〜ん・・・それじゃあ澪先輩に頼んでみようかな・・・」
 僕「うぉい!あのちょっとの回想の間にそんな所まで話進んじゃったのかよ!?」
 憂「お願い!軽音楽部に入ってあげて!部員が少なくて困ってるみたいなの!」
 僕「い、いや・・・だから僕は・・・」
 梓「お願い聖也!」
 純「私からもお願い!」
 僕(そ、そんな上目遣いな目で見ないでくれ!そんな風に頼まれると・・・断れないじゃないかぁ!もぅ!)
 僕「分かったよ!しょうがないな!入ってあげるけど、先輩方が反対だったらすっぱり諦めてくれよ!まったくもぅ・・・」
 梓(聖也って押しに弱いタイプなんだ・・・)
 僕(結局断りきれなかった・・・何でこう押しに弱いかなぁ・・・僕。)
- 第2−2話 ( No.7 )
- 日時: 2010/05/20 14:57
- 名前: リッキー (ID: 66F22OvM)
 〜放課後〜
 梓「・・・と言う訳なんですけど。」
 澪「なるほどな・・・」
 まぁ結局なんだかんだで軽音楽部の部室へ引っ張り込まれ、梓が事情説明をした。
 なんだか「僕が入りたいって言った」とかいっぱい矛盾があったが、真剣な空気だったので突っ込むわけにもいかず結局ここまで話が進んじゃった訳で。
 まぁ無理だろうな。部活側としてもテスト生なんてややこしい部員を抱え込むわけがないだろう。
 澪「聖也くん・・・だったね。軽音楽部へようこそ!」
 僕「はぁ!?」
 唯「歓迎するよ!いらっしゃい!」
 律「よーしムギ!お茶の準備だ!」
 紬「はい!」
 僕「あ、あのー・・・みなさん?」
 おいおい。なんですかこの空気は。すっかり歓迎モードになっちゃってるじゃないですか。
 アレ?てっきり「無理」って言われると思っていたのに・・・ここは断るべきなんだろうか?
 しかし「許可が降りたら入る」って言っちゃったし、今更「やっぱりやめます」なんていうのも悪いような気が・・・
 梓「聖也の事気に入ってくれたみたいだね。」
 僕「気に入られても困るんだけど・・・って言うかこれマジで入らなきゃ駄目なパターンなの?」
 梓「だって、先輩達が反対しなかったら入るって言ったのは聖也でしょ?」
 僕「そうだけどさ・・・梓自身はどう思ってるの?テスト生なんてややこしい部員を抱え込むんだよ?」
 梓「テスト生でも普通の生徒でも大事な部員には変わりないと思うな。私は大歓迎だよ。」
 はぁ・・・そうですか。もう諦めるしかないって事ですか。分かったよ・・・入るよ。入りますよ。
 しかし、楽器なんてパッパラパーだし、雑用にしても力全然無いしほとんど役に立たないと思うんだけどな。
 僕「本当にいいんですか?楽器なんてパッパラパーですし、雑用係にしても力全く無いですよ?」
 唯「大丈夫だよ!私達が1から教えてあげるから!」
 いや、ティーカップを持っている状態でそんな事を言われても説得力0%なんですが。
 お茶の入れ方でも教えてくれるってか?いや、ここ軽音楽部だったよな?しかし目の前で行われているのはお茶会の準備だよな・・・どう見ても。
 僕「マジで軽音楽部なのか?ここ・・・」
 紬「出来たわよ〜。」
 律「ささ、聖也の席はこっちだ!」
 僕「はぁ・・・どうも。」
 しかももう名前だし。この学校の人達は何故初対面の相手の事を名前で余呼ぶんだろうか?
 普通すっごい親しくないと名前では呼び合わないと思うんだけど・・・まぁ細かい事を気にしても仕方ないか。と言うより突っ込んだら負けの様な気もするが。
 澪「入部してくれてありがとうな。歓迎するよ。」
 僕「ど、どうも。」
 紬「さ、お茶をどうぞ。お菓子もあるわよ。」
 僕「いただきます・・・む、美味しいですね。」
 唯「でしょ〜?」
 しっかし、本当にお茶会なんだな。軽音楽部なのに、何か不思議な感じがするな。
 律「聖也は何か楽器弾けるのか?」
 僕「言ったとおり、まったくのパッパラパーです。まぁカスタネットとかトライアングルならなんとか。」
 梓「そんなの誰にでも出来るじゃん・・・」
 僕「まぁそういわないでよ・・・後はハーモニカとか、トランペットとかなら少しやってましたけど。」
 紬「トランペットをやってたの?」
 僕「えぇまぁ。小学生のときの音楽会で2年〜5年までトランペットだったんですよ。まぁその後は全然やってないですけど。」
 唯「ギターとかどう?やってみたくない?」
 僕「ギターとかベースとかははちょっと・・・ああいうのはあまりやりたくないと言うか・・・」
 澪「聖也には指で弾く楽器より口で吹く楽器のほうが合ってるのかもな。」
 僕「そうかもしれないですね。6年生の時にシャミセン弾いたんですけど指が死にそうになって・・・」
 律「聖也の通ってた小学校ってどんなジャンルの音楽会だったんだよ・・・」
 そういえば僕が通ってた小学校って音楽のジャンルの統一性が無かったよな・・・
 あの時はなんとも思わなかったけど今になって冷静に考えてみるとシャミセンとギター一緒に弾くってどういうセンスしてたんだろうか。
 唯「とりあえずギー太を貸してあげるから少し弾いてみようよ!」
 僕「ギー太?・・・もしかしてギターの名前ですか?」
 唯「うん!ほら、これがギー太だよ!可愛いでしょ〜。えへへ。」
 僕「は、はぁ・・・そうですね。」
 うーむ・・・僕には可愛いものだとは到底思えないんだけどなぁ。平沢先輩にとっては愛着のあるギターなんだろうな。
 確かに愛着のある物は可愛く見えてもおかしくは無い。むしろそれが普通だろう。先輩の気持ち、少し分かる気がする。
 僕「よっこいせっと・・・」
 唯「おぉ〜!」
 梓「似合ってますね。」
 僕「そ、そうですか?」
 澪「弾き方は分かる?何か弾ける?」
 僕「じゃあ・・・ねこふんじゃったを弾きます。えーっとここを押さえて・・・」
 ♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜(聖也演奏中)
 僕「・・・って感じですけど。」
 澪「う〜ん・・・弾き方は分かってるみたいだし、筋は悪くないと思うよ。」
 律「じゃあ今度はハーモニカを吹いてみてくれぃ!はい!」
 僕「随分と用意がいいんですね・・・平沢先輩。ギー太は返します。ありがとうございました。」
 唯「うん。ありがと〜。」
 僕「それじゃあ・・・今度もねこふんじゃったを吹きます。すーはー・・・」
 ♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜(聖也演奏中)
 僕「・・・こんな感じですかね。」
 梓「ギターよりこっちの方がわずかですけど上手でしたね。」
 紬「上手だったわよ〜。」
 澪「やっぱり吹く楽器のほうが聖也には合ってるみたいだな。」
 律「よーし!それじゃあお茶を飲み終わったら楽器屋へ行って聖也の楽器を探そうぜぃ!」
 僕「もうですか!?練習はどうするんですか!?」
 「あらあら。随分と楽しそうね。」
 唯「あ、さわちゃん。」
 メガネをかけた女の人が部室へ入ってきた。どうやらこの人が軽音楽部の顧問みたいだな。
 ・・・普通にマジメそうな先生なんだが。マジメそうな人が顧問なのにこんなに活動内容フリーダムなのか?注意とか怒ったりとかしないのか?
 さ「あなたが入部希望の水流くんね。山中さわ子。軽音楽部の顧問よ。よろしくね。」
 僕「あ、はい。水流聖也です。よろしくお願いします。山中先生。」
 さ「あ!ケーキね!私の分もある?」
 唯「もちろんだよ〜。さわちゃんの分はこれね〜。」
 さ「モンブランね。これ美味しいのよね〜。」
 僕「えぇ!?お茶会を開いて練習してないのを注意もせずむしろ喜んでお茶会に参加!?」
 おいおい・・・一体どうなってるんだ?まさか先生までフリーダムなんじゃないだろうな。
 ・・・まぁこの行動を見る限りこの先生もフリーダムっぽい。外見はすっごいマジメそうなんだけどなぁ。
 人は見かけによらないって言うし・・・この部活がお茶会メインなのは先生がこんなんだからなのか?
Page:1 2
この掲示板は過去ログ化されています。

