二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- DQスターズ ー神と魔王と星の主ー
- 日時: 2010/08/30 03:26
- 名前: rL.O.B. (ID: x8gi1/u3)
- 皆さんはじめまして。L.O.B.です。 
 少し暖めてる話があったので、思いきって小説を書く(?)事にしました。
 更新も不定期な上ドシロートなので、お手柔らかにお願いしますね
 さて、このDQスターズですが、
 これはハッキリ言ってドラクエの同人誌(みたいな物)です。
 もちろんオリもあります(萌え要素もあるかも…?)。
 DQのモットー「あなたが主人公(勇者)」に乗っかって書くので、
 俺自身がその話に登場しているつもりで書きます。
 ※作者のプレイ経験のあるDQシリーズ
 やり込んだ…DQ4、5、6、7、8、M1、2、キャラバンハート、J、J2、トルネコの大冒険1、2、3、少年ヤンガス
 途中まで…DQ1、2、3、9
 ほぼ未経験…ダイの大冒険
 探せばまだまだありそうですがこの辺りでしょうか…
 尚、本作ではDQだけで無く、トルネコの大冒険等のルールも一部採用しています。
 ※例 時間経過で少しずつHPが回復
 連れ歩いたり、戦闘に置ける同時参加仲間の数の上限
 等です。
 それでは、「DQスターズ ー神と魔王と星の主ー」のはじまり×2〜
 (連絡)
 トリップの付け方をようやく理解しました。
 四章以降は投稿者の名前が変わりますが、同一人物です。
 そこんとこ、お願いしますね
 なんか凄く後悔してるので、全体的にリニューアルしようと思います。
 ホント何度も変更して申し訳ありません。
 目次(一応あげときます)
 >>0 挨拶、適当なキャラ紹介(今見てる所)
 >>1 序章
 >>2>>3>>4>>5>>6>>7>>8>>9>>10>>11>>12>>14 ステラド地方編
 >>13 よくわかる? L.O.B.のオリとDQ解説
 登場人物及び魔物(予定なので変更の可能性大)
 田辺武
 一応本作の主人公。神界出身。人間。男。16歳。O型。一人称は「俺」。小太りで細目。
 少しひねくれた性格をしており、仲間を強く思いやる一方で、神様が大が百回付いても足りない位嫌い。基本的にネガティブで、自分が何者なのか、何故生きているのか等でよく考えこんでいる。。O型の癖に割と几帳面。リナに少し恋心を抱いてる。
 歳の割にはほとんど女体に興味が無い。
 もともと神界で新聞配達をしながら一人暮らしをしていたが、ひょんな事から異界に迷いこんでしまう。それからたくさんの仲間(魔物)と出会い、そこから「生きる意味」を得る。
 神と魔王を消し、星の主を蘇らせる事を密かに目論んでいる。
 ドルマ系やホイミ系、スカラ系、ラリホー系の呪文を操る。
 扱う武具は槍だが、こだわりが強く、刃先が長くて横に飛び出している(鎌槍)物、かつ持ち手にガードが付いている物がいいらしい。
 ※武の能力比率
 HP ☆☆☆☆★ MP ☆☆★★★ 力 ☆☆☆☆★
 守り ☆☆☆★★ 素早さ ☆☆★★★ 賢さ ☆☆☆★★
 L.O.B.
 この小説の作家兼、オリ解説コーナーの司会役。
 デスマス口調を除けば武にそっくり。同一人物の可能性は極めて高い。
 影無武
 しびれん命名。武がジェイドと同化した後の姿。
 基本的な性質もとい外見、性格は最初の彼とほとんど同じだが、影(存在)が消えた事になっている為、扱いは魔物(ゾンビ系)である。
 同化の際、ジェイドの能力と強く共鳴し、生物の持つ命のエネルギーを自由に操れるようになった。その代わり、ホイミ系の呪文は扱えなくなった。
 モルネス
 異界出身。人間。男。年齢不明。A(AO)型。一人称は「わし」。思いっきりお爺さん。
 異界にある魔物達の集落のドン。周囲からは「魔物爺さん」と呼ばれている。異界に迷いこんだ武に、数々の補助と助言をする。しかしその裏には、武を一流の魔物使いに育てようという企みがある。
 クレス(クレス=ラドワール)
 異界出身。人間。男。19歳。O型。一人称は「おれ」。
 ステラドの町で武器屋を経営していたが、魔物の襲撃の際に一緒に戦った武に光るものを感じ、仲間になる。武としては初めての人間仲間である。
 性格は良くも悪くも傲慢で豪快。なんとも武器屋らしい。しかし仲間思いなのは皆と同じ。
 デイン系とバイキルト系の呪文を操り、「捨て身」や「力溜め」等の特技も扱える。一定の種族に良く効く斬撃特技も得意。
 扱う武具は斧。遠心力の力で対象を真っ二つにする。呪われていないかつ大きい「破壊の剣」を手にするのが夢。
 ※クレスの能力比率
 HP ☆☆☆☆★ MP ☆★★★★ 力 ☆☆☆☆☆
 守り ☆☆☆☆★ 素早さ ☆★★★★ 賢さ ☆☆★★★
 スラダン
 スライムのオス。異界出身。15歳。A(AO)型。一人称は「僕」。
 武の初の魔物仲間。素直で何もかもが普通で、飾り気のない性格。ちょっと頼りない。しかし仲間や自分が危険な状態に陥ると、内なる力が目覚め、スライム界の勇者「スライダーヒーロー」への変身が可能になる。変身中の能力は変身前の約十倍。滅茶苦茶な強さだが、変身中はMPを猛烈に消費し、無くなると元に戻ってしまう。その為、変身していられるのは一瞬だけ。
 メラ系やダウン系の呪文を操る。
 扱う武具はブーメラン。ただし変身中は種族の影響からかレイピアっぽい物と盾に装備を変えている。
 ※スラダンの能力比率
 HP ☆☆☆☆★ MP ☆☆☆★★ 力 ☆☆☆★★
 守り ☆☆★★★ 素早さ ☆☆☆★★ 賢さ ☆☆☆★★
 ナメック
 おおナメクジのオス。異界出身。18歳。B(BO)型。一人称は「おりゅ」。
 言葉の内や外に「りゅ」を付ける独特の喋り方をする。性格は優しくおっとりしているが、少々馴れ馴れしい。
 実はちょっと秋葉系&ロリコンで、しびれんの大ファン。しかし彼女には全く相手にされていない。彼曰わく、武は「稀に見るオタ漫画の主人公」らしい。
 敵を動けなくしたり、行動を妨害する戦法が得意。
 メダクル系やフール系の呪文、舐めまわし系の特技を操る。
 扱う武具はなんとハリセン。もちろん威力はグダグダだが、思いきり叩かれると何故か吹っ飛ぶ事がある。
 ※ナメックの能力比率
 HP ☆☆☆☆☆ MP ☆☆★★★ 力 ☆☆★★★
 守り ☆☆☆★★ 素早さ ☆☆☆★★ 賢さ ☆☆☆★★
 ベスラン
 一応本作のヒロイン? スライムベスのメス。異界出身。16歳。A(AA)型。一人称は「私」。
 かなりキツい性格をしており、周囲から敬遠されがちだが、優しくされると何とも言えない真っ赤な表情になる事が多い。ナメック曰わく「ツンデレ」。
 もともとは魔王の配下だったが、そのキツ過ぎる性格故に裏切られてしまい、仲間達の袋叩きにあう。何とかステラドの町に逃げてきた所に偶然居合わせた武に看病され、ついて行く事となった。
 よくしてくれる武の事をとても信頼している。基本的に自分からは言わないが。
 ギラ系やイオ系の呪文を操り、炎ブレス系の特技も扱える。
 扱う武器は杖。体に合わせて小さく作られている。また、先端に刃がついていたり、ハンマーのように遠心力がかかる接近戦タイプの物が好きなようだ。
 ※ベスランの能力比率
 HP ☆☆☆★★ MP ☆☆☆★★ 力 ☆☆☆☆★
 守り ☆☆☆★★ 素早さ ☆☆☆★★ 賢さ ☆☆☆★★
 バブリーナ
 一応本作の魔物ヒロイン? バブルスライムのメス。異界出身。14歳。A(AA)型。一人称は「あたし」。
 名前が長いので、周囲からは「リナ」と呼ばれている。
 体中に毒を持つ。それが理由で周りから孤立していたが、武に「毒があってもそれを理由にしてお前を嫌う事は出来ない」と言われてから武に一目惚れし、彼らの仲間となる。
 歳に似合わず大人っぽく、名前の後ろに「さん」を付ける等、とてもしっかりしている。反面引っ込み思案な所もあり、少々自虐的。
 「あたしなんか」や「武さんの為なら」が口癖。
 しびれんを恋のライバルとして見ている。
 「毒攻撃」の他、メラ系やヒャド系、ルカニ系、「キアリー」の呪文を操る。但し、「ヒャダイン」は扱えない。
 扱う武具はムチ。まるでリボンのように華麗に振り回す。「バトルリボン」がお気に入り?
 ※バブリーナの能力比率
 HP ☆☆☆★★ MP ☆☆☆☆★ 力 ☆☆★★★
 守り ☆☆★★★ 素早さ ☆☆☆☆★ 賢さ ☆☆☆☆★
 しびれん
 一応本作のヒロイン? しびれくらげのメス。異界出身。13歳。B(BB)型。一人称は「ボク」。
 自称武達のムードメーカー。
 メスなのに自身を「ボク」と呼んでいる。それが示す通り、とても明るくやんちゃな性格をしている。自由奔放でいい加減だが、前向きでもある。
 元々は魔物界のアイドル「シーニーズ」のメンバーだったが、ある日突然失踪したメンバー「アイシィ(シーメーダのメス)」を探すため、旅に出る。しかし、すぐに魔物に襲われてしまう。弱っていた所を武が看病してから武に懐き、行動を共にすることに。
 よく武に抱き付くが、触手が当たり、武はその都度マヒして少し困っている(しびれんがすぐにキアリクで直す)。
 見かけによらず力持ちで、自分の身長の三倍もある大岩を一本指で軽々と持ち上げてしまう怪力の持ち主。
 浮遊している癖によく転ぶ。
 「マヒ攻撃」の他、ピオラ系や「キアリク」、「ヒャダイン」の呪文を操り、吹雪ブレス系の特技も扱える。
 鐘槌という特殊な武具を扱う。ベルの持ち手に棒を取り付けたような形をしており、これで叩くとやたらうるさい。その騒音のせいか、殴った相手を少しの間行動出来なくする(休み)事も。
 ※しびれんの能力比率
 HP ☆☆★★★ MP ☆☆☆★★ 力 ☆☆☆☆☆
 守り ☆☆☆★★ 素早さ ☆☆★★★ 賢さ ☆☆★★★
 ジェイド
 シャドーのオス。魔界出身。19歳。AB型。一人称は「私」。
 武達の中で数少ない冷静キャラ。感情はあまり出さないが、武と二人きりになると色々話す。
 実は魔界にいる魔王の元配下。魔王に背き、命を狙われる。何とか異界に逃げてくるも、その体は消滅寸前。そこで武は「人間である権利」を捨て、ジェイドと同化し、消滅を免れた。
 武達が魔界へ向かうキッカケを作った張本人。
 魔界に詳しく頭も良く、武達にとって貴重な情報源である。
 ザキ系やホイミ系、「レムオル」、「ステルス」の呪文を操る。
 扱う武具は爪。闇(影)に紛れ、素早く敵を討つ。
 ※ジェイドの能力比率
 HP ☆★★★★ MP ☆☆☆☆☆ 力 ☆☆☆★★
 守り ☆☆★★★ 素早さ ☆☆☆☆☆ 賢さ ☆☆☆☆☆
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.5 )
- 日時: 2010/08/23 03:42
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
- モルネスさんからよく分からない神話を聞かされている俺。 
 武「その神話がどうかしたんですか?」
 爺「お前さんが神界に帰れるかもしれないんじゃよ」
 武「本当ですか! でもどうすれば…」
 爺「異界への扉があれば、その逆、神界への扉もあるはず。それを探し出すんじゃ。」
 武「探すって…この異界中をですか!?」
 爺「そうじゃ。果てしない旅になるだろうが、恐らくこれ位しか方法はないじゃろう」
 冗談ではない。
 これだけ広い世界の中で目に見えるかも分からない扉を探し出す等、不可能に近い。
 おまけに外は魔物だらけ。これではいくつ命があっても足りない。
 すると、モルネスさんが、
 爺「だが、今のお前さんではすぐにのびてしまうのがオチじゃろう。
 この集落では武器は取り扱っておらんが、魔物の仲間位は作れる。それでも良いか?」
 武「仲間なら何でもいいです! それに、人間なんて…」
 俺はふと昔の事を思い出した。
 まだ学生だった時代。誰とも気が合わず、孤立していた時代…
 爺「なんじゃ。訳ありか?
 …まあよい。そういう事なら手はずは整えておる」
 そう言うと、モルネスさんは指を鳴らそうとした。
 パスン…
 …失敗した。
 年寄りだからしょうがない所もあるが、それにしてもカッコ悪い。
 すると、入り口から一匹のドラキーが入ってきた。
 さっきのドラきちである。
 ドラきち「指位ちゃんと鳴らしてよ! 入りづらいじゃん!」
 ドラきち、ナイスツッコミだ。
 …よく見ると、ドラきちの後ろにスライムがいる。
 爺「やれやれ、年は取りたくないもんじゃ。
 さて武よ! ここにおるスライムは、先ほどお前さんが倒した奴じゃ!」
 いつになくモルネスさんが力んでいる! 怖い…!
 武「ええっ! 俺何か悪い事しましたっ!?」
 爺「いや、お前さんは悪くない。むしろ、これは仲間を作るチャンスじゃ!」
 とりあえずモルネスさんが怒っていない事が分かり、ほっとした。
 武「? どういう事ですか?」
 爺「魔物を仲間にするには、まず戦ってこちらの強さを見せつけねばならん。
 その後、改心すれば、自分から頼み込むじゃろう。」
 それは知っている。俺も結構なDQ通だし。
 爺「問題はそこからじゃ。その魔物に向かって、自分の心を開かんといかん。
 しかし、それが出来る人間は少ない。お前さんも出来るかどうか分からんぞ?」
 …それは初耳だ。
 武「やれるだけ、やってみます」
 そう言うと俺はスライムの前まで歩いていく。
 爺「よいか、まず心で相手を受け入れるんじゃ。
 そして目を閉じ、ゆっくりと手をかざして…」
 モルネスさんが言い切ろうとしたその時、
 スライムの体が強く光り出した…!
 俺は目を閉じていたが、それでもすぐに分かった。
 爺「おお、あやつめ、やりおったわ…」
 俺はゆっくりと目を開けた…
 そこには、何となくだが優しい顔付きになったスライムがいた。
 スライム「ああ、やっと喋れる! 僕を仲間にしてくれてありがとう!」
 あ、喋った。
 何というか、反応は薄かった。
 恐らくドラきちに慣れていたからだろう。
 爺「よくやった! そのスライムに名前を付けてやりなさい」
 お気まりのセリフだな。
 ここでよく適当な名前をつける人が多いが、俺はよく考えるタイプだ。
 う〜ん…
 武「よし、お前の名前は<スラダン>だ!」
 …
 我ながらどうだろうこのセンス。
 いざ言ってみると微妙ではあるが…
 …なんか恥ずかしいので、これからはダンと呼ぶ事にする…
 ダン「うん分かった! よろしくね、武!」
 元気があっていい性格だ。
 俺がそう思っていると…
 爺「無事に済んだみたいじゃな。
 これからはお前さんも魔物使いの仲間入りじゃ!」
 その目は希望に満ちていた。俺に期待しているのだろうか…?
 …まぁお爺さんなら誰にでもある事だろう。
 そして俺にも…ね
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.6 )
- 日時: 2010/08/23 03:45
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
- 無事、スライムのスカウトに成功した俺。 
 爺「さて、次は武器じゃが…先ほども言った通り、ここには武器はない。
 ここから西へ街道沿いへ行った所に、ステラドという町がある。
 とりあえずそこへ向かうといいじゃろう」
 ステラドの町か…
 それにしても、俺はモルネスさんに世話になりっぱなしだ。
 武「分かりました。色々とありがとうございました。」
 あまり迷惑を掛けてはいけないと考えた俺は、
 すぐにもここを出ていきたかった。
 しかし、またモルネスさんに止められた。
 爺「これ、待ちなさい」
 武「何ですか?」
 爺「仲間が一体増えただけではまだ安心は出来ん。
 そこでじゃ。お前さん達にこの<魔本>をやろう。」
 そう言ってモルネスさんが差し出したのは、一冊の桃色の本だった。
 ダン「うわ〜、何だか重たそう…」
 魔本? DQ通の俺でもそんな言葉は聞いた事がない。
 武「この本が何の役に立つんですか?」
 爺「まあ、中を読んでみなさい」
 俺はその重厚な本を手に取り、表紙をめくってみた。
 …中には、何だか訳の分からん文字がたくさん書かれていた。
 しかし、何故か読む事が出来た…。
 武「単騎回復の呪文…ホイミ…だって!?」
 爺「そうじゃ。その本には呪文の極意が記されておる。
 お前さんがそれを読めたという事は、もうホイミの呪文は使えるはずじゃ。
 試しにやってみなさい」
 俺は未だに半信半疑のまま、頭の中で呪文を詠唱してみた…
 するとどうだろう。
 その瞬間、俺の体を小さな光が駆け巡った!
 武「これは…」
 武はホイミの呪文を覚えた!
 爺「ふむ。他にもたくさんの種類の魔本がある。好きなだけ読んでいくがよい。
 どっこいしょ、と」
 そう言ってモルネスさんはたくさんの魔本を取り出した。
 旅を目前に、まさか本を読む事になろうとは…
 しかし俺は嬉しかった。
 神界では考えられない技(呪文)を使えるようになったのだから。
 何とも言えない期待と衝動に俺は突き動かされていた。
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.7 )
- 日時: 2010/08/23 03:48
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
- さっきから魔本と呼ばれる物を読み続けている俺。 
 だが、ここで一段落付きそうだ。
 爺「よし、それだけ読めば大丈夫じゃろう。」
 数分間に渡る読書の末、
 俺はドルマ、ホイミ、ラリホーの呪文を、
 スラダンはメラ、ダウンの呪文を覚えた。
 …よくよく考えれば、今まで闇属性持ちで回復行為の出来るキャラって少なかったような…
 あ、闇属性というのはドルマの事。
 DQMJシリーズでは別にドルマ系属性という物が存在しているが、何か面倒なのでとりあえずは一緒にしておこう。
 だが、ここで一つ気になった事がある。
 武「ドルマとかホイミとかは書いてあったんですけど、上位のドルクマやベホイミはありませんでしたよ」
 爺「魔本に書いてあるのは最も下級の呪文だけじゃ。
 その呪文を使い続け、ある程度の理解を得れば上位種も自然に習得していくじゃろう」
 なるほど。ぞくに言う「カウント」って奴か。分かりやすい。
 ダン「これだけ覚えれば、もう大丈夫だよね?」
 爺「うむ。まあここに居続けても何も変わらんしな。何度も引き止めて悪かった。」
 武「いえいえとんでもない! 見ず知らずの人をここまで補助するなんて凄いですよ!」
 爺「しかしお前さんにも目的がある。なるべく急いだ方がいいじゃろう」
 武「分かりました。それでは、行って来ます。
 数々の補助、ありがとうございました」
 ドラきち「気を付けてねー」
 そう言って俺達は小屋を出、集落を後にした。
 さて、ついに始まった壮大なる冒険!
 幾多の試練が彼らの前に立ち塞がる事だろう!
 はたして彼らはそれらを乗り越えられるのか?
 そして、武の運命やいかに!?
 続く!!
 ……ナレーションがいたならこんな感じで喋ってるのかな?
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.8 )
- 日時: 2010/08/23 03:54
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
- 遂に旅立ちを果たした俺達御一行。 
 まずは、ステラドの町へ向かうとするか。
 武「そう言えばダンが仲間になった時、やっと喋れるって言ってたけど、どういう意味なんだ?」
 ダン「(う〜ん、もう話しちゃっていいのかな…?)」
 武「ダン、どうかした?」
 ダン「…えっとね。魔物と魔王の間には暗黙のルールがあって、階級の低い魔物は人間に話し掛けちゃ駄目なんだ。」
 武「ダンは大丈夫なのか?」
 ダン「ううん、駄目だったよ。でも今は武の仲間だし、多分大丈夫だと思う。」
 武「ふうん、じゃああの時の光はさしずめ契約の証って所か?」
 ダン「うん、そんなとこ。最も、全ての魔物が魔王の配下って訳でも無いし、独立して普通に人間と話せるのもいるよ」
 武「…あれ、じゃあ魔王はまだ生きているって事になるけど?」
 ダン「うん、魔界にいるよ。」
 まさかスライムに伝説との接点を見つけるとは…
 世の中分からん物だ。
 ダン「神界にだって神様がいるんじゃないの?」
 武「さすがにそれは分からんかな。合った事無いし、確言を聞いた事も無いし」
 ダン「ふ〜ん…まあ僕も魔王には直接会った事無いけど…でも確信はあるよ」
 …もしあの伝説が本当だったとする。
 魔王の配下である魔物は主の存在を知っているが、一応人間たる俺は神の存在を知らない。
 …やっぱり神って理不尽だ。
 いるならさっさと消えてしまえばいいのに…
 てか、こんな事なら魔物に生まれて魔王に仕えた方が良かったか?
 …まあこんな途方も無い事を考えるのはよそう。
 今は神界に帰る事だけ考えておこう。
 ダン「あれ、前の方から何かくる…」
 武「あれは…魔物だ!」
 >スライムが現れた!
 >スライムベスが現れた!
 武「スライムとベスが一体か…
 せっかくだから、さっき覚えた呪文を使ってみるか」
 (ラウンド1)
 >武はドルマを唱えた! (MP10→7)
 >スライムベスに23のダメージを与えた!
 >スライムベスを倒した!
 武「おわ、凄い! 本当に出た!」
 ダン「よし、僕も!」
 >スラダンはメラを唱えた! (MP5→3)
 >スライムに17のダメージを与えた!
 >スライムを倒した!
 >魔物の群れをやっつけた!
 >それぞれ3の経験値を獲得!
 >スラダンはレベルが上がった!
 ダン「やった、レベルアップ!」
 武「早っ!」
 >最大HPが7増えた!
 >最大MPが3増えた!
 >スラダンの能力が増えた!
 >力 +4 守り +3 素早さ +3 賢さ +4
 ダン「武のおかげだね!」
 武「…そうかな? でもMPが切れないように呪文は節約するようにする。一応回復要因? だし。」
 注意!
 MPは「マジックパワー」と読む!
 たまに「マジックポイント」と読む人がいるが、正しくは前者である!
 …まあ、どっちでもいいんだけどね。
 こんな見(聞き)苦しい解説は置いといて…
 武「今回は仲間に出来なかったな」
 ダン「まあそっちの方が珍しいしね」
 武「ベス欲しかったのに…」
 そういえばさっき、ベスの方を先に倒してしまった気がする…
 ダン「どうする? 粘ってみる?」
 武「考えとく。でも今は町へ行こう。またモルネスさんに世話になる訳にはいかないし、武器や道具も欲しいし…」
 ダン「うん、分かった。でも、お金あるの?」
 武「あ…」
 …何か早速微妙にお先真っ暗だ。
- Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.9 )
- 日時: 2010/08/23 04:00
- 名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)
- お金が無い事に気付いた俺。 
 さて、これからどうする…?
 どうやらこの世界では野生の魔物はお金を持っていないようだ。
 まあそもそもはそれが普通なのだが。
 いやホントどーする…?
 俺が悩みふけっていると、スラダンが、
 ダン「やっぱり一度集落に帰ろうよ」
 武「そうだな…モルネスさんには悪いけど、また助けてもらうか…」
 出来れば自力で何とかしたかった。
 でも一通り考えても結論は出なかった。
 …まあ下手に動き回っても、あれだしね。
 俺が後退しようと体をゆっくりと回した、その時、
 ?「………うん」
 ダン「あれ武、何か言った?」
 武「いや、何も」
 ダン「あれ? 変だなあ。気のせいかなあ??」
 ?「……ゅうぅ」
 ダン「また聞こえた! やっぱり気のせいじゃないよ!」
 武「俺も聞こえた。…誰だ!? 何処にいる!?」
 ?「君達の頭の上だりゅーん!!」
 俺は上を見上げた。
 何かが俺に向かって落ちてくる!
 …これはまずい! ぶつかる!!
 武「うわああぁぁ!」
 (べちゃ!)
 何とかとっさに手で受け止めたが
 あれ、「べちゃ」って…凄く柔らかくぬるぬるしてる。何か変だ。
 よく見ると…
 武「な、おおナメクジ!」
 ここで気絶してしまう人もいそうな感じだが、幸い俺はそっち系は結構大丈夫なもので。
 だって、可愛いじゃん?
 おおナメクジ「あー、助かったりゅん。ありがとりゅん」
 喋っている。という事はこいつは魔王の配下ではないようだ。
 そう分かっただけでも警戒心が薄れ、話しやすくなった…気がする。
 武「助かったって、何があったんだ? …てゆうか、重いし降りてくれんかな?」
 おおナメクジ「あっ、すまんりゅん! おりゅはおおナメクジの<ナメック>って者だりゅん」
 武「へえ、最初から名前あんだね」
 ダン「独立した魔物は名前を持っている事が多いんだ」
 武「へえ〜。で、なんで空の上から降ってきたんだ?」
 ナメ「ルーラに失敗したんだりゅん」
 お、ルーラか。あの瞬間移動する呪文の。
 自在に使えたらそれは便利だろうけど…
 ナメ「ここで会って助けられたのも何かの縁だりゅん。
 何かおりゅに出来る事はないりゅか?」
 へぇ、こいつ見た目はドロドロしてるけど、結構優しい所あるね。
 では、遠慮なく…
 武「お金が無くて困ってんだけど、何とかならないかな?」
 ナメ「お金って、どれだけ欲しいりゅん?」
 武「多くはいらないけど、せめて今日の宿代だけは恵んでくれ〜。」
 …なんか俺かなりみじめな気がする。
 いや、ナメクジにお慈悲を求めている時点で終わってるか?
 するとナメックは遠くにある町を見つめながら、
 ナメ「なるほど、あの町で宿をとるつもりゅね」
 武「そーなんだよ。あっちの方にも集落があるんだけど、ある人に世話になってね。だからあまり迷惑は掛けたくないんだ。だから頼む〜。」
 またまたみじめな発言。
 ナメ「それ位構わないりゅん! どのみちおりゅのMPも今のルーラで無くなったし、せっかくだから一緒にいくりゅん」
 ん、この流れはもしかして…
 武「つまりそれは俺達の仲間になるって事?」
 ナメ「助けてもらった恩もあるし、喜んでなりゅん」
 やった! これで戦力アップだ!
 ナメ「そういえばまだ名前聞いてなかったりゅね。何ていう名前りゅか?」
 武「俺は武。よろしく」
 ダン「僕はスラダン! よろしくね!」
 ナメ「それじゃ改めて、よろしくりゅん」
 早くも二匹目の仲間が出来た俺。
 とにかく数が多い方が戦力も上がるし、なにより楽しいだろう。
 おそらく世界で初めての人間だろう、俺はナメクジに感謝しながら、ステラドの町へ向かうのであった…

