二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ≪偽善者Gさん≫ゲェム〜生死ニ関ワルゲェム〜
- 日時: 2010/08/06 20:20
- 名前: 羽留 (ID: yU8XJsFi)
- <登場人物ヲ紹介シマス 
 柊 伶汰
 高校1年生.
 主人公デ、クラスデハリーダー的存在.
 成績トルックスハ良イ方.
 三神 弘樹
 主人公ノ親友.
 結構イケメンデ、女子カラモテルガ、女タラシナノデ、男子カラハ嫌ワレ気味.
 阿久津 花音
 主人公ト主人公ノ親友ノ幼馴染.
 キツイ性格.
 メインノ3人ダケ紹介シマシタ.
 1年C組ノクラス表↓
 ♀:阿久津花音
 ♂:会沢憂
 ♀:飯島凛子
 ♀:小笠原美代子
 ♀:加藤朱理
 ♂:菊池大智
 ♂:熊野善政
 ♀:児島留歌
 ♀:斎藤シェリー・A・ナディフィア
 ♂:佐藤瞬
 ♂:佐藤怜二
 ♀:進藤美津穂
 ♂:須藤剛
 ♀:蘇我藍子
 ♂:高橋秀一
 ♂:土田真人
 ♂:中川祐樹
 ♀:服部栞
 ♀:林秦
 ♂:柊伶汰
 ♂:堀海斗
 ♀:眞宮真琴
 ♂:三神弘樹
 ♂:簔口春也
 ♀:森川晴美
 ♀:山崎由良
 ♀:米本理緒奈
 ♂:林堂裕也
 ♀:若生芽衣
 以上ノ29名(教師含ム)デタダイマカラ≪偽善者Gさん≫ゲェムヲハジメマス….
 ソノ前ニ注意点ヲイクツカシマス….
 ・絶対ニ抜ケテハナラナイ.
 ・コノ事ヲ誰カに話シタラ罰ヲ与エマス.
 ・≪偽善者Gさん≫ニ従ワナイ者ニモ罰ヲ与エマス.
 以上デス.
 コノ先モドンドンルールハ増エテイキマスノデ、御了承下サイ.
 ソシテコノゲェムノ前ニ女子一人、男子一人生贄ヲ決メテ下サイ.
 決メタラ、ゲェムヲ開始、シマス>
 ぷろろーぐ….
 ある日、俺は親友の弘樹と携帯をいじっていた。
 校則違反だけど。
 でもこのクラスは不良ばかり集められたクラスだし、皆タバコとか酒とかやってるんだよな。
 今だって授業中だけど、皆立ち上がってるし。
 俺らにとっちゃ、休み時間同然だ。
 俺も、罪悪感は感じない。
 だって、俺だってタバコとお酒はやってる。
 時にはドラッグ(麻薬)もダチに連れられてやったこともある。
 親はそんな事しらない。
 というか、知られたくない。
 他中の奴とは殴り合ったりしてるけど、親だけには絶対に暴言とか吐いたりしない。
 親はやっぱり一番大事な人だから。
 …えっと、決して、マザコンではない。
 「な、次グリーのゲームやろうぜ」
 と言って勝手にiモードのボタンを押す弘樹。
 しょうがねぇな、と、俺もグリーのページを開こうと使い慣れた指でグリーのページを開く。
 今思えば、あの時あんなことをしなければあんな事にはならなかったのだ——。
 1章〜悪魔ノゲェム〜
 「ん?なんだこれ」
 おかしい。
 確かにグリーのページを開いたはずなのに、なんか変なページに飛んでしまったようだ。
 画面が真っ黒で他は文字も何もない。
 キャンセルボタンを押しても反応はない。
 ケータイを一回閉じても開いても反応はない。
 イライラしてケータイを床にぶつけようと拳を振り上げたその時だった。
 〈ピロリーン〉
 と、ケータイから音が鳴った。
 手を止め、ケータイの画面を見てみると、
 <コレハ≪偽善者Gさん≫ゲェムデス>
 と、記されていた。
 ぎぜんしゃじーさんげぇむ?
 何だよ、それ—
 俺はケータイゲームは殆ど知ってるつもりだった。
 ほぼ、攻略だってした。
 だけどこのゲームは初めて…。
 興味が湧いてどんどんスクロールしていくと…。
 <コノゲェムハ1年C組全員デ行ウゲェムデス.
 途中棄権ハ認メマセン.
 警察ナドニ話シタラソノ者ニ罰ヲ与エマス.
 ソシテ≪偽善者Gさん≫ニ従ワナイ者ニモ罰ヲ与エマス.
 デハ今カラ、柊伶汰サンハ生贄ヲ女子一人、男子一人決メテ下サイ.
 ≪ ≫、≪ ≫
 上ニ記入ヲシテ下サイ>
 生贄—だと?
 てかなんで俺の名前—
 あはははは、おっかしっ。
 でも、興味はあった。
 かなり手の込んだゲームだな、と思った。
 まだ俺は信じてなかった。
 それが、悪夢になった。
 信じてなくて、嘘だと思ってこう記入した。
 ≪三神弘樹≫、≪阿久津花音≫
 と面白半分で書きこんだ。
 人は適当に、花音は視界に入ったから入れた。
 するとまた〈ピロリーン〉となって、ケータイ画面を見た。
 <ゲームヲ開始シマス>
 その一言が言われるまでは普通の日常。
 でもこれからは普通の日常ではなくなってゆくのだった—。
 翌朝、いつも通りに学校に行き、教室に入ると、全員が一斉にケータイの画面を開いてこちらにどどどどどと押し寄せて来た。
 あちこちから、「これ見て」とかいう声が飛びまわる。そして弘樹からケータイを奪い画面を見ると—
 <タダイマカラ≪偽善者Gさん≫ゲェムヲ始メマス.
 生贄ニ選択サレタノハ、三神弘樹ト、阿久津花音デス.
 ソレト、念ノ為ニ言イマスガ、≪偽善者Gさん≫ニ従ワナイ者ニハ罰ヲ与エマスノデ気ヲ付ケテ下サイ.
 命令ハ1時間以内ニ実行シナサイ>
 え?
 あれは、ただのゲームじゃないのか?
 罰って—…。
 俺はだんだん怖くなった。
 俺は生贄に弘樹と花音を選んだ。
 ということは、弘樹と花音は——
 この事を言おうか悩んだ。
 でも、したら俺はハブかれる—?
 そんなの嫌だ!
 俺は、俺は、俺は、
 ハブラレタクナイ!
 すると皆のケータイから一斉に着信音が。
 勿論、俺のケータイからも。
 即座にメールボックスを開けると、内容には、
 <≪偽善者Gさん≫カラ第一ノ命令デス.
 今カラ若生芽衣ト須藤剛ガキスヲスル.END>
 と記されていた。
 若生と剛がキス?
 んなもんする訳ない。
 剛は隣のクラスに瑠雨という彼女が居る。
 若生も瞬の事が好き…らしい。
 結論・二人はキスをしない。
 が、周りから見ればそれはそれは愉快だ。
 周りは二人を囲って、「キースっキースっ」とはやし立てる。
 剛は怒り狂うと思ったが顔を真っ赤にして、若生を見つめている。
 そして剛が若生の肩に手を置こうとした。
 これはもしや?と思ったが若生が思いっきり剛の顔を平手で殴った。
 そして、若生は「あんたなんか死ねっ」と言って教室を出て行った。
 クラスはざわめきが隠せない。
 だって、1時間以内にやらないと、罰が降るのだから。
 あれから残り3分だった。
 もう「やばくね?」とか言ってる奴も居たけど、中には「どうせゲームだろ」って言う奴も居た。
 でも俺にはただのゲームには思えない。
 このゲーム、裏がありそうだ—。
 するとトントン、と弘樹が俺の肩を叩く。
 「お前、これ、信じてる?」
 と恐る恐る弘樹が聞いてくる。
 俺は即座に答えた。
 「あぁ」
 と短く一言だけで答えた。
 〈ピロリーン〉
 また、ケータイからだ。
 <残リ時間ハ30秒デス>
 残り—30秒?
 これを見て剛は動揺していた。
 早くやらないと—と思ったが肝心の若生が未だに戻ってこない。
 アイツは、信じてないんだ。
 なんて思ってる間にも残り10秒だ。
 9、8、7、6、5、4、3、2、1—
 ゼロ。
 その瞬間ぶちいぃいという、悲痛な音がした。
 そして反射的に剛からは目を反らした。
 …なんか、生温かい液体が腕にぺちゃぺちゃ、とかかる。
 勇気を振り絞り、腕を見ると…赤い、液体—。
 これは—言わなくても、分かるよな?
 ということは—
 「キャアァァアァ!」
 悲痛な叫び声があがった。
 剛の方をがばっと見ると—うぅ。
 グロすぎて、直視出来ない—。
 〈ピロリーン〉
 こんな状況でもお構いなしに楽しそうな音が鳴る。
 ちょっとは空気読めやKY!とケータイに向かって叫びそうになった。
 でも、一応—見てみる。
 <若生芽衣ト須藤剛ハ命令ニ従ワナカッタ為、≪八つ裂き≫ノ罰ヲ与エマシタ.
 ≪偽善者Gさん≫カラ二ツ目ノ命令デス.
 今カラ服部栞ト土田真人ノ人気投票ヲ行ッテ下サイ.
 人ガ少ナカッタ方ニハ罰ヲ与エル.
 ソシテ、投票シナイ者ニモ罰ヲ与エル.END>
 HA??
 驚きのあまりはてなが2つ出てしまった。
 まだ、このゲーム続くのか?
 というか。
 俺は爆笑しそうになった。
 爆笑どころじゃない、笑い転げて死ぬかと思ったぐらいに。
 だって。
 服部と土田って…。
 クラスの嫌われてる人共に1位の奴(笑)。
 なんで嫌われてるかっつーと、もうなんか真面目すぎるから。
 良い子ぶってる。
 特に服部は、初日から俺に「貴方、それ、タバコですよね。没収です」だって笑×5。
 良い子ぶってんじゃねぇよwwwと思った。
 没収て、先公かよwwwみたいなさ。
 でも、服部ルックスは結構良いんだよな。
 100点中、90ぐらいか…。
 カラ口で見ても、そんなトコ。
 今で言うと堀北真実ちゃんとかに、似てる。
 ショートカット、黒髪、白い歯、色白。
 どこを取っても、完璧…。
 いや、性格だけは、38点ぐらいだ。
 ……いや、いや。
 アイツの写真撮って、焼き増して、ネットオークションで…金持ちになるんじゃね?…なんて。
 んー…でも、土田は、オドオドしてて、見てると不愉快。
 見てるだけでウザイ。
 イジメたくなる。
 でも、パシリとしてはとっても有能。
 「土田ー購買で苺みるくパン買ってきてよー」
 ほら、こんな状況でも女子にパシられてるだろ。
 ちょい、惨め。
 悲惨。可哀想。
 助けてあげたい。
 でも、パシる。
 いや、だって、使えるじゃん?
 だから、居なくなられると困る。
 でも……。
 いや……。
 …後ろから誰かから肩を叩かれた。
 くるりと後ろを振り向くと、服部だった。
 なんか、言いたそうだが、「あのぉ、えーっと」ばっかり言ってて、いっらつく。
 「あの、えっと、その…」
 もう、いい加減、イッライラしてきた為、ジロリと服部を睨み、「んだよ」と言った。
 するとスーハーと深呼吸をして、服部は、
 「あ、の—何でも、するので…私に投票をお願いしますぅう…」
 何でも。
 その言葉に惹かれたが、でも…。
 「嫌だ。」
 きっぱりと断った。
 だってさ。
 土田のが使えるじゃん。
 ストレス発散にもなるし?
 「そう…ですか—」
 次の瞬間の出来事は、きっと、いつまでも忘れない。
 「私に投票してくれる人なんて居ない—。
 ならっ—…訳分かんない≪偽善者Gさん≫なんかよりも。私は私なりの死に方で死にたい!」
 と言うと、窓から飛び降りたのだ。
 急いで引き留めようと手を伸ばしたが、間に合わず、転落した—。
 2章〜死ンデ逝ククラスメイト〜
 「あぁ、まだお若かったのに—」
 「えぇ、本当に残念だわ」
 後ろや横からそんな声が聞こえる。
 —アイツは死んだんだ—
 剛と若生は、≪原因不明の事故死≫としてあっさり終わった。
 今回は≪自殺≫。
 もう、誰かに言おうと悩んだ。
 けど、言ったら罰が、与えられるルールだ。
 —ん?
 そう言えばコイツは死んだけど—…。
 その後のゲェムはどうなるんだろう…。
 ま、いいや…。
 「えー…本日は娘の宗教の為にお集まり頂き有難うございます—」
 もう、この言葉でだいたいは予想はついただろう。
 ここは、葬式場だって事。
 涙ぐみながらスピーチを続ける服部の親父。
 周りには黙ってハンカチで眼を擦る人達。
 —一体いつまでこんな事が続くのだろう—
 俺は平凡な日々を取り戻したい。
 こんな、縄に縛りつけられるような生活は、息苦しい。
 辛い。
 でも、逃げられない。
 やめれない。
 だから—辛い。
 誰にもすがれない。
 だけど愚痴を零すことさえ駄目なのだから——
 翌日、やはり、あの話題で盛り上がっていた。
 「ねぇ、栞死んだけどさゲームはどうなるの?」
 という、話題。
 …このまま、終わるのか?
 いや、終わった方がいいんだけど。
 だって、このままゲームが続いたら俺が死ぬかもしれないのだ。
 〈ピロリーン〉
 —また—
 …あれ、まだ教えてなかったっけ。
 ≪偽善者Gさん≫から来るメールは誰もがこの着信音なのだ。
 〈パカパカパカ〉
 一斉に、ケータイを開ける音。
 俺も、開けた。
 そこで見たのは一番…信じられない文章。
 <服部栞サンガ死ンダノデゲェムハ実行出来ナイ為コノ命令ハ前言撤回シテ新シイ命令ヲ出シマス.
 今カラ飯島凛子サンハ窓カラ飛ビ降リテ死ヌ.END>
 —は?
 俺はそこに書いてある文章を繰り返し読んだ。
 これじゃぁ…飯島は飛び降りても飛び降りなくても死ぬじゃねーか!
 んなの…おかしい…。
 周りを見回すとオロオロして、半泣きの飯島。
 …でも、どうすることも出来ない。
 ただただ、黙って見守る。
 醜いのは—分かってて。
 「ねぇ、これ—おかしいよ」
 そう言ったのは、飯島。
 飯島は、ヒステリックに叫ぶ。
 ま、俺も、同感だ。
 「まるで、私達を殺すのが目的みたいな……そ、そうだよ…≪偽善者Gさん≫は私達を殺すのが目的なのよ!」
 周囲がざわめく。
 「俺らを殺すのが目的?」
 「そんなのさぁ」
 「え、でも—」
 そんな声が飛び交う。
 「—な…弘樹」
 隣に居る弘樹に腕を回し肩に掛ける。
 「ん…」
 「こんなのいつまで続くんだよ?」
 そう俺が言うとちょっと悩んだような顔をした。
 「…俺たちが全員死ぬまで…とか…」
 自信なさげに弘樹はそう答えた。
 —俺達…この1年C組が全員死ぬまで—
 恐ろしかった。
 怖い。
 俺が死ぬのが。
 弘樹が死ぬのが。
 花音が死ぬのが。
 皆が死ぬのが—…。
 「残り、5分かぁ…」
 未だにヒステリーに叫び続ける飯島。
 それを慰める女子達。
 見慣れた。
 というか≪偽善者Gさん≫—…。
 あれ。
 元はと言えば≪偽善者Gさん≫ってさぁ…。
 誰なんだ?
 もしかして—
 「このクラスに—≪偽善者Gさん≫が—?」
 ぴたっ。
 この一言に皆がこちらを振り向きフリーズする。
 俺は追い打ちを掛けるようにもう一言ぼそりと言った。
 「だってさぁ、≪偽善者Gさん≫ゲェムってよー、
 誰にも喋っちゃいけないんだろ?で、誰も喋ってないだろ。でも、剛が死ぬの、隣のクラスでさえ誰も死ぬ所見てないんだぜ。いこーる、剛が死ぬのを見て、ケータイで皆にメールを送れるのはぁ、このクラスの奴だけなんだってー」
 俺はぽりぽりと頭をかいた。
 「—え」
 そうぽかんと口を開けて短い一言を言ったのは瞬。
 「こ、ん中に…≪偽善者Gさん≫が居るってゆーのかよ…」
 動揺が、隠せないようだ。
 …それも、そうだよな…。
 こん中の誰かが、
 殺人鬼だとしたら。
 第3章〜殺人鬼〜
 今度は瞬がヒステリーになった。
 「こ、ん中に≪偽善者Gさん≫が居るんだったら…。
 今すぐ出てこいよ!こんだけ多くの奴殺しといて—もうたくさんなんだっつーの!
 出てこいよ、出てこいっつってんだよ!」
 そう言って弘樹の椅子を思いっきり蹴る。
 すると弘樹も「んっだよざけんな」と瞬の胸ぐらを掴む。
 そうして殴り合いが始まる…別に見慣れてるって訳じ
 ゃないけど、よく他校生と喧嘩するし。
 皆止めないし。
 むしろもうなんか野球的な感じで見てるんだよね。
 「瞬頑張れー」
 「ひゅー♪」
 「弘樹が勝つに100円!」
 「弘樹弱くね?やられっぱじゃん」
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- Re: ≪偽善者Gさん≫ゲェム〜生死ニ関ワルゲェム〜 ( No.6 )
- 日時: 2010/08/02 12:25
- 名前: リンゴちゃん (ID: yU8XJsFi)
- 面白いです 
 更新がbんばです
- Re: ≪偽善者Gさん≫ゲェム〜生死ニ関ワルゲェム〜 ( No.7 )
- 日時: 2010/08/06 20:07
- 名前: リンゴちゃん (ID: yU8XJsFi)
- 殺人鬼・・・ 
 おもしろいですね
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