二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ハリー・ポッター】白と黒の鎮魂歌
- 日時: 2010/12/22 18:32
- 名前: リオ (ID: slitpE5G)
- 初めまして、リオと言います。 
 まだまだ初心者ですが、今回はハリー・ポッターの二次創作長編小説を書いていこうと思います。
 因みに、更新は一日にたくさん((
 一ヶ月もあれば賢者の石を終わらせたいな、と思っております。冬休みに入るので、どんどん更新していこうと思います!
 複数のオリジナルキャラクターが出てきます。
 コメントだけでなく、アドバイス等も宜しければお願いいたします!コメント返しはこのスレにさせていただこうと思います、すみません;
 原作を読んでない方も読めるように頑張りたいです。
 ルール
 ・荒らし、チェンメは禁止です。
 ・駄文、初心者です。
 ・原作沿いです。
 ・オリジナルキャラクターが複数出てきます。
 以上のことを踏まえた上でお願いいたします。
 では、スタート!
 コメントして下さった人↓
 ・ゆや様
 —オリキャラ紹介—
 白と黒の鎮魂歌@詳細>>5
 —story—
 白のプロローグ>>1
 黒のプロローグ>>2
 <賢者の石(PHILOSOPHER'S STONE)>
 1話「生き残った男の子とその妹」>>6
 1.5話「もう一人の女の子」>>7
 2話「出会い・前編」>>8
 2.5話「出会い・後編」>>9
 3話「ダイアゴン横丁まで」>>10
 4話「ダイアゴン横丁へようこそ」>>11
- Re: 【ハリー・ポッター】白と黒の鎮魂歌<2話UP!> ( No.9 )
- 日時: 2010/12/21 18:55
- 名前: リオ (ID: slitpE5G)
- 3話 「出会い・後編」 
 昼食の後で、爬虫類館を見た。館内はヒヤッとして暗く、壁に沿ってガラスケースが並び、中には照明がついていた。ガラスの向こうにはいろいろなトカゲやヘビが居て、材木や石の上をスルスル這いまわっていた。ダドリーとピアーズは巨大な毒蛇コブラと、人間でも絞め殺しそうなニシキヘビを見たがった。ダドリーはすぐに館内で一番大きなヘビを見つけた。
 バーノンおじさんの車を二巻きにして砕いてくずかごに放り込みそうな大蛇だ——ただし、今はそういうムードではないらしい。それどころか、ぐっすり眠っている。
 ダドリーはガラスに鼻を押し付けて、ツヤツヤ光る茶色のとぐろを見つめていた。
 「動かしてよ」
 ダドリーは父親にせがんだ。おじさんはガラスをトントンとッ炊いたが、ヘビは身じろぎもしない。
 「もう一回やって」
 ダドリーが命令した。おじさんは拳でドンドンとガラスを拳で叩いたが、ヘビは眠り続けている。
 「起きないよ」
 どこからか声が聞こえて、ハリーとミカは振り返った。
 声の主は先ほどミカがぶつかった—黒髪灰目の—女の子だった。
 ダドリーはブーブーいいながら行ってしまった。
 「何でだい?—あ。」
 ダーズリー家では質問が許されていない。ハリーが慌てて口をふさぐ。少女はくすりと笑ってから、「あのね、」と説明し始めた。
 「睡眠薬を仕込んどいた。—もちろん俺じぇねえよ?—まあ、もう少しで—っと、起きたみたいだ。」
 突然、ヘビがビーズのような目を開け、ゆっくり、とてもゆっくりとかま首をもたげ、ハリーと同じ高さまで持ち上げた。
 ヘビがウィンクした—…?
 ハリーは目を見張った。慌てて誰か見ていないかと、周りを見回した。
 ミカは気づいてないし、少女はクスクス笑いが収まらない様子だ。
 大丈夫だ。ハリーはヘビに視線を戻し、ウィンクを返した。
 ヘビはかま首をバーノンおじさんとダドリーのほうに伸ばし、目を天井に向けた。その様子は明らかにハリーにこう言っていた
 「いつもこうさ」
 「わかるよ」
 ヘビに聞こえるかどうかわからなかったが、ガラス越しにハリーはそう呟いた。
 「ほんとにイライラするだろうね」
 ヘビは激しく頷いた。
 「ところで、どこから来たの?」
 ヘビはガラスケースの横にある掲示板を尾でツンツンとつついた。ハリーがのぞいてみると、『ブラジル産ボサ・コンストリクター 大ニシキヘビ』と書いてある。
 「いいところなの?」
 ヘビはもう一度尾で掲示板をつついた。
 『このヘビは動物園で生まれました』
 「そうなの……じゃ、ブラジルに行ったことが無いんだね?」
 ヘビが頷いたとたん、ハリーの後ろで耳をつんざくような大声がして、ハリーもヘビも飛び上がりそうになった。
 「ダドリー! ダーズリーおじさん! 早く来て蛇を見て。信じられないようなことやってるよ」
 ダドリーがドタドタと、それなりに全速力でやってきた。
 少女はもう居なかった。
 「どけよ、オイ」
 ダドリーがハリーの肋骨にパンチを食らわせた。不意を食らってハリーはコンクリートの床にひっくり返った。次の瞬間の出来事は、あっという間だったので、どんなふうに起こったのか誰にもわからなかった。
 最初、ダドリーとピアーズがガラスに寄りかかった。次乃中ン間、二人は恐怖の叫びを上げて飛びのいた。
 ハリーは起き上がり、息をのんだ。ニシキヘビのケースのガラスが消えていた。大ヘビはすばやくとぐろをほどき、ズルズルと外に這い出した。館内に居た客達は叫び声を上げ、出口に向かって駆け出した。
 ヘビがスルスルとハリーの傍を通り過ぎるとき、誓ってもいい。、リーは確かに、低い、シューシューという声を聞いたのだ。
 「ブラジルへ俺は行く——シュシュシュ、ありがとよ。アミーゴ」
 爬虫類の飼育係はショック状態だった。
 ミカは顔面蒼白だ。
 「でも、ガラスは、ガラスはいったいどこに?」と飼育係は言い続けていた。
- Re: 【ハリー・ポッター】白と黒の鎮魂歌<2.5話UP!> ( No.10 )
- 日時: 2010/12/21 20:25
- 名前: リオ (ID: slitpE5G)
- 3話 「ダイアゴン横丁まで」 
 手紙から逃げるために、ダーズリー一家は海の上の小屋へと逃げていた。
 ドーン。もう一度、誰かがノックしている。ダドリーが跳び起きて、寝ぼけた声を上げた。
 「何? 大砲? どこ?」
 向こうの部屋でガラガラガッシャンと音がしたかと思うと、バーノンおじさんがライフル銃を手に、すっとんできた——あの細長い包みが何だったのか、今分かった。
 「誰だ。そこにいるのは。言っとくが、こっちには銃があるぞ!」
 「だから何だ。」
 冷ややかな声が響いた。動物園に居たあの少女だ。
 此方を見ると、少女はにやりと悪戯めいた笑みを浮かべた。
 それからはハリーにとっては楽しくて仕方のない出来事が起きた。ケーキに食べ物に、—それに、ダドリーに豚の尻尾が生えたんだ。
 ———
 翌朝、ハリーは早々と目を覚ました。朝の光りだとわかったが、ハリーは目を固く閉じたままだった。
 「夢だったんだ」
 ミカを起こさないように小さくハリーはきっぱりと自分に言い聞かせた。
 「ハグリッドって言う大男がやってきて、僕は魔法使いの学校に入るって言ったけど、あれは夢だったんだ。目を開けたら、きっとあの物置の中に居るんだ」
 その時、戸を叩く大きな音がした。ミカも目を覚ました様子だった。
 「ほら、ペチュニアおばさんが戸を叩いている」
 「ハ、ハリー…」
 ハリーの心は沈んだ。それでもまだ目を開けなかった。いい夢だったのに……。
 トン、トン、トン
 「わかったよ、起きるよ」ハリーはモゴモゴといった。
 起き上がると、ハグリッドの分厚いコートがハリーの体から滑り落ちた。ミカの上にかかっているローブは恐らく少女のものだろう。小屋の中はこぼれるような陽の光だった。嵐は過ぎた。ハグリッドはペチャンコになったソファで眠っていた。少女は壁を背に寝ている様子だ。ふくろうが足の爪で窓ガラスを叩いている。嘴に新聞を食わえている。
 ハリーは急いで立ち上がった。嬉しくて、胸の中で風船が大きく膨らんだ。まっすぐ窓辺まで行って、窓を開け放った。ふくろうが窓からスイーッと入ってきて、新聞をハグリッドの上にポトリと落とした。ハグリッドはそれでも起きない。ふくろうはヒラヒラと床に舞い降り、ハグリッドのコートを激しく突っつきはじめた。
 「だめだよ」
 ハリーがふくろうを追い払おうとすると、ふくろうは鋭い嘴をハリーに向かってカチカチ言わせ、獰猛にコートを襲い続けた。
 「ハグリッド、ふくろうが……」
 ハリーは大声で呼んだ。
 「金を払ってやれ」
 ハグリッドはソファーに顔を埋めたままモゴモゴ言った。
 「え?」
 「新聞配達料だよ。ポケットの中を見てくれ」
 ハグリッドのコートは、ポケットをつないで作ったみたいにポケットだらけだ……鍵束、ナメクジ駆除剤、紐の玉、ハッカ・キャンディー、ティーバッグ……そしてやっと、ハリーは奇妙なコインを一つかみ引っ張り出した。
 「五クヌートやってくれ」
 ハグリッドの眠そうな声がした。
 「クヌート?」
 「小さい銅貨だよ」
 ハリーは小さい銅貨を五枚数えた。ふくろうは足を差し出した。小さい革の袋が括りつけてある。お金を入れるとふくろうは開けっ放しになっていた窓から飛び去った。
 ハグリッドは大声であくびをして起き上がり、もう一度伸びをした。
 「出かけようか、ハリー、ミカ。今日は忙しいぞ。ロンドンまで行って、おまえさん等の入学用品をそろえんとな。ほれ、アミ、起きろ—…」
 少女はアミと言うらしい。むくり、と少女は起き上がると大きく欠伸をした。
 ハリーは魔法使いのコインを、いじりながらしげしげと見つめていた。そしてその瞬間、あることに気がついた。とたんに、幸福の風船が胸の中でパチンとはじけたような気持ちがした。
 「あのね……ハグリッド」
 「ん?」
 ハグリッドはどでかいブーツをはきながら聞き返した。
 「僕、お金が無いんだ……」此処でミカがあ!という顔をした。
 「それに、きのうバーノンおじさんから聞いたでしょう。僕が魔法の勉強をしにいくのにお金は出さないって」
 「そんなことは心配いらん」
 ハグリッドは立ち上がって頭をボソボソ掻きながら言った。
 「父さん母さんがおまえさん達になんにも残していかなかったと思うのか?」
 「でも。家が壊されて……」
 「まさか! 家の中に金なんぞ置いておくものか。さあ、まずは魔法使いの銀行、グリンコッツへ行くぞ。ソーセージをお食べ。さめてもなかなかいける。……それに、おまえさんのバースデーケーキを一口、なんてのも悪くないね」
 「魔法使いの世界には銀行まであるの?」
 「一つしかないがね。グリンゴッツだ。子鬼が経営しとる」
 「「こ・お・に?」」
 ハリーとミカの声が重なり、二人とも食べていたソーセージを落としてしまった。
 「そうだ。だからよ、銀行強盗なんて狂気の沙汰さ、本当に。子鬼と揉め事を起こすべからず、だぜ? ハリーにミカ。何かを安全にしまって置くには、グリンゴッツが世界一安全な場所だ。たぶんホグワーツ以外では。」
 アミがそういった。続けてハグリッドも言う。
 「実は、他にもグリンゴッツに行かにゃならん用事があってな。ダンブルドアに頼まれて、ホグワーツの仕事だ」
 ハグリッドは誇らしげに反り返った。
 そして、すぐにロンドンに向けて飛び立った—…
- Re: 【ハリー・ポッター】白と黒の鎮魂歌 ( No.11 )
- 日時: 2010/12/22 18:31
- 名前: リオ (ID: slitpE5G)
- 4話 「ダイアゴン横丁へようこそ」 
 ハグリッドはパブを通り抜け、壁に囲まれた小さな中庭にハリー達を連れ出した。ゴミ箱と雑草が二、三本生えているだけの庭だ。
 ハグリッドはハリーとミカに向かって嬉しそうに言った。
 「ほら、言った通りだろ? おまえさん達は有名だって。クィレル先生まで、おまえに会った時は震えてたじゃないか……もっとも、あの人はいっつも震えてるがな」
 「あの人、いつも神経質なの?」
 「ああ、そうだ。哀れなものよ。秀才なんだが、本を読んで研究しとった時はよかったんだが、一年間実地に経験をつむっちゅうことで休暇を取ってな……どうやら黒い森で吸血鬼に出会ったらしい。その上鬼婆といやーなことがあったらしい……それ以来じゃ、人が変わってしもうた。生徒を怖がるわ、自分の教えてる科目にもビクつくわ……さてと、俺の傘はどこかな。」
 吸血鬼? 鬼婆? ハリーとミカは頭がクラクラした。ハグリッドはといえば、ゴミ箱の上の壁のレンガを数えている。
 「三つ上がって……横に二つ……」
 ブツブツ言っている。
 「よしと。ハリー、ミカ、下がってろよ」
 ハグリッドは傘の先で壁を三度叩いた。すると、叩いたレンガが震え、次にクネクネと揺れた。
 そして真ん中に小さな穴が現れたかと思ったら、それはどんどん広がり、次の瞬間、目の前に、ハグリッドでさえ十分に通れるほどのアーチ型の入り口が出来た。その向こうには石畳の通りが曲がりくねって先が見えなくなるまで続いていた。
 「ダイアゴン横丁へようこそ」
 ハリーやミカが驚いているのを見て、アミはクスクスと、ハグリッドはニコーッと笑った。四人はアーチをくぐり抜けた。ハリーが急いで振り返ったときには、アーチは見る見る縮んで、固いレンガ壁に戻る所だった。
 そばの見せの外に積み上げられた大なべに、陽の光がキラキラと反射している。上には看板がぶら下がっている。
 『鍋屋—大小いろいろあります—銅、真鍮、錫、銀—自動かき混ぜ鍋—折り畳み式』
 「一つ買わにゃならんが、まずは金を取ってこんとな」とハグリッドが言った。
 目玉が後八つくらいほしい、とハリーは思った。色んなものを一度に見ようと、四方八方キョロキョロしながた横丁を歩いた。ミカは綺麗な水晶玉を売っている店に気を取られている。アミはスタスタと興味なさげに歩いている。
 薬問屋の前で、小太りのおばさんが首を振りふり呟いていた。
 「ドラゴンのきも、三十グラムが十七シックルですって。ばかばかしい……」
 薄暗い店から、低い、静かなホーホーという鳴き声が聞こえてきた。
 『イーロップのふくろう百貨店—森ふくろう、このはずく、めんふくろう、茶ふくろう、白ふくろう』
 ハリーやミカ、アミと同い年ぐらいの男の子が数人、箒のショーウィンドウに鼻をくっつけて眺めている。
 誰かが何かを言っているのが聞こえる。
 「見ろよ、ニンバス2000新型だ……超高速だぜ」
 マントの店、望遠鏡の店、ハリーやミカが見たことも無い不思議な銀の道具を売っている店もある。
 「グリンゴッツだ」ハグリッドの声がした。
 小さな店の立ち並ぶ中、ひときわ高くそびえる真っ白な建物だった。磨き上げられたブロンズの観音開きの扉の両脇に、真紅と金色の制服を着て立っているのは……
- Re: 【ハリー・ポッター】白と黒の鎮魂歌 ( No.12 )
- 日時: 2010/12/22 18:33
- 名前: リオ (ID: slitpE5G)
- 4話途中で消えました…(泣 
 書き直したのでかなり時間がかかったorz
- Re: 【ハリー・ポッター】白と黒の鎮魂歌 ( No.13 )
- 日時: 2010/12/22 20:44
- 名前: リオ (ID: slitpE5G)
- コメントが来ない← 
 まあ、いいや。取り合えず書きます(((
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