二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【APヘタリア】夢幻迷宮【RPGトリップ】
- 日時: 2011/04/10 12:55
- 名前: ひいらぎ ◆brUNnJvSqY (ID: q.GNWgNw)
- 夢の中から制限時間以内に全員で脱出しなければ現実から存在が消えてしまうという謎のゲームに巻き込まれたフェリシアーノ達は無事にすべてのミッションを終えて現実世界に戻ることができるのか? 
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 第一ミッション、制限時間、二日。
 自分の職業を特定せよ。
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 ---!この物語はフィクションであり実在する人物、団体、企業、国とは全く関係ありません。!---
 ---目次---
 ψ参加者-->>>01 ψact.1-->>>02 ψact.2-->>>03 ψact.3-->>>04
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- Re: 【APヘタリア】夢幻迷宮【RPGパロ】 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/09 18:33
- 名前: ひいらぎ ◆brUNnJvSqY (ID: W0tUp9iA)
 ‐‐‐‐‐参加者
 ・フェリシアーノ・ヴァルガス
 ・ルートヴィヒ
 ・本田菊
 ・アルフレッド・F・ジョーンズ
 ・アーサー・カークランド
 ・フランシス・ボヌフォワ
 ・王耀
 ・イヴァン・ブラギンスキ
- Re: 【APヘタリア】夢幻迷宮【RPGパロ】 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/09 18:48
- 名前: ひいらぎ ◆brUNnJvSqY (ID: W0tUp9iA)
 act.1
 ——AM 3:07
 「…や、やっと…終わった…」
 最後の一コマを書き終え、そのまま机に突っ伏しそうになったところを抑えて、思い切り伸びをするとばきばき音が鳴る。
 これでぎっくり腰にでもなったらシャレにならないですよ、本当に。
 原稿をまとめ、つけペンや墨をしまって、ひいておいた布団にもぐりこんだ。
 徹夜続きで目の下にできたクマがひどい。
 これでしばらくはぐっすり眠ることができると思うと今まで頑張ってきた自分をほめたくなる。
 ゲームの限定目覚ましを6時に設定して目を閉じるとしばらくして意識は闇に沈んでいった。
 ************
 「…き……へ……て…きて…」
 確かあの目覚ましは『お兄ちゃんっ朝だよ!早く起きて〜v』だったはずなのですが…。
 それに、声が女の子じゃない…?まさか、間違えて注文してしまった?
 でも私がそんなへまをするはずは…。
 「菊ー!大変だよーっ起きて起きて〜っ」
 「………フェリシアーノ、君ですか?」
 「うん、そうだよっ。それより大変なんだよっ」
 むくり、と体を起こして覚醒しきっていない頭をフルに回転させる。
 昨日の夜、私は家でちゃんと寝ました。フェリシアーノさんのお家にはお邪魔していません。
 ましてやそよ風が吹くような場所で寝るようなことはしていませんし、
 そよ風が吹いたとしても、森の中でなんて、さすがに寝ませんよ?
 「………………トリップ…?」
 だんだん覚醒してきた脳が弾き出した答えは、”トリップ”。
 まさかそんなことがあるわけないと思いながらも、現実では、普通に生きていればありえないようなことが実際この身に起こってしまったのだからそう思わずにはいられなかった。
 to be continued
- Re: 【APヘタリア】夢幻迷宮【RPGパロ】 ( No.3 )
- 日時: 2011/04/10 11:32
- 名前: ひいらぎ ◆brUNnJvSqY (ID: q.GNWgNw)
 act.2
 フェリシアーノ君は混乱してしまっている上にルートヴィヒさんも何が起こったかよくわからず混乱しているようだ。
 おそらく、この中で一番状況を飲み込めているのは私でしょうから私がしっかりしなくてはなりませんね。
 「ここには私たち以外はいないのですか?」
 「ううん、いるよー。アルフレッドとかアーサーとか…いつもの五人」
 しかしその五人の姿はどこにもない。
 嗚呼、嫌な予感しかしないのは私だけでしょうか。
 「あのねーアルフレッドは探検だー!って言って、アーサーはそれを止めるためになんか一緒に行っちゃって、イヴァンは楽しそうだからーってどこかに行っちゃって…フランシス兄ちゃんと耀は朝食作るからって水の音がするほうに行っちゃった。
 俺たちは菊がまだ目を覚まさないからここにいたんだー」
 「…ありがとうございます」
 フェリシアーノ君よりも私は起きるのが遅かったのですか…。
 でも徹夜続きだったので仕方がないですよね。
 そんなことより、どこまでも自由な方たちを一か所に集めなければなりません。集めるとしたらフランシスさんたちのいるところでしょうか。
 「フランシスさんたちはどちらのほうへ行かれたのですか?」
 「えっと、こっち…だった気がするー」
 「いや、俺が見たときはこっちだったぞ」
 「えー!こっちだよー!」
 「いや、しかし…俺は確かにこっちへ行くのを見たんだが…」
 ………ああ、私たちは合流することができるのでしょうか。
 二人に気づかれないように息を吐いた。
 「あれ、本田君おきたんだー」
 「あ、イヴァンさん。おはようございます」
 「ドーブラエ ウートラ。何してるの?」
 がさがさと生い茂る草をかき分けて歩いてきたイヴァンさんはどことなく黒いオーラを放っている。
 いつものことですが、より一層強くなっているというか……何かあったんですかね。
 あまりイヴァンさんを刺激しないようにしないと何が起こるかわかりません…。
 「ああ、イヴァンちょうどいいところに来たな」
 「ヴぇっ……」
 「フランシスがどっちに行ったか覚えてないか?」
 「えー水の音がするところは東だよ?」
 太陽の位置から見るとね、とイヴァンさんはルートヴィヒさんとフェリシアーノ君とは全く違う方向に歩き出す。
 ……つまり、二人とも間違っていたということですか。
 落ち込んでいる二人に声をかけて、私たちはイヴァンさんのあとをついて行った。
 to be continued
- Re: 【APヘタリア】夢幻迷宮【RPGトリップ】 ( No.4 )
- 日時: 2011/04/10 12:53
- 名前: ひいらぎ ◆brUNnJvSqY (ID: q.GNWgNw)
 act.3
 イヴァンさんについていくこと数分、やっと水の音が聞こえてくる。
 草をかき分けたり倒れている巨木を乗り越えたり…年寄りの身では辛いことばかりです。…はぁ、嫁に会いたい。
 「ほら、もうすぐだよ」
 踏みしめた地面は土から砂利にかわり、小石と小石がぶつかって小さく音を立てる。
 「…あれ?フランシス君たちいないや」
 ………え?
 ……どういうことでしょうかね、ここまで老体に鞭を打って歩いてきたというのにまさかのいないというのは嫌がらせですかああそうですか。
 よろしい、ならば戦争だ。
 「遺憾の意」
 「菊ううううううううううううううう!!?」
 「お、落ち着け!落ち着くんだ!」
 「まあ大丈夫、その辺にいるから…たぶんね」
 たぶんってなんですか……まあここでこんなことしていても仕方がないですね。
 すでに疲れ切った老体に鞭を打ち、歩き出そうとしたとき。
 「ぎゃあああああああああああああああああああああっ」
 「うわぁああああああああああああああああああああああああ!?」
 「な、なんだ今のは!?」
 「何事ですか?」
 「なんだろうねぇ、まあ行ってみようよ」
 腰を抜かしたフェリシアーノさんはルートヴィヒさんに担がれ、私たちは叫び声のほうへ歩を進めた。
 はぁ、一体ここはなんなんでしょう。叫び声が上がるくらいに危険なら早く合流しなければ大変な事態になりかねません。
 *******
 「いやいやいやー!お兄さん無理ー!!助けてー!!」
 「我がなんとかするある!お前は後ろに下がってるよろし!」
 「ヴェーッ!!俺も無理ー!」
 「フェリシアーノ!暴れるな!!落ちるぞ!」
 「…あれはいったい…」
 「あはは、懲りないよねぇ。僕、あれ倒したよ」
 「え!?」
 ……不機嫌だったのは、そのせいなんですか。
 ですがあれは……王道のモンスター、スライムではないですか。
 あれくらいならここにいる方たちなら一人でも倒せるでしょう。…フェリシアーノ君やフランシスさんは戦う前に逃げてしまいそうですが。
 …スライムがいるということは、ここはRPGの世界……?
 片手にもっていた檜の棒に視線を移す。
 ……やはり、RPGと思うのが一番、なのでしょうか。
 「倒したあるよ!」
 耀さんの声で意識を戻す。
 「耀さん、体に変化はありませんか?」
 「変化?特にないあるが…ああ、でもなんとなく体が軽くなった気がするある」
 …経験値、が入ったからでしょうかね。
 レベルが上がれば攻撃力などもあがりますからもっと変化が分かりやすくなってくるでしょう。
 「本田君、何か知ってるの?」
 「はい。ですが、お話するのは全員が集まってからでよろしいでしょうか」
 「うん、いいよ」
 イヴァンさんは頷くとフランシスさんたちのところへ行き、倒れていた丸太に腰かけた。
 私たちは先ほどの場所へ戻るために来た道を引き返した。
 to be continued
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